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よもやま話

更新2023.11.22

VWの新型SUV「ティグアン」のプレス向け試乗会はなぜ都内で開催されたのか?

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中込 健太郎

ゴルフはすごい!ポロもすごい! up!もなかなかクラスを超えて・・・そうなるとパサートも。フォルクスワーゲンは、アピアランスで、趣味性や情緒に訴えかけることこそ少ないですが、乗ればその違い、おそらくプロや、クルマに精通している人でなくても、たちどころにわかるのではないでしょうか。エキサイティングにも勝るニュートラルさ、刺激を与えないで感動させることを知っているメーカーだと思います。あたらしいSUVティグアンもアフォーダブルなサイズで多くの支持を集めそうな一台ですが、そんな「まっとうなチョイス」をすることでプレジャーを手に入れることができる一台に仕上がっています。

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そしてそれは、険しい悪路で効果を発揮するタイプにとどまらない一台に仕上がっているのです。そんなこのニューモデルのプレス向け試乗会を、なんと都内も都内、目黒雅叙園で開催したのです。この時に乗せていただいた感想はすでにご報告していますが、そのあたりのお話を、自身空冷ビートルをこよなく愛する、エンスージアストでもある、広報の池畑さんに伺ってきました。ニュース記事にと思ったのですが、よもやま話にてカレントライフの読者の皆様にお届けすることにいたします。一部重複する内容もありますが「どうしてSUVの試乗会を目黒で開催したのか」そのあたりのことをメインでご紹介します。

1月17日、フォルクスワーゲンは新世代プラットフォームで生まれ変わったSUV「ティグアン」を日本で発表、1月24日から26日まで、報道関係者向け試乗会を開催しました。

こうした報道陣向け試乗会、通常郊外の広い施設、ホテルやゴルフ場、研修施設などベースに開催されることが多いものの、今回、当初FFモデルのみのラインナップでスタートさせるとはいえ、SUVの試乗会を都内の目黒雅叙園をベースに開催した理由を、フォルクスワーゲン広報の池畑氏に伺ってきました。

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「まず、SNS上での反響や、いち早くご覧頂いたお客様からの反応を見ていると、素直にカッコいいと言ってくださっているものを多く拝見しました。SUVとはいえ、もはやそのヘビーデューティーさ以上に、アーバンで洗練された部分が響く面があるでしょう。生活の中でユーザーに寄り添う一台なんですよね。先代に比べ若干ボディが拡大しているとはいえ、狭い都内の路地なども実は取り回しがいいというのもこのクルマのキャラクターの一つと言えるでしょう。そんなことも含め、まず、メディアの方にアーバンな雰囲気の中での印象を発信していただきたくて、山間部や高速道路での試乗や、ある程度長距離の試乗などはそのあとでじっくりと。そういう狙いがありました。」とのこと。

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目黒雅叙園は、目黒駅からほど近い場所に位置し、かつて海事実業家岩永省一邸跡の傾斜地に建つ結婚式場・ホテル・レストランなどを含む複合施設です。目黒区はもとより港区・渋谷区・大田区・世田谷区という、いわゆる城南エリアは、首都圏でも輸入車ユーザーの特に多いエリアでもあります。

「もう一点、今回はさらにティグアンの特徴を踏まえて、ぜひ都内で開催したい。特に都内でこそお試しいただきたいポイントもあります。一つは新しいティグアンが、Volkswagen Car-netを全車に標準装備し、新しい時代の「つながるSUV」であるという点です。次世代のコネクテッドカーとしてのパフォーマンスも体験していただきたかったのです。例えば駐車場の空き情報もリアルタイムで表示させたり、最寄りのガソリンスタンドを距離順だけでなく、給油価格順にソートして表記させたりすることもできるのです。機能の性能が高度で卓越したものであるばかりでなく、私たちのくらし、カーライフに迫りくる機能は都内のような大都市でこそ光るものだと考えます。」と池畑氏。

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試乗会では参加するメディア関係者向けて、実際に「課題」が出題されました。用意された試乗車のVolkswagen Car-netを使って、様々な施設を実際に検索するというものです。ステアリングのボイスボタンを押せば、音声で探したいものを指示、タッチパネルを操作せずに検索することも雑作ありません。

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私たちの回は最寄りの「ドラッグストアを探す」。開催回によってこの課題は違っていた。試乗車のところに行って、Wifiを立ち上げ、音声で「最寄りのドラッグストア」を指示すると立ちどころだ。

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SUVと言っても、その評価の最上位にくるのは悪路の走破性ではなく、高いアイポイントと使い勝手、そしてプレステージ性でしょう。「都内であれば渋滞もあるでしょう。私たちはそういう中でクルマに乗ります。新しいティグアンはアイドリングストップもしますし、VICS情報で渋滞を回避、脱出することも可能なのです。都内でこそわかる点は実はとても多いのです。そういうことに価値観を感じていただける皆様により沿った選択肢であることを感じていただければ幸いです。」と池畑氏は話す。

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ちなみに、多くの人が質問すると言うのが、四輪駆動モデルとディーゼルエンジンなど他のパワープラントの可能性についてだそうだが「今回は生産枠の中でまとまった台数が供給できるようにということで、いち早くお客様にお届けするためにガソリン+FFのモデルを導入しましたが、あらゆる可能性を現在模索しています。いろんな可能性があると思っています。注目していただき、大きな期待を寄せていただいているのは大変ありがたいこと。できるだけ早くお応えできるようにしたい」とのこと、俄然楽しみですね。

最初のプレス向け試乗会を都内、目黒雅叙園を起点に開催したこと自体に、フォルクスワーゲンがティグアンで訴えたいことが込められているのだ。シティラナバウトとしてのアドバンテージ、魅力に迫る試乗会ということのようだ。今後のティグアンのグレード展開にも注目ですね。

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先日大磯ロングビーチで開催されたJAIA試乗会では、この目黒の試乗会で乗せていただいたR-lineよりワンランクタイヤサイズを落としたHi-Lineにも試乗させていただきました。その模様もまたお届けしたいと思います。お楽しみに。コネクテッドカーだからと言って「つながっている」「社会システムに依存する」といったメッセージはむしろ感じられない。高い剛性感は、ステアリングから足回りにかけての一体感を作り出すことにも成功しています。むしろいまだかつてできなかった「クルマでの自在な旅」を提案しているのかもしれません。そういう風にすら感じさせる「説得力」こそがフォルクスワーゲンが都市生活者に対して訴えたいことの核心なのでしょう。

▼フォルクスワーゲン・ティグアンの公式サイト
http://tiguan.volkswagen.co.jp/

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