スーパーカーに乗るにはどれくらいの維持費が掛かるのか?8年で2台のランボルギーニに支払った費用と生活を振り返る

最終更新日: 公開日:2017-10-17 | Posted in ライフスタイル by

今回は、スーパーカーの維持費について述べてみたいと思う。

ボクはこれまで、ポルシェと名のつくクルマを3台、そしてランボルギーニを2台乗りついできた。
はじめてポルシェを購入したのは2002年で、最初のランボルギーニは2009年の納車だ。

ポルシェの維持費はどれくらいだろう

水冷世代にかぎって言えば、ポルシェの維持費は意外とかからない。
ほかメーカーのクルマに比較して高くつくのはオイル代くらいのもので、ふだんの点検費用や消耗品、保険などはメルセデス・ベンツやBMWと大差ないと考えていい。

オイルにお金がかかるのは、一般的なクルマの倍くらいの量を必要とし、しかも高価な銘柄が指定されているためだ。そのため、一回あたり3万円前後を投じる覚悟が必要である。

スーパーカー 維持費

▲以前に乗っていた、ポルシェ911カレラ(997世代)。ボディ/内装色、そしてマニュアル・トランスミッションにこだわった一台だ

加えて、ポルシェはそう簡単にタイヤが減るクルマではない。
これは「ポルシェはサスペンションの設計がしっかりしており、タイヤのグリップに依存した走りをするスポーツカーではない」ということを意味するが、車体が軽いことも効いている。
そのため、同じ馬力をもつ重量級サルーンよりはずっとタイヤが減らない、とボクは認識している(あくまでも一般的な走行を行うという前提だが)。

しかし、今日語りたいのはポルシェの維持費ではない。ポルシェの維持費については別の機会にあらためて述べたいと思う。
なんといっても今日の本題は「スーパーカーの維持費」なのだから。

実際のところ、スーパーカーの維持費はどれくらいかかるのか。
それはポルシェを3台乗り継いだボクにとっても、予想をこえるものだった。

スーパーカーの維持費:ランボルギーニ・ガヤルド編

ぼくが最初に購入したスーパーカーは「ランボルギーニ・ガヤルドLP560-4」だ。
ランボルギーニは1999年にアウディ傘下に入っているが、その後、2004年に発売されたのが「ガヤルド」である。

スーパーカー 維持費

▲これがボクの乗っていたガヤルドLP560-4。15台のみが発売された日本市場限定車で、たまたまシリアルナンバーは「1/15(つまり1号車)」だった

この「ガヤルド」はアウディによる買収以前から企画されたクルマであり、そのため初期モデルではアウディが関与していない部分も多い。

その後、2009年にフェイスリフト版として登場したのが「ガヤルドLP560-4」で、名称にはあらたにイタリア語で「縦置きエンジン」をあらわす「LP=Longitudinale Posteriore」、そして馬力を表す「560」、駆動輪を示す「4」が付いている。

英語で発音すると「ガヤルド・エルピー・ファイブシックスティ・ダッシュ・フォー」ということになるが、ツウはこれを単に「ダッシュ・フォー」とだけ呼ぶようだ。

この「ガヤルドLP560-4」は、やはり2009年に発売された「アウディR8 5.2 FSIクワトロ」とおなじエンジンを搭載しており、ほかに共通するパーツも多い。
つまり、アウディと「共通する」パーツが多いということは、同時に「壊れにくい」、「壊れても修理コストが安い」ということを意味する。

スーパーカー 維持費

▲インテリアはいま見るとクラシカルともいえる趣をもつ

実際にそれまでの「ガヤルド」に比べると、この「ガヤルドLP560-4」は格段に信頼性が向上している。
エアコンやフロントリフター(段差をこえる際に、スイッチひとつで車高を上げることができる便利機能だ)など、それまでのガヤルドでは時折トラブルが見られた部分、そして修理に多大な費用を要したところはまず壊れなくなった。

ただ、それでもガヤルドLP560-4はスーパーカーであることに変わりはない。

スーパーカーは維持費もスーパー。ランボルギーニ・ガヤルドLP560-4の場合

ここで、ボクがガヤルドにかけた維持費を見てみるとしよう。

まず1年目だ。
当時の記録によるとこうなっている。

●任意保険:230,810円
●1,000km点検:92,503円
●12ヶ月点検:143,000円
合計:466,313円

任意保険について、ボクはこう見えて(?)、「無事故」、「ゴールド免許」さらには当時17等級だったので、「スーパーカーにしては」安いと感じるだろう。

「点検」についてやたら費用が高いのは、ガヤルドではその4WDシステムに採用されるフロント・ディファレンシャルオイルを交換する必要があり、そして、ブレーキフルードも年一回のサイクルで交換指定されているためだ。

