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更新2019.02.28

疲れ知らずの20代のうちに…。夜な夜な走るのが楽しいと思える時間はそう長くない

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松村 透

「花金」あるいは「華金」。この言葉はもはや死語かもしれないけれど、土日が仕事休みの人にとって、金曜日の夜はパラダイス(これも死語か?)であることは、いつも時代も変わらないのかもしれません。

多くの人が夜の街に繰り出し、飲食店はどこも満員。クルマ通勤の人は早めに帰宅して自宅で晩酌したり、下戸の人は趣味の時間に充てるのでしょうか…。

それはさておき、クルマを所有している人にとって「休みの前の夜は走りに行くことが何よりの楽しみ(だった)」というケースは案外多いように思います。

寝ないで出勤しても平気だった20代のころ…


疲れ知らずの20代のうちに!夜な夜な走るのが楽しいと思える時間はそう長くない。

いまから20年前、当時20代半ばだった筆者。週に1度は日帰り出張で東京〜愛知県をクルマで往復、自宅に帰宅するころには24時をまわっているという会社員生活を送っていました。

40代半ばのいまなら、帰宅してバタンキューだと思いますが(これも死語か…)、当時は食事もそこそこに「さて、走りに行くか」と、そこからあてもなく深夜のドライブを楽しんだものです。帰宅して眠りにつくころには夜が明けていました。

つい最近、2人のクルマ好き(いずれも24才)を取材する機会がありました。お2人とも「日曜日の午後にふと思い立って4〜500キロドライブしてしまいます」とか「たとえ渋滞のなかでもMT車の運転が楽しくて仕方ありません」と仰います。かつての自分自身を見ているように感じたのと同時に、「もう、この時代には戻れないんだな…」と、ある種の悲しみさえ覚えました。余計なお世話と知りつつ、ついつい「老婆心ながら、いまのうちに思い切り楽しんでください」と伝えずにはいられませんでした。

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30才で億劫になりはじめ、35才になったときには出る気も失せた


疲れ知らずの20代のうちに!夜な夜な走るのが楽しいと思える時間はそう長くない。

筆者自身、30代に突入したころには「夜な夜な走るのが楽しいと思える」行為がさすがに億劫に感じてきました。そして、(他の方に比べると遅い方かもしれませんが)35才になったころには、わざわざ出かけようとは思わなくなりました。遅まきながら、お酒の味を覚えたことが少なからず影響しているかもしれません。

20代半ばのころは、10才年上のクルマ好きの方が「夜、クルマで出かけるくらいなら、飲んでいる方が楽しい」と仰っていた意味がさっぱりわかりませんでした。しかし、自分がその年になってみて、ようやくその心境が理解できました。いつの間にか、馴染みの飲み屋のカウンターにいる方が落ち着つくようになっていたのです。

お父さん世代も、1年、あるいは数年に1度は青春の1ページと再会を


疲れ知らずの20代のうちに!夜な夜な走るのが楽しいと思える時間はそう長くない。

かつて、夜な夜な走っていたことなどすっかり忘却の彼方へ。仲間内で集まるとしても、日曜日の早朝か午前中まで。急いで帰宅して午後からは家族サービス…。なかなか自分の趣味の時間を捻出するのも大変です。そんなお父さん世代へ。もし許されるのであれば、馴染みの飲み屋ではなく、年に1度くらい、かつて夜な夜な走っていた場所を訪れてみてください。当時から使われいる自動販売機がそのまま残っていたり、新たにコンビニがオープンしていたり、道が整備されていたり…。

自分が年を重ねてきたのと同様、かつて通い慣れた場所も様変わりしているかもしれません。1人で出かけて感傷に浸るもよし、当時の仲間たちと出かけて同窓会気分に浸るのもいいかもしれません。ただし、いい大人がたむろっていると職質される可能性(危険?)もあるので、長居は無用です。

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夜な夜な走るのが楽しいと思える時間はそう長くない…


疲れ知らずの20代のうちに!夜な夜な走るのが楽しいと思える時間はそう長くない。

夜間の取材帰り。深夜0時をとうに過ぎているのにも関わらず、高速道路のPAには何人かの若い世代のクルマ好きが集まって「プチオフ会」が開かれていることもしばしば。ちらっとナンバーを見ると、さまざまな地域から集まっていることに驚かれます。

思い切って話し掛けてみると「幼なじみでクルマ好きはいないけれど、SNSを通じて知り合った同世代や、同じ趣味を持つクルマ好きの仲間で集まっています」という声を聞くこともしばしば。彼ら・彼女らがアラフォー世代になったころ、いまを懐かしんで夜な夜な同窓会を開くのでしょうか…。

もし、この記事を20代のクルマ好きの方が読んでくれているとしたら…。「夜な夜な走るのが楽しいと思える時間はそう長くないです」とお伝えしたいです。個人差はありますが、ある日を境に、急激に「夜、あてもなくドライブなんて面倒くさいな…」と思ってしまう時期が訪れます(もちろん、そうでない人もいますが、レアケースです)。老婆心ながら、時間や金銭面で目処が立つのであれば、いまのうちに思い切り楽しんでください。

[ライター・撮影/江上透]

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