あなたのクルマのバッテリー寿命はどのくらい?点検や症状などのバッテリー実証あれこれ

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長寿命になったケースとトラブル回避について

逆に、これも輸入車の話になるが7〜10年バッテリー交換しなかったという例もある。このような長寿命になったケースを分析すると、バッテリーのサイズが比較的大きく頑丈なことに加え、エンジンルーム以外のトランクなど涼しいところに設置されている車両が多いようだ。このために、エンジンの廃熱にさらされることがなくバッテリーにとって快適な温度に保たれ、かつ過放電を起こさないように使っていれば10年程度保つ場合もあるのだ。

先の1年でバッテリーが寿命になっていた輸入車のケースでは、定期的にバッテリー充電器をつないで補充電していれば、もっと寿命は長くなったと思う。普段使いしない、あるいは冬は乗らないというクルマを持っている人はフルオートのバッテリーチャージャーをつないでおくと寿命はかなり長くなると思う。

クルマのバッテリー寿命
▲交換用に買ったACデルコのバッテリー。上面左のラベルに各種性能値が記載されている。始動性能であるCCAは750/770である(規格が複数あり、数値が少し変わる)。比重計が付いているので、色でもある程度の判断はできるが、比重が正常でも寿命になっているものもあるので、最終的には計測器を使った判定がベストだろう。なお、装着時には使用開始日を記入しき、定期点検時の参考にする。
 
バッテリーの寿命は予測しづらいが、プロ用の計測器を使うと規定の状態から何%程度の能力になっていて、充電状態がどの程度かを知ることができる。マニアックな方にはCCAテスターなどと呼ばれる計測機器を持っている人もいるが、新品時から定期的に測っていくと、CCA値が徐々に変化してくるので急に起こる(と感じてしまう)バッテリートラブルを回避しやすくなる。

現在では、整備工場やカー用品店でもCCAテスターを備えているところがあるので、バッテリー診断をしてもらうと安心。テスターの機種によっては、エンジンを掛けた時の電圧変化や充電状態を計測できるので電装品の基礎部分をトータルで診断することが出来る。

クルマのバッテリー寿命
▲新品バッテリーの計測。バッテリー電圧は12.90V。CCAは710と良好な数値。新品バッテリーは、使っているうちにエージングされるので、使用初期は性能が上がっていくこともある。そういった微妙な性能変化も、このようなプロ用診断機を使うと分かってくる。

バッテリーが寿命になると出やすい症状とは

最後に、改めてバッテリーの寿命が近づいているときに起こる主な症状をまとめておこう。

〜バッテリーが寿命になると出やすい症状〜
・スターターを回している時の音が重たい感じがする
・スターターを回す瞬間メーターの警告灯がたくさん付く(バッテリー上がり時に似た症状)
・エンジン回転のアップダウンによる発電量変化、エアコンなどのオン・オフ時やブレーキを踏んでブレーキランプが点灯した時などに連動してライト類の照度変化やエアコンの風量低下が起こる。
・ラジオにノイズが入る。オーディオにヒューンという音が目立つ。
・アイドリングストップ車は、アイドリングストップ機能が働かなくなる。

バッテリーが寿命になってくると、満充電になりにくくなり大きな電流を流した時に電圧が下がりやすくなる。スターターを回した時に警告灯がついたりするのは、スターターがオンになった瞬間の大電流使用時の電圧降下で各種電装品の動作電圧下限になってしまい電装品(メーターのコンピューターなど)が再起動するためだ。また、バッテリーの容量が低下すると発電機の稼働率が上がり、発電機のノイズが増えることで電源に細かい変動が起こる。これがオーディオのノイズ発生につながることがあることも補足しておく。

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この記事の筆者:高山 則政

小学生の頃から機械が好きで、実家のエンジン付き農機具でメンテナンスに目覚め、運転免許取得前から不...