エンジンオイルは3,000キロ走行もしく1年に一度をめどに交換するのが好ましい。しかしボクは、年に3,000キロも走行しなかったので、毎年12ヶ月点検の際に入れ替えるようにしていた。

スーパーカー 維持費

▲ガヤルドLP560-4のリアオーバーハングはとても短い。このリアスペースにフェラーリのV8よりも大きな、「V10」エンジンが収まる

2年目はこうだ。
ランボルギーニは(他のメーカーでもそうだが)点検の時期ごとに消耗品の交換サイクルを決めており、交換すべき消耗品は1年目に比べて増えている。

同じ12ヶ月点検であっても、1年目の「143,000円」に比べて2年目では「254,305円」にアップしているのはそのためだ。
●任意保険:200,050円
●12ヶ月点検:254,305円
合計:454,355円

続いて3年目。
車検費用が大きいが、ここには法定費用も含まれている。
●任意保険:166,410円
●車検:439,590円
合計:606,000円

そして4年目。
●任意保険:176,850円
●12ヶ月点検:200,369円
●ウォッシャータンクキャップ:357円
合計:377,576円

1年目から4年目までを合計すると、維持するのに1,904,244円を要した計算だ。
これを月で割ると、ひと月あたり39,671円を維持費として支払ったことになる。

さらには毎年支払う「自動車税(ガヤルドは”4,501~6,000cc”の区分となり、88,000円)」、もちろんガソリン代も必要となる。

ガソリン代といえば「燃費」だが、これはボクの記録している範囲だと、所有期間通じてリッターあたり6.14キロ、という数字だ。
V10、5.2リッターエンジンを積む4WDスーパーカーとしてはそんなに悪くないと思う。

スーパーカー 維持費

▲ランボルギーニ・ガヤルドの給油口。アルミ製の重量感あるキャップが使用されている

ここで4年目に受けた12ヵ月点検の内容を記載してみるが、油脂類がその大半を占めていことがわかる。

●12ヶ月点検基本(技術料):88,725円
●エンジンオイル カストロールSLX 5W-30 8.3L:24,402円
●エンジンオイルエレメント:5,397円
●ドレンワッシャー(2個):252円
●ブレーキフルード交換(技術料):20,475円
●ブレーキフルード HYDRAULAN 404 2L:8,672円
●フロントデフオイル交換(技術料):6,825円
●フロントデフオイルBURMAH SAF-AG4 1.4L:14,847円
●トランスミッション&リヤデフオイル交換(技術料):13,650円
●トランスミッション&リヤデフオイル BURMAH 70W-75 4L:19,824円

ボクは雨の日にガヤルドLP560-4に乗ることはなかったので、ワイパーブレード交換は所有期間通じて行わず、走行距離も少なかったためにエアコン用のフィルターも指定より少ない回数でしか交換していない。
だから、雨の日に乗ったり、けっこうな距離を走るのであれば、ワイパーブレードやエアコンフィルターの交換にかかる費用をここに足さねばならない。

他に考慮すべき費用といえば「タイヤ」と「クラッチ」だが、これはエンジンオイルやガソリン代同様、走り方や走行距離によって大きく異る。
ただ、サーキット走行を行わず、クルマにさほど負担をかけなければ、最新のクラッチ(常に素材が進歩しており、新しい品番のクラッチほど減りが少ない)だと3万キロ程度、タイヤも2万キロ程度は無交換で走ることができるだろう。

スーパーカー 維持費

▲ランボルギーニの各モデルにおいて、「ピレリ」が指定タイヤとなっている

クラッチ交換は1回70万円ほど、さらにタイヤ交換には30万円ほどかかるから、自分の走行するであろう距離および期間をこの金額で割れば、「年」や「月」あたりどれくらいお金を貯めてゆけば良いかも算出可能だ。
たとえば年間5,000キロ走るのであれば、4年後にはタイヤ、そして6年後にはクラッチを交換する必要があるかもしれない。
そうするとタイヤは「1回の交換あたり30万円」が目安なので、これを4で割った15万円が1年あたりの「来るべきタイヤ交換に備えておくべき」金額となる。

この内容を見ると「タイヤ」、「クラッチ」が要求される費用としてはもっとも大きいということがわかるが、「ガヤルド/ガヤルドLP560-4」はすでに中古でしか買えないため、今からガヤルドを購入しようと考えた場合、該当車輌のタイヤとクラッチの残量は気にしたほうがいい。

タイヤはデプスゲージを用いてその残量を測るべきで、オゾンクラックが入っていないかどうかもしっかり見るべきだ(クラックがあれば、すり減っていなくてもタイヤ交換を強いられる)。
またクラッチは、専用のテスターに当てれば残量を知ることができる。

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この記事の筆者:JUN MASUDA

新しいモノ、テクノロジー好き。「クルマ好き」に分類されるはずだが、一般にはそれを隠して生きている...