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よもやま話

更新2023.11.22

マセラティ430の故障?トラブル?不具合?この「喘息」の原因とは

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中込 健太郎

愛車のマセラティ。
まあ、デ・トマソ時代の設計。

「トラブルを金で買うようなもの」と言う節もある(そういう印象の強い)モデルですが、さほど手はかかりません。何もなく3000キロを3ヶ月少々で走りました。

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がーん!!

が、ここへきてどうもアイドリング時にウィーン、ウィーンと回転が安定しない。「寒いからかなぁ」とか思っていたのですがどうもそうではなくそれなりの不具合だったようです。まるで喘息にでもかかったみたいに。しかし走るには走るし、気になっていたもののもう少し様子見ようと思っていました。ただここひと月くらいちょっと大きくなったかな、音。

始動時アイドリングが一旦2000回転ほどになったあと、筒内の圧力、温度などを計測を経て1000回転ほどに落ち着く、というロジックなのですが、主にアイドリング時の空気を取り込むニードルバルブが外れていました。それがないために、そのセンサーの手前にひゅーひゅー吹き込んでますから、圧力も温度も規定のレベルに至らず、コンピューターが迷って回転が落ち着かなかったようです。(先日ボンネットうちばりがはがれたのですが、それもこの穴の上の辺りでした。もしかすると狭い場所で強い負圧が引っ張っていたのかも・・・と思うほどです。)

さらに、エアフィルターの後ろに吹き込むので、エンジン内部に場合に寄っては汚い空気、埃なども入りかねない状況。よろしくない状況ではなかったもよう。それをふらっと訪れた、越谷の「ガレージビジョン」さん、こともなげに直してくれました。ニードルバルブだけのパーツはなく、アッセンブリー交換か、何か自作する、とかになるのでしょう。工賃込みで10000円で解決しました。

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わかりづらいけど、マイナスにきってあるねじ上のものが入っています。これがないと、ひゅーひゅーすごい負圧が。つけたとたんにモッチリした感触。ちゃんと動くマセラティのエンジンは、メルセデスのM103とかに近いかも。

質のいかんに寄らず、限界まで「動き続ける」タフなエンジン?ごめんなさい。つらかったねえ。パフォーマンスを発揮させてあげつつも、
いたわって乗りたいと思います。ホントごめん・・・

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まあ、どうしてもその事態の重要さをあまり感じなかったのは、ひとつには、強烈な負圧で出るひゅーひゅー音が、よくある個体だとぼろぼろになっているボンネットの遮音材(裏のスポンジ的な灰色のもの)が私のクルマはしっかり新品になっていたので音がしなかったこと。そして、走り始めると普通に走れてしまうこと。があげられます。ただ、走っているとわからない、と思ったのですが、直していただいたあとの走りの「あの、ミルキーでモッチリしたフィーリング」こそ、このクルマならではの「甘美な、つい見とれてしまう横顔」なのであって、「これこそがしかるべきコンディション」と私風情でも容易にわかるものでした。

この症状がわかったのは、私のクルマのもともとの主治医「マイクロデポ」さんにご挨拶でお邪魔したときに、初めてお店の前に止めたときのその音で「ハンチングが出てるな」と察知して、マイクロデポの岡本さんが教えてくださったからでした。その場でパーツを見てくださったのですが、なかったので、「購入したアウトレーヴさんに聞いてみては」と言われたところでした。しかし、専門店ということでもないので、また同じようなルートで部品を探すか、何か加工して対策してくださるのだろうから、多分今回のこの流れより簡単に、安くできることもないだろうということで、最善の方法だったのではないかと思っています。(この件はまた改めて、このクルマの歴史みたいなものや、関わった人たちの悲喜こもごもも伺うことができましたよ。)そして埼玉が目と鼻の先、このまま越谷にもちょっとご挨拶、と思ったのが奏功したというわけです。

不具合といっても停まって帰れなくなった訳でもなし、しかも10,000円で解決です。トラブルのうちには入らないでしょう。マセラティがらみの挨拶回りで、ちゃんとそれもこなしつつ、そういうちょっとした不具合も発見してもらえるんだから、このマセラティ430も幸せ者だし、その主の私はもっと幸せ者だと思わずにはいられませんでした。

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