地平線まで続く砂漠をトヨタ ランドクルーザーで駆け抜ける!ドバイの「サファリツアー」へ行ってきた

最終更新日: 公開日:2017-09-27 | Posted in ライフスタイル by

ボクがドバイに行ったときの話をしようと思う。

街なかを走るスーパーカーたち、とんでもない希少車がずらりと並ぶエキゾチックカーディーラー、体育館のように大きなランボルギーニの新しいショールームなど、語りたいことは山のようにあるが、今回ここで触れるのは「サファリツアー」だ。

そもそもドバイとは、どういったところなのか?

ドバイ サファリツアー
▲サファリツアーとは、オフロードカーで思いっきり砂漠を「ぶっとばす」豪快なツアーのことだ

まずドバイについて紹介しておく必要がある。

読者の方々は、ドバイについてどういったイメージをお持ちだろうか。
金ピカのロールスロイス、オイルマネー、やたらと下品な改造車・・・?

ドバイ サファリツアー
▲ドバイの空港にて。ポルシェ911が当たる「くじ」が売られている。やはりドバイはスケールが違うと感じる瞬間だ

ボクも同じように考えていた。
そう、ドバイを訪れるまでは。

実際のドバイは、ボクが想像していたようなところではなかった。

まず、ドバイは直接的にオイルマネーで潤っているわけではない。

ドバイは、アラブ首長国連邦を構成する一つの国で、中東に位置してはいるが、実は、産油国としての規模は小さいのだ。
実際に、ドバイのGDPに占める石油の割合は、わずか数パーセントだという。

周辺国に比較して、ドバイはもともと石油の埋蔵量が少なく、そのため常に「石油に依存しない方法」を考えてきた。
その方法とは、「流通」、「貿易」、「観光」の三本柱だ。

ドバイ サファリツアー
▲ドバイミュージアムには「貧しかったころ」のドバイの様子が展示してある。この世の春を謳歌しているように見える彼らだが、「あのころには戻りたくない」、「戻らないためにはなにをすべきか」を考えているようだ

近年におけるドバイの発展は石油に依存したものではなく『これら三本柱(流通、貿易、観光)によるものだ』ということを、ボクは強調したい。
しかし、(パリのエッフェル塔、エジプトのピラミッドに代表されるような)観光資源に乏しく、そしてアジアからも欧州からも遠いドバイにとって、企業や人を誘致するのは容易ではない。

そこでドバイの偉い人たちは考えたはずだ。
「どうやったら世界中にドバイの名を知らしめることができ、人々を呼びことが出来るのか?」と。

その手段として用いられたのが、おそらくはかつて「世界一」の高さを誇ったブルジュ・ハリーファ(カリファ)であり、真夏には摂氏40度をゆうに超すなかにそびえる「室内スキー場」であり、世界最高ランクの7つ星を誇るホテル「ブルジュ・アル・アラブ」であり、宇宙から唯一確認できる大きさを持つという人工島「パーム・アイランド」だったのだろう。

こういった「トンデモ級」の建造物がドバイをドバイたらしめていると思われるが、これらのインパクトは非常に大きく、結果としてドバイの名を世界中に轟かせることになった。

ドバイ サファリツアー
▲ホテル前から見たブルジュ・ハリーファ

ドバイの人々は「自分たちが持っているモノが少ない」ことをしっかりと認識し、だからこそ、そのビハインドを跳ねのけるにはどうするのかを考え、そして実行してきた。

つまり、彼らは何が人々を惹きつけるのかをよく知っているということだ。

「サファリツアー」とは?

ここで話を冒頭の「サファリツアー」に戻すが、彼らは「何が人を惹きつけるのかを知っている」のと同様、「何が楽しいのか」を理解している。

ドバイは危険運転には非常に厳しい処罰を科すことで知られる一方、「ガス抜きができる」地域や施設が存在する。
そこでだけは何をしてもいいと言えるような開放地域であり、ドバイのオフロード系カーマニアが集まる「砂漠」もそのひとつだ。

ここへ行くにはどうするか?
個人でレンタカーを借りて行くのは難しく、「ツアー」に申し込むのがオススメだ。
「ドバイ サファリ ツアー」といったワードで検索すれば、相当数のツアーが出てくる。
ツアーの内容も様々で、単に砂漠を走るだけのもの、砂漠で一泊するもの、様々なアクティビティが付帯されているものなど。
車両についても「相乗り」から「貸し切り」まで選択できる。

ボクは今回、豪勢にも「貸し切り」を選択した。
もし「相乗り」を選び、しかしそこで同乗した人たちが車酔いなどし、砂漠を思う存分「ぶっとばす」ことができなくなると困る、と考えたからだ。

ここからはボクが手配したツアーについて述べてみたいと思う。
まず、チャーターした車両はホテルまで迎えに来てくれる。
ホテルのロビーからドライバーが到着したと連絡を受けて階下に降り、ホテル前の車寄せに向かうと、そこにはメルセデス・ベンツGクラス、ベントレー・ベンテイガ、アウディQ7、ポルシェ・カイエンなどずらりと高級SUVが並んでいる状態だった。

ドバイ サファリツアー
▲ホテルのエントランスにはずらりと高級車が並ぶ

きっとこれらのクルマの中のどれかだろう、と期待に胸を膨らませたが、ボクのために用意されたそれは、残念ながらポルシェでもベントレーでも、メルセデス・ベンツでもなかった。

ずっと奥に駐車してあった、堂々とはしているが、それら高級SUVに比べるといくぶん地味な「トヨタ・ランドクルーザー」である。

いざ、砂漠へ

すこしがっかりしたボクは、ドライバーに「メルセデス・ベンツGクラスでなくて残念だ」と本心をこぼした。
するとドライバーはいう。「ランドクルーザー以上に砂漠を走り抜けるのに適したクルマはない」と。
そしてボクは後に、実際にこの意味を自分自身の体で理解することになる。

サファリツアーにて、実際にボクたちが走る砂漠は、ドバイ市街地からクルマで40分ほど走ったところにある。
市街地は砂の気配すらないが、すこしそこから離れると徐々に建物が減り、荒野が出現する。
そしてもう少し走ると、人口の建造物がほとんど視界に存在しなくなってくる。

ドバイ サファリツアー
▲だんだん砂漠っぽい雰囲気が出てきた

そして、砂漠の中にポツンと建っているドライブインのようなところでドライバーはランドクルーザーを停め、「ここでひと休みだ。トイレはあちら」と指をさす。この先もうトイレはない、ということだ。

このドライブインのような施設には、ボクたちと同様に「最後の休憩」や「水分補給もしくは排出」のため、クルマが集まっていた。
その多くはトヨタ・ランドクルーザーで、ごく少数だが日産パトロールの姿も見られる。
スズキ・ジムニーの姿も確認することができた。

ドバイ サファリツアー
▲バギーを牽引してきたスズキ・ジムニー

ボクを運んできたドライバーに目をやると、ランドクルーザーのタイヤから空気を抜いている。
こうすることで砂地でのトラクションを確保するのだそうだが、ドラッグレースにおいてもグリップを得るため空気圧を下げるのとよく似ているのかもしれない。

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この記事の筆者:JUN MASUDA

新しいモノ、テクノロジー好き。「クルマ好き」に分類されるはずだが、一般にはそれを隠して生きている...