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更新2016.08.26

ポルシェクラブの走行会で知った、富士スピードウェイの1コーナーを制する者とは?

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松村 透

幼馴染みから地元の酒屋の社長さんがポルシェ乗りと聞き、無理矢理頼み込んでアルバイトとして採用してもらった筆者。ある熱帯夜の夏の夜、アルバイト先の社長がオーダーした純白のポルシェ911がやってきたのです。しかも、新車。自分のクルマでもないのに興奮したことを思い出します。

※今回は、こちらの記事の続きです。
「ポルシェ・ショック」で本当に人生が変わるのか
https://www.gaisha-oh.com/soken/change-life-porsche911/

アルバイトの時給 < プライスレスな体験


ポルシェ911(964)カレラ2(MT)
▲オーナーの愛情が惜しみなく注がれた964カレラ2。まさにコンクールコンディション

社長さんが気が向くと、仕事の後にポルシェ911(964)で軽く近所を流すことがあり、それに同乗させてもらうのが何よりの楽しみとなりました。こちらのお店よりも時給の高いアルバイトは他にもありましたが、不意に訪れるプライスレスな体験はいまでも強烈に覚えています。

ポルシェクラブの走行会で知った、富士スピードウェイの1コーナーを制する者とは?

●1992年式ポルシェ911カレラ2(MT)
・色:グランプリホワイト
・内装:ブラックレザー
・スポーツシャーシ
・スライディング・ルーフ
・17インチカップホイール
・オンボードコンピュータ
・リアワイパーなし

覚えている限り、911の仕様はこんな感じだったと思います。まさにいまでも人気の高い仕様ですね。果たして、この個体は日本にあるのでしょうか。ドアを開けて乗り込む瞬間から、ドライブを終えてドアを閉めて911のエンジンが止まるその瞬間まで。そのすべてが至福のひとときでした。

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富士スピードウェイの1コーナーを制する者とは?


ポルシェクラブ 富士スピードウェイ
▲慣熟走行に同乗させてもらいました。前車は当時デリバリーされたばかりの993RS

社長さんがポルシェ・クラブ・オブ・ジャパン(現ポルシェクラブ)に在籍していたため、年に数回、クラブのイベントに参加していたようです。グリルのところに取り付けられたクラブのバッジが誇らしげでした(この原体験の影響で、後々グリルバッジを集めることになります)。

ある日のことです。「富士スピードウェイで開かれるクラブ主催の安全運転講習会に参加するけど、行く?」と声を掛けてもらいました。つまり、サーキット走行会のお誘いです。明け方に地元を出て、東名高速に乗ると、自然と周囲にポルシェが集まってきます。そこから御殿場ICまでは…想像の通りです。高速道路を泳ぐように進んでいきます。このときに「ポルシェはこう乗るべし」というものをすり込まれました。

富士スピードウェイに到着すると、待ち構えていたのは964RSやカップカー、納車が始まったばかりの993RSなど、いわゆる「レアなポルシェ」ばかりが集まっています。普段はまず観たことがない珍しいポルシェたちが狭いスペースに集まっている光景に思わずめまいが…。

本走行では各自のペースでサーキットを走って行きます。純レーシングカーでもあるカップカーの速さは別格で、ストレートではごぼう抜きでした。あとで聞いたことですが「富士の1コーナーでどこまでブレーキングを我慢できるかは、腕でもクルマの性能でもなく、最後は経済力」なのだそうです。いざとなれば全損してもいいくらいの人とのブレーキング勝負をするのは実に無謀なことだと…。当時、筆者はまだ二十歳前。すごい世界があるものだと思い知らされました。

余談ですが、富士スピードウェイからの帰り道の東名高速で気づいたことがあります。助手席に座っていても、空冷フラットシックスの回転が明らかに軽やかで滑らかな感覚が伝わってくるのです。やはり走らせてナンボのクルマなのだと実感したことを覚えています。

最新は最良ではない(かもしれない)という体験をする


ポルシェ パラノノイア
▲ポルシェ・パラノイアよ永遠なれ。まさに「ポルシェオーナーあるある」をまとめた名著です

こうなってくると自分でも本気で911が欲しくなってきます。『新車は難しくとも、中古車なら‥』。自動車関連の雑誌を読みあさり、中古車の物件を調べ始めました。買えるわけでもないのに!

当時から欲しいと思っていたのは964RSでした。もちろん中古であったとしても高嶺の花。それがまさか、20数年後にこんなことになろうとは…。あのときに買っておけば…といたいところですが、そんなことは夢のまた夢。ただただ呆然と売れていく964RSを眺めていることしかできませんでした。

あるとき、販売店の厚意で1980年式911SCに乗せてもらう機会がありました。これまで964しか知らなかった筆者にとって、それ以前の古い911にはまったく興味がなかったのです。助手席体験でも、明らかに964よりも走りの911の味が濃いと感じたのです。匂い、音、エンジンの吹け上がり、最新モデルより古いクルマの方が魅力的に映った瞬間だったように思います。この体験が今後のクルマ趣味に多大な影響を及ぼすことになろうとは、このとき夢にも思いませんでした。

そしてついに暴挙に出るのです。「買えば何とかなるさ」‥のノリで、自分も911を買おうと決心したのでした。しかし、当然ながら、現実はそう甘くはなかったのです。

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