初参戦は1992年。今回、11年ぶりに東京オートサロンに行ってみて感じたこと

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ここ数年、わずか3日間の来場者数が30万人を突破しているという東京オートサロン(以下。オートサロン)。今年、10数年ぶりに会場へ足を運びました。恥ずかしながら、最後に会場を訪れたのは2006年。実に10年以上のブランクがあり、当時とのギャップに驚かされることばかりでした。

初オートサロンは1992年、晴海の東京国際見本市会場にて

東京オートサロン2017 特集

当時はまだ高校生でしたから(世代がバレますね)、会場までの移動は公共交通機関に頼ることになるため、友人と都バスに揺られながら晴海まで行きました。その道中の晴海通り、確か銀座の歌舞伎座を過ぎたあたりから並走して走るクルマたちの雰囲気が急に変わっていきます。それまでは一般車ばかりだったのが、スカイラインGT-R(R32)はもちろん、180SXやシルビア(S13)、ハチロク、当時発売されたばかりの新型RX-7(FD3S)などの国産チューニングカーで埋め尽くされていく光景は圧巻でした。バスの乗客もみなオートサロンを目指していますから、車内は大盛りあがり。自分たちのテンションも自ずとあがっていきます。新型RX-7を生で観たのもこのときが初めてでした。

●駐車場がすでにオートサロン状態
会場と駐車場が近かったこともあり、停まっているクルマを眺めているだけでも充分に楽しめました。当時の記憶を20代前半のクルマ好きの方たちに話したら「本当に羨ましい。もっと早く生まれたかった」といわれてしまいました。そうなのです。いまや、彼らが生まれる前のできごとなんですよね。R32GT-RやFD3Sが現役バリバリだった当時のオートサロンを彼らが観ることができたらどう感じるのでしょうか。やはり羨ましがるのでしょうね。

●会場内はチューニングカーが中心
当時はOptionなどの国産チューニングカーが人気絶頂だったこともあり、多くのショップがR32型のスカイラインGT-Rを出展していました。その他に人気だったのはZ32型のフェアレディZやRE雨宮に代表されるロータリー系のチューニングカー。VIP系やハイエースなどの1BOX系のカスタムが増えてくるのは数年後だと記憶しています(1996年〜97年頃から?)。

●初オートサロンから10数年間は皆勤賞。しかし次第に足が遠のいていき…
理由はさまざまですが、ひとつはインターネットの普及が大きかったように思います。紙媒体が主流だった頃は、ほとんどのクルマは1カットのみの紹介で詳しいことは分かりませんし、雑誌に紹介されるのは1月末。タイムラグがあっただけでなく、じっくり観るには会場に足を運ぶしかなかったのです。しかし、インターネットの普及により、各媒体が速報記事を公開してくれるようになり、詳細な解説までしてくれることが当たり前となっていきます。そして会場に足を運んでも、あまりの混雑ぶりにじっくり観られない。そんな理由がいくつか重なり、次第に足が遠のいていきました。

10数年ぶりの東京オートサロンの雰囲気を目の当たりにして浦島太郎状態に

東京オートサロン2017 特集

記憶している限りでは、(オフィシャルな要件を含めて)最後にオートサロン会場に足を運んだのは2006年。毎年、関連記事をチェックしていたので雰囲気は理解しているつもりでしたが、やはり現地に行ってみなければ分からないことがたくさんあります。10数年ぶりに会場に訪れると、そこはまさに浦島太郎状態でした…。

●メーカー/インポーターの出展
振り返ってみると、R33型スカイラインGT-Rのお披露目もオートサロン会場だったと記憶しています。当時は東京モーターショーを差し置いて、ここ(オートサロン)でデビューさせるの?という雰囲気が少なからずあったように思います。

東京オートサロン2017 特集

東京オートサロン2017 特集

しかし、いまとなっては先見の明だったというべきでしょう。各日本車メーカーが大掛かりなブースを構え、メルセデス・ベンツやフォルクスワーゲンなどのインポーターですら「東京モーターショーの廉価版」とは一線を画すような本格的な設えで圧倒されました。モーターショーは2年に1度ですが、オートサロンは毎年開催。展示内容もよりマニアックな方向に舵を切れるという点において、いまやなくてはならない存在となりつつあるのかもしれません。

東京オートサロン2017 AMG

東京オートサロン2017 VW

●海外からの注目度の高さに驚かされる
今回のオートサロンで、個人的にもっともカルチャーショックだったのはこの点です。外国人メディア、来場者が多い!「せっかく来たんだからいろんな情報をキャッチ&ゲットしていこう」という気概のようなものがメラメラと伝わってきます。英語圏、中国語も頻繁に聞かれました。派手なメルセデス・ベンツをバックに記念写真を撮っていたのも中国人(と思われる)家族の皆さんでした。現地でメルセデス・ベンツをこのように改造するつもりなのでしょうか?

東京オートサロン2017 ベンツ

●進む多ジャンル化とインパクト重視志向
筆者がはじめて東京オートサロンに行った1992年は、チューニングカーが中心だったと冒頭で伝えました。それが90年代中頃からVIP系が増えはじめ、ミニバンや1BOX系のカスタム、一見するとベースカーが分からないほどカスタマイズが施されたオリジナルカーまで、多ジャンル化が進んでいることを実感しました。

東京オートサロン2017 ヴェルファイア

何しろ出展者数458社、出展車両台数850台。幕張メッセの会場を埋め尽くす勢いのクルマが展示されるわけですから、来場者にインパクトを残すには膨大な費用を掛けるだけでなく、アイデア勝負のところがありそうです。カスタマイズもスワロフスキーを敷き詰め、オリジナルのエッチング加工を施したり、決してモーターショーのコンセプトカーでは見られないような斬新なアイデアに驚き、感動しました。こういう柔軟な発想や視点こそ、海外の人たちも注目し、期待しているように感じます。その反面、予算青天井のショーカーという位置付けの出品車が増え、大半のユーザーには別世界の存在となりつつあることも否めません。

東京オートサロン2017 GTR

●キャンギャルより派手に、より過激に?
キャンギャル、コンパニオン…呼び方はともかくとして、「オートサロンで人が集まるところにキャンギャルあり」という構図に拍車が掛かったように思います。

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この記事の筆者:江上 透

CL副編集長。輸入車関連のセールスプロモーション、ウェブサイト、紙媒体、ラジオ番組の企画/制作/運営...