オペラを聴きに♪(マイバッハSクラスの発表会にお邪魔しました。)

最終更新日: 公開日:2015-03-07 | Posted in よもやま話 by

「オペラを聴きにいらっしゃいませんか?」

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メルセデスベンツ日本から、お誘いをいただいたとき、そんな風に声をかけていただきました。あまり魂を込めずに選んだ大学の学業は身に入らず、学生時代の鬱憤はすべてオペラに向いていったようなところがありました。一般にオペラが好きですなんていうと「いいご趣味で」とか言われることも多いのですが、まあ「愛してる!」か「裏切り者め!地獄に堕ちろ」的な切り口が交互にやってくるような世界。気がふれている、というかエキセントリックというか、そんないいものじゃないのではないか、ぼくはそんな風に思う訳です。チケットだって海外からの引っ越し公演なら3万円出してもB席くらいしか買えないものもありました。しかし「とにかく私の歌を聴いてくれ」そんな青く若い情熱が前に出た、学生さんのオペラなんかにも出かけてみたり、新国立劇場の当日限定で60席ほど売り出される、最上階の最後列の券なんかだと1500円なんていうのも少なくありません。そんなのをちからわざでなんとかゲットしたりしていましたので、教養のため、だとか、高貴な趣味のためにオペラを聴くなら「やめちまえ!」私見ですがそんな風に思ったりしているのです。何はともあれ、作曲家が腕によりをかけて作ったとっておきの名曲を戯曲にあて、様々な要素が盛り込まれたオペラは今でも好きなもので、このお誘いは正直、とてもうれしい出来事でした。 2月25日、マイバッハSクラスの発表会は、オペラ歌手による、有名アリアの歌唱を盛り込んだプログラムで大勢の報道関係者を招いて執り行われたのでした。

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大勢の報道陣の前には小さいながらオーケストラピットも設けられました。そして、最初に北川辰彦さんが、モーツァルトの歌劇「フィガロの結婚」から『もう飛ぶまいぞこの蝶々』を歌い、続いて谷口久美さんがプッチーニの歌劇「ジャンニ・スキッキ」より『私のお父さん』。そして小貫岩夫さんがプッチーニの歌劇「トスカ」の名曲『星は光りぬ』を歌うと、歌の後、通常のコンサート用の編曲とは異なる長めの後奏にあわせて、映像を駆使した演出でプロジェクターでスリーポインテッドスターが映し出されると、音も立てず(実際無音のように感じたが、この静寂こそ荘厳な印象を受けるもの)ステージに一台のマイバッハSクラスに乗って、メルセデスベンツ日本の上野金太郎社長が登場するという演出でした。これは、オペラ「トスカ」第三幕で、間もなく銃殺される画家カヴァラドッシが、明け方の星に、トスカとの愛を想い、泣きながら歌うアリアです。もちろんオペラとのコラボレーション、そういうターゲットに訴求したいという思惑もあるのでしょうが、社運をかけてというのとはまた違った、スリーポインテッドスターのもと、熱くこみ上げる思いをこの歌でぶつけているかのような演出は大変ぐっと来てしまいました。定番中の定番でああいう「雰囲気の意思表示」という意味でとても効果的な演出、曲目だったのではないでしょうか。そして生演奏というのに触れるのは実にいいものですね。ただ、予定では与那城敬さんがカルメンの「闘牛士の歌」を歌われる予定でしたがそれが聴けなかったのは残念でしたが。

「仕切り直し」のマイバッハ
1906年創業のドイツのエンジンメーカー「マイバッハ」は1969年にダイムラー・ベンツの傘下に入って以来、ベンツの1ブランドとしての立ち位置を守ってきました。ツェッペリン飛行船に搭載されていたV12エンジンもマイバッハのしごとなのでした。そして超高級車を製造していたこともあって、最近では2002年にメルセデス・ベンツのシリーズのその上位車種としてマイバッハのブランドから2種類のホイールベースの「57」「62」がリリースされました。昔のマイバッハもあまり商業的に成功したとは言いにくいものがありましたが、このリバイバルの「マイバッハ」もやはり商業的には厳しい現実を突きつけられた格好となった、そういわざるを得ないでしょう。専用の車体ながら、Sクラスをベースとした巨大なボディは初めのうちは都内などでもかなり見かけましたが、そのうち頭打ち、ということだったのでしょうか。最近では、一時のあのマイバッハたちはどこへやら?そんな気にさせるほど一気にその影を潜めました。

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今回、また再びマイバッハのの名前が復活した訳ですが、「メルセデスではない特別なクルマ」というポジションから「さらに上の、特別なSクラス」という立ち位置での「仕切り直し」ということが言えるのではないでしょうか。少し前の「57」「62」のマイバッハはすべてを専用に作った「マイバッハ」オリジナルのクルマでした。中も豪華でロールス・ロイスなどと比べても独自の価値を提案したモデルでした。ただ4000万円前後からという価格帯。購入できる人は当然かなり限られます。

一方で今回は「マイバッハSクラス」。メルセデスベンツのカタログモデルとしての最上級モデル、W222現行Sクラスの上級バージョンとしてリリースされました。ですので価格帯も2200万円〜という価格帯。限られた人のためのクルマには違いありませんが、それでもかなり身近になったのは確か。そして現行のSクラス自体が、今までのSクラスから一歩踏み込んだクオリティ、演出にいたるまで、一言で言うと「じつにいいクルマ」なのであります。それをベースに、ロングボディをさらに20センチほど延長し、そのエクストラはすべて後席の居住空間のために割かれているのです。そして拡大されただけにとどまらないことは言うまでもなく、「五感で感じる極上の快適性」をテーマに惜しみない贅沢な空間を構築。さらに未来の自動運転に通じる最新の運転支援システムを搭載することで、ショーファーの疲労軽減、ひいてはパッセンジャーの安全と快適性にも寄与するというこだわりよう。そしてそれらを量産車として世界最高水準の静粛性で包み込んだ究極の一台に仕上がっているのです。

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この記事の筆者:中込 健太郎

大手自動車買取販売会社で、クルマの売買業務を経て、本社マーケティングチームに異動。WEB広告を担当し...