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よもやま話

更新2023.11.22

ワロタじゃない!値落ち以上においしいのが「高級車」の中古である

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中込 健太郎

ワロタじゃない!全く。この軽いノリが嫌だな、とか軽いノリの記事にマジに大人げなく食って掛かってみようかと思っています。

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最近ネットを見ていると、ちょっと変なまとめというか、よく見かけますね。これもそうです。トラフィックの貢献をするのもしゃくに障るので、写真撮ってやるわ!!私がどうして食って掛かりたいかというと、別にこのノリが嫌いなだけではありません。ノリの軽いのも不愉快ですが、不愉快なのは私の個人的な事情です。それだけでやり玉に挙げるのは少し理不尽ですね。

では何が理由か。「ワロタ」とか言ってるわりに間違ってます、情報が。このCLS220dは新車価格780万円です。おそらくそれにいろいろオプションがついていたりしているのでしょう。目視できるので、AMGラインは45万円のオプション。カラーは11万3千円のオプションだそうです。(2016年10月現在) 全部足しても980万円にはなりません。登録から半年を超えてまもなく5000キロになろうというのは、いわゆる俗にいう新古車といわれる登録済み未使用車ではなく、単なる中古車です。新車時でも場合によっては多少値引きがあるかもしれませんし、そんな中即納と解釈すればアドヴァンテージですが、このくらいの値落ちは当然だと思います。

ちなみに「980万円する」というと書いてありますが、現在980万円の価格のクルマは存在しません。ちなみにガソリンエンジンのCLS400が988万円ですので、これのことを言っているのでしょうか。ワロタ、はこっちの台詞であります。

ちなみにこういうプレミアム車のベーシックなグレードなんか、昔は日本には入ってこなかったのに、CLS220d、ベーシックグレードにしてクリーンディーゼル。実は現行メルセデスラインナップで「著しく刺さるモデル」だったりします。いま、相当のきんすがあったら、購入するのはこれではないでしょうか。メルセデスの新興車種の中ではCLSクラスが一番好きなもので。こんな金額なのね、と改めて感心してしまいました。

ただ、事例が不適切なので、説得力もないですし、片手落ちではあるのですが、この記事、一利はあるといっていいかもしれません。(まあそれでも二利はない程度のものではあるのですが。)何がかというと、メルセデス・ベンツは値落ちが大きいという点です。それが過ぎるかどうかは見解の相違、感じ方によってさまざまでしょう。しかし、メルセデスは中古でも高い!と言っている人がいますが、少なくとも「高くはない」というのが個人的な感想です。

絶対的に高価なので、残価(買い取り価格、あるいは売却価格)も絶対的には高いのですが、新車の時の価格からしたら、明確な幅の値下がりはしているのです。メルセデス・ベンツに限らず高級車は、値段が下がったからといって売れるわけではありません。供給に対して中古車として需要は限定的なわけです。しかしながら、新車でほしい人というのは、自己顕示の意味合いが往々にしてクルマ選びにこめられている場合が多いので、売却金額の高い安いを気にすることなく、そんなことより、いかに早く、人が乗っていないときに乗るかを重要視して、納車させるように契約をするのです。こんな事情が、中古車になると、明確な価格の下げ幅を見せるのではないでしょうか。

しかし、これは、だからこそ、中古車選びにおいて、ある意味「まず高級車から探すべし!」といってもいいのかもしれません。みんながあまり乗らない高級車は、買い得感が高いからです。新車よりも明確に安い、中古車の中でも比較的買い得感が高い。あまり乗っている人がいない。つまり購入金額を投資金額とすると、きわめて高い費用対効果が得られるからです。ただ大きい、ただきらびやかなだけではありません。作りが丁寧だったり、希少価値が高いのです。丁寧な作りのクルマは所有する喜びも大きいですし、乗るとそれだけで感じ取れること、ものも大きいのです。世の中の目も違います。ホテルやレストランで、正面玄関の真ん前に止めさせてくれることもあるかもしれません。

逆に言うと、まず高級車から選んで「行かない理由がわからない」ほどです。ワロタどころの騒ぎではなく高級車(特に輸入車)の中古車をうまく生活に取り入れると「笑いが止まらなくなる」かもしれないのです、というのは常々申し上げていることかもしれません。

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あまり、「値落ちが云々」とかいうことを前面にクルマを選ぶのは、かえって損なのではないか?と思うのです。値落ちの大きい車はネタ的においしい場合がありますし、ネタ的においしくないクルマは、なけなしのお金を払うに値するのでしょうか?こういう他愛ない記事でも時々ちょっと食って掛かると、何が本質か。どうしたらいいかなど棚卸ができるから面白いですね。

何度も言いますが、中古車の値段を決めるのは、クルマの良しあし、新車価格などではなく「人気があるかどうか!」人気のない高級車を買ったら、お友達から「何を血迷ったのか!」と言われます。そのくらいだと、クルマが名刺代わりになります。同じきんすを払うなら、高級車を購入したほうがいい、個人的にはそんな風に思うのです。

皆様も楽しいカーライフを。

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