27年連れ添った愛車は身体の一部。「メルセデス・ベンツ560SEL(V126)」オーナー、森 長治さんにインタビュー

最終更新日: 公開日:2017-12-16 | Posted in オーナーインタビュー by

いま、所有しているクルマを購入するとき「このクルマは一生乗る!」または「このクルマは必ず10年乗る!」と決めて…あるいはそう周囲に宣言して契約書にハンコを押した方、意外と多いのではないでしょうか。しかし、このときの思いを貫き通し、1台のクルマと長く付き合う…。それが想像以上にハードルが高いことは、1度でもクルマを所有した方であればご理解いただけるのではないかと思います。

27年連れ添った愛車は身体の一部。「メルセデス・ベンツ560SEL(V126)」オーナー、森 長治さんにインタビュー

▲オーナーの森 長治さんが27年間所有しているという、メルセデス・ベンツ560SEL(V126)

今回は、82才になったいまでも、当時、新車で手に入れたメルセデス・ベンツ560SEL(V126)を、27年ものあいだ大切に所有しているオーナーさんをご紹介いたします。

── オーナー紹介&どんな仕事をされてきたのですか?

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▲メルセデス・ベンツ560SEL(V126)の堂々たる姿は、平成が終わろうとしているこの時代でも色褪せることがありません

若いときに2年半ほどサラリーマン生活をしました。3000人受けて5人くらいしか入社できないような狭き門の会社だったのですが、体調を崩したことを機に退職を決意し、半年くらい無職だった時期もありました。

その後、一念発起して建設業を起業。立ち上げた会社を軌道に乗せるため、行政関係の案件や、名門ゴルフクラブの造成工事など、未経験だった仕事にも果敢にチャレンジし、毎日必死に働きました。

── 現在の愛車を手に入れたきっかけを教えてください

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▲美しく磨きあげられたボディ。下校途中の男の子も興味津々のようです

実は、このメルセデス・ベンツは人生初となったドイツ車なんです。初めての輸入車はマーキュリー クーガーでした。まだ輸入車自体が少ない時代に手に入れたアメ車です。しかし、故障が多く、半年くらいで手放しました。それからフォード サンダーバード、リンカーン コンチネンタル マークIVと乗り継ぎ、国産車を2台挟んで手に入れたのが、このメルセデス・ベンツ560SEL(V126)の最終型です。

── 敢えて最終型のSクラスを手に入れようと思ったきっかけを教えてください

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▲生粋のドイツ車でありながら、純和風の家屋にも自然とマッチしています

当時は、次期Sクラス(W140)の情報も耳に入ってきていて、実をいうとこちらも検討していました。東京モーターショーで現車が観られるということで行ってみたんです。しかし、実車を観てみるとどうもしっくりこなくて…。

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▲当時「YANASE物のメルセデス・ベンツ」に憧れた方も多いのでは?

そこで、ディーラーにお願いしてすぐにメルセデス・ベンツ560SELの在庫を探してもらい、ようやく手に入れることができたのがこのクルマというわけなんです。

── このメルセデス・ベンツ560SEL(V126)は所有してどれくらい経つのですか?

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▲内装もご覧のとおり。これぞワンオーナー車。丁寧に使い込まれたことが伝わってきます

1990年式なので、今年で27年になります。手に入れたときから「このクルマは一生乗るんだ」と決めていました。点検や車検のたびにディーラーから乗り替えを勧められてきましたが、そのたびに「このクルマに乗り続けるから」と断り続けていたんです。ディーラー側も諦めたのか、そのうち何もいわれなくなりましたよ(笑)。

── とても27年前のクルマとは思えないほどきれいなメルセデス・ベンツ560SEL(V126)です

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▲フロントグリルにあるスリーポインテッドスターはもちろん、グリルのメッキも曇りがありません

時間ができるとガレージでクルマを磨いています。ボディだけでなく下回りもきれいですよ。雨の日は乗りませんし、排気系も当時のままで錆もありません。ディーラーの人も驚いています。

── 珍しいボディカラーですね

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▲ブレーキダストで汚れがちなフロントホイールもご覧のとおり

購入時はブルーブラックだったのですが、偶然見掛けたトヨタ セルシオ(初代)の「ダークレッドマイカ」というボディカラーが気に入り、15年ほど前にこの色に塗り替えました。

── 27年間所有していて、これまでトラブルはありましたか?

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▲ディーラーでメンテナンスされ続けているエンジンルーム。ホース類もきれいなままです

先日、出先でベルトが切れてしまい、エンストしたのが、27年間所有していて初のトラブルです。高速道路の合流路のところで止まってしまったんですが、すぐに待避できるような場所でしたし、幸い、ディーラーも近くにあったので、レッカーで移動してもらいました。

あとは以前、カムシャフトを交換したくらいでしょうか。そのとき、ドイツに1セットだけ残っていたのを空輸してもらい、ディーラーで修理してもらいました。

── 最近のメルセデス・ベンツには興味はありませんか?

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▲この時代のメルセデス・ベンツは、金庫を開閉するかのような硬質な手応え。張りのあるシートも、この時代ならではの重厚さが感じられます

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この記事の筆者:江上 透

CL副編集長。輸入車関連のセールスプロモーション、ウェブサイト、紙媒体、ラジオ番組の企画/制作/運営...