イタリアのランボルギーニ本社に併設されたミュージアム&工場見学ツアーは、オーナーでなくともぜひ訪れてみたい

最終更新日: 公開日:2017-10-10 | Posted in ライフ by

建物の中へ足を踏み入れると、そこはもうランボルギーニ好きにとってワンダーランドだ。
ランボルギーニをイメージした彫刻、壁一面にあるモニターに映し出されるイメージ映像。
なぜもっと早くここを訪れなかったのか、とボクは後悔した。

ランボルギーニ・ミュージアム
▲屋内に入ると、すぐに「受付」がある。ここでミュージアム見学、もしくは工場見学の料金を支払う。工場見学の場合は予約した際の名前を伝えるのを忘れずに

ミュージアムは1Fと2Fという構成で、それぞれのフロアにはランボルギーニの歴史を語る上では外すことのできないクルマやコンセプトカー、レーシングカー、ボート用の巨大なエンジンなどが展示してある。

まずは画像にてそれぞれのモデルを紹介しよう。

ランボルギーニ・ミュージアム
▲受付を済ませ、奥に進むとランボルギーニの市販車第一号、「350GT」が鎮座している

ランボルギーニ・ミュージアム
▲ディアブロ。現代のランボルギーニとはまた異なるオーラを放っている

ランボルギーニ・ミュージアム
▲ミウラ。その美しさは格別だ

ランボルギーニ・ミュージアム
▲セスト・エレメント。もはやこの車は人間用とは思えない。宇宙から来た物体のようだ

ランボルギーニ・ミュージアム
▲じきに発表されるウルスのコンセプトモデル、そしてそのルーツでもあるLM002

ランボルギーニ・ミュージアム
▲先日別の個体がオークションに登場し、話題となったコンセプトS

ランボルギーニ・ミュージアム
▲2Fには、壁面に飾られたアヴェンタドールがあった。この前はディアブロが同じスペースに展示されていたようだ

ランボルギーニ・ミュージアム
▲ヴェネーノ。プロトタイプだと思われ、公式発表されたモデルとはヘッドライト内部構造が異なる

ランボルギーニ・ミュージアム
▲ミウラ・コンセプト。想像していたよりもかなり大きい

ランボルギーニ・ミュージアム
▲アヴェンタドールのローリングシャシー。メカ好きのボクにとっては非常に興味深い展示だ

ランボルギーニ・ミュージアム
▲ステルス戦闘機と同じ塗料を使用したレヴェントン。たしかに塗料の質は他のクルマと異なり、厚みが感じられる

ランボルギーニ・ミュージアム
▲カウンタック。今見ても斬新すぎるデザインだが、前衛的な中にも上品さが感じられる

ランボルギーニ・ミュージアム
▲コンセプトカー、「カラ」。ガヤルドの前身と言われている

ランボルギーニ・ミュージアム
▲ランボルギーニのレースカー。F1マシンもある

と、こんな感じではあるが、見どころが多すぎてすