世界に1台の「RUF CTR」オーナー、岩瀬夫妻へインタビュー

最終更新日: 公開日:2015-04-26 | Posted in オーナーインタビュー by

「クルマが人(オーナー)を選ぶ」という視点でスタートしたこのコーナー。今回も、素敵なご夫婦とクルマを取材させていただきました。

世界に1台の「RUF CTR」オーナー、岩瀬 康行・和恵 夫妻へインタビュー@輸入車一期一会

かつて一世を風靡し、いまなお多くのファンを魅了し続けている機動戦士ガンダム。そのなかでも「ファーストガンダム」にインスパイアされた方は多いのではないでしょうか?

主人公アムロ・レイの終生のライバルである、シャア・アズナブル。彼の搭乗するモビルスーツは「シャア専用機」としてのカスタマイズが施されました。その機体は、シャアのパーソナルカラーである赤に塗装され、緑が基調の量産モデルとは一線を画す強烈な存在感を放っていました。

今回の主役、岩瀬 康行(いわせ・やすゆき)/和恵(かずえ)さんご夫妻が愛してやまない愛車のボディカラーも「赤」。しかも、生産台数が30台といわれ、日本国内に現存するのは1ケタではないかと思われる貴重な「RUF CTR」を、氏のパーソナルカラーである「赤」に塗り替えてまで手に入れたエピソード、原点であるポルシェとの出会い。そして運命の「赤い糸」で結ばれた、美しい笑顔が印象的な奥様の和恵さんのカーライフについても伺ってみました。

世界に1台の「RUF CTR」オーナー、岩瀬 康行・和恵 夫妻へインタビュー@輸入車一期一会

──まずは、岩瀬さんのお仕事について聞かせてください。
大学院を経て、大学の教員として働いています。子供の頃から「自分は研究者になるんだ」という思いがありまして。そういえば、自分は会社員になるという発想がそもそもなかったです(笑)。運良くその過程を経ることができ、現在に至っています。

あと、これは仕事じゃないんですが、みんカラというSNSで立ち上げた「Klub Der Porsche」の会長を仰せつかっています。現在のメンバーは779人(2016年8月12日現在)です。やはり911を所有しているメンバーが多く、水冷と空冷モデルの割合は半々くらいといったところです。

このクラブは、911以外のポルシェオーナーもちろん、オーナーでなくても参加できます。私もそうですが、このクラブを通じて知り合い、親交を深めている方がたくさんいらっしゃいます。興味ありましたら、ぜひ下記まで問い合わせてみてください。

●Klub Der Porsche
http://minkara.carview.co.jp/group/klubderporsche/

──現在の愛車を手に入れるきっかけとは?
あるポルシェのオフ会で、RUF CTRの助手席に乗せていただく機会があったんです。その後、別のイベントでも乗せていただく機会があり、オーナーさんがサービス精神旺盛な方で、Uターンをするときにわざわざアクセルターンをキメてくれたんですね。これがトドメの一撃でした。これはもうRUF CTRを買うしかないと(笑)。

世界に1台の「RUF CTR」オーナー、岩瀬 康行・和恵 夫妻へインタビュー@輸入車一期一会
▲いまや貴重な、通称「CTRレンズ」。レンズの傾斜角などが通常の911とは異なります

その日から、RUF CTR探しが始まりました。既に所有していたポルシェ911(以下、964)はとても気に入っていたので、手放さずに増車です。ちょうどそのとき、日本国内で赤いRUF CTRが売られていたんです。ところが、狙いを定めていたときに、一足違いで売れてしまいました。しかも、そのRUF CTRは海外へ行ってしまったんです。

必死に足取りを探していたところ、フランスで売られているのを発見しました。あるスペシャリストにお願いをして、もう一度、日本に引っ張ってくる算段をつけている最中にまた売れてしまったんです。その後の足取りはつかめず…。あのときは落ち込みました。

気を取り直して、日本国内にあるRUF CTRに目を向けることにしました。すると、神奈川に売り物があるとの情報をキャッチ。それがガレージカレントさんにあったRUF CTRでした。軽い気持ちで観に行ったんですが、ドイツ本国のRUF社へのパーツオーダーを含め、約8ヶ月の歳月を掛けて新車時のオリジナルコンディションを取り戻したという、それは素晴らしい個体でした。ただ、このRUF CTR、色がモスグリーンメタリックだったんです。

世界に1台の「RUF CTR」オーナー、岩瀬 康行・和恵 夫妻へインタビュー@輸入車一期一会
▲岩瀬さんの想いが形となったRUF CTRの内装。黒を基調に赤い差し色が入ります。シートの背面も、ボディカラーと同色にするほどのこだわりようです

自分は赤いCTRを探している旨を伝えると、ガレージカレントの店長(当時、現在は専務取締役)である竹下さんが「では、緑のRUF CTRを赤く塗り替えましょう」と仰るんです。歴史的な名車に、そんな大それたことをして良いのだろうか…。これは本当に、ものすごく悩みました。

結果的に(お店の宣伝みたいになってしまいますが)、竹下さんが私の意向や心情を丁寧に汲み取ってくださり、それが購入の後押しになりましたね。

世界に1台の「RUF CTR」オーナー、岩瀬 康行・和恵 夫妻へインタビュー@輸入車一期一会
▲岩瀬さんの憧れだったMATTER製ロールケージ。これも、ガレージカレントが日本国内で見つけ出した貴重な一品

──現在の愛車を手に入れるきっかけとは?
私は「スーパーカー世代」のど真ん中といえる年代です。子供の頃からポルシェが大好きで、なかでも私は「930ターボ推し」でした。もちろん、幼心に「大人になったらポルシェに乗るんだ」と心に決めていましたよ。何しろ、小学生時代のあだ名が「ポル」だったくらいですから(笑)。

しかし、いざ大人になってみると、ポルシェは高嶺の花でした。運転免許を取得し、最初に手に入れた愛車は、マツダの赤いAZ-3です。このクルマは10数年所有したんですが、あるとき事故で廃車になってしまったんです。仕方なく次に乗るクルマを探していたときに、ふと気になってポルシェの中古車を調べてみたら、思いがけず予算内で届く相場だったんです。そうして手に入れた念願のポルシェが、964型のカレラ2でした。ただ、このクルマは赤ではなく黒。しかもティプトロニック(AT)でした。

ようやく手に入れたポルシェだけど、どうもしっくりこないんです。手に入れて半年後には「赤い964で、MTを探してください」と、当時通っていたショップにお願いしていました。それからしばらくして、オイル交換のためにショップへ立ち寄ったら、まさに希望通りの964が置いてあるんです。店員さんの「試乗してみる?」という悪魔の囁きに促され、一回りしたあとには契約していました(笑)。そんなふとした出会いで手に入れたこの964とは来年で10年の付き合いになりますが、いまでもとても気に入っています。

世界に1台の「RUF CTR」オーナー、岩瀬 康行・和恵 夫妻へインタビュー@輸入車一期一会
▲こちらは、岩瀬さんの想いが形となった964。もちろん色は赤

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この記事の筆者:江上 透

CL副編集長。輸入車関連のセールスプロモーション、ウェブサイト、紙媒体、ラジオ番組の企画/制作/運営...