「走り」はライフワーク!モータースポーツを心から愛する、菅田政宏さんの情熱カーライフ

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晴天の岡山国際サーキット。コースを1台のホンダ・NSX(NA1)が快音を響かせて疾走していきます。ドライバーは菅田政宏(かんだ まさひろ)さん・40歳。今回の主人公です。

このNSXは、菅田さんの「サーキット専用マシン」です。

菅田さんはD1ドライバーとして活躍した経歴の持ち主。「D1 STREET LEGAL」シリーズ、「D1 GRAND PRIX」に参戦していました。オレンジの日産・シルビア(S14)とともに走っている姿といえば、ご存じのかたも多いのではないでしょうか。

▲選手時代の菅田さん。写真提供:株式会社D1グランプリ広報事務局

最初に、菅田さんにとっての「クルマ」という存在とは何かを尋ねてみました。

「一方的に操る道具ではないですよね。クルマはもちろん工業製品であり、道具なのですが、『人馬一体』という言葉があるように、乗り手と一体になれる存在だと思います。走っていると、自分とクルマが一体化する瞬間がわかるんですよね。とくに競技をやっていると“勝てるとき”がわかります」

まるで、生きているようだと思いますか?

「クルマを『生き物』と呼ぶのを正しいかは別として『ただの道具ではない』のは確かです。犬や馬は愛情をかければ応えてくれるように、クルマも同様に結果で応えてくれますし、調子が悪いときは挙動や音で教えてくれます。クルマからは、アクションが必ず出ています。クルマ好きなら誰でも、それを感じていると思いますよ」

▲菅田さんの先輩、中島さん(中央)と取引先の上田さん(左)

地元の岡山県津山市でカーショップを営む菅田さん。多忙な日々の傍ら、モータースポーツの普及にも尽力。今回はそんな菅田さんのカーライフをご紹介しながら、クルマへの情熱、モータースポーツへの想いをクローズアップしていきます。

NSXは、ライフワークの大切なパートナー

走行を終え、マシンがピットへ戻ってきました。菅田さんのマシンは1991年式のATモデルがベース。「ユーザーが造りやすく、サーキットをガンガン走れる仕様」をめざして製作されています。

「右斜め後ろからローアングルで見るのが気に入っています」

と、菅田さん。マシンをじっくりと拝見しました。

▲NSXのシルエットを守りつつワイドボディ化

MTに換装し、エンジンはノーマルで給排気チューンのみ。コンピュータはHKSのF-CON Vpro。足回りは、コンプライアンスピボットキャンセラーのみを装着、ブレーキはNSX(NA2用)キャリパー。コントロール性がよく、これで十分とのこと。走行テストを重ねながら、オリジナル車高調の開発も進めているそうです。

▲「90年代のF1のホンダエンジンが心に灼きついていたんです」と菅田さん

▲ステアリングとシフトノブは、D1マシンだったS14から流用して大切に使っているそう。「もったいないのでシフトノブはこっそりニスモです(笑)」と菅田さん

今までドリフト一筋だった菅田さんが、キャラクターの異なるNSXを選んだ理由とは何だったのでしょうか。

「今までターボ車に嫌というほど乗ってきたので、パワーで誤魔化せないNSXを選びました。純粋にコーナリングスピードを保ち、ターボ車を上回るドライビングテクニックを磨くためです。単純に存在もかっこいいと思っていますよ。いつまでもオーラの褪せない、日本のスーパーカーですよね。私は日産の専門学校を出て、日産のディーラーに10年勤務しました。そのため、本来ならNSXではなくGT-Rを選ぶのが『正常進化』なんでしょうけど、あえてNSXという意外性を求めた気持ちも理由のひとつです」

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この記事の筆者:野鶴 美和

ゴルフ雑誌の編集を経て、2014年よりフリーランスに。旅行関連、スポーツ関連のライティングを中心に活...