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よもやま話

更新2023.11.22

オペラエクスプレスに寄稿。いい音楽との出会いは「いいクルマとの出会い」に似た喜びがある

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中込 健太郎

2016年は大好きな音楽関係のライティングもできましたね。東京音楽コンクールのレポートを声楽やオペラメインのクラシック音楽の専門誌「ハンナ」に書かせていただきましたし、年末には「オペラエクスプレス」にザルツブルク・イースター音楽祭 in JAPANの≪ラインの黄金≫のインプレッションを寄稿させていただきました。

思えばオペラの魅力に憑りつかれ、「オペラ」と聞くと学生さんの学内公演のようなものから、地方オペラ、海外からの引っ越し公演など当時の貯金や、塾の講師をして稼いだお金は相当につぎ込みました。

オペラの魅力とは何か?その時代を代表する作曲家が、珠玉の台本に合わせて曲を充て、オーケストラでストーリーを進めるそのダイナミックさ。演出・配役。演奏者によっては見たことのある演目であっても、まるで所見のような新鮮な衝撃、感動を味わうことができること。そして、これは音楽が持つ普遍的な価値ですが、これだけあらゆるものがバックアップできる時代にあっても、究極的には本質を保存することができない。どこか刹那的で、とても贅沢な「音楽」のなかで最も大きなスケールの種類に属するジャンルである、ということなどでしょうか。

【OPERA express】ザルツブルグ・イースター音楽祭 in JAPAN《ラインの黄金》

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クラシック音楽が好きというと時々古楽や、その延長線上の現代音楽愛好家の方もにじにじとすり寄ってきて「お友達になりましょう」的な感じになりますが、個人的にはロマン派が好きです。これ正当なファンからすると、もしかすると邪道、亜流扱いなのかもしれません。しかし邪道で結構です。バチンとハートに響いてくる旋律でしょうか。あれがないと嫌なのです。そして人間としてストーリーがあるような音楽の構成に共感を覚えます。

私の父はいろいろと聴きませんが、数曲好きな曲ばかり聞いています。そんなクラシック音楽ファンの父は私が小さいころ「クルマのステレオ」で「ベルリオーズ幻想交響曲作品14」をかけながらドライブに連れて行ってくれました。標題音楽の大家ベルリオーズのメジャーな曲を繰り返しクルマのなかで聞いている。ドライブの時に見たあの景色とあの旋律、あのパートのあの音がものすごくミートすることがあります。そういうものの蓄積が、ドライブの楽しみにつながり、音楽とともにメッセージ性を帯びた思い出が自分の中に蓄積されることが、オペラ好きになる素養を養ってくれたのかもしれません。

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この、ラインの黄金のティーレマンの指揮も、音楽的に整った演奏かどうかだと、特にその最初のころなど、わりとばらつくような場所だってありました。しかし、神々の話がこれから始まるに際して。。という「語りだし」のようなその演奏はあくまでも人間の演奏の集合体、オーケストラの所業であります。やがて調和してくるさま。それこそが人間的なのです。そしてこの演目のテーマとのコントラスト、いやむしろ、そこで取り上げられていることのむしろ人間臭さのようなものと実にシームレスにマッチして、観るものに染みる演奏になるのです。楽器も温まってくるでしょう。そうして熱量に触れたワーグナー、昨年の私の出かけたコンサートナンバーワンでした。

毎年春先にオペラをクルマで見に出かけるのも2016年はできませんでした。今年はまた出かけたいですね。最近中込はクルマのライターをやめようとしているのではないか?そんなことを言われる事があるそうです。しかしそれはとんでもない話です。前以上にクルマを楽しむために、いろいろな「その先」を画策している!!ただそれだけのことですよ。いずれにしてもいい音楽との出会いはいいクルマと出会ったときに似た喜びがあるものですね。

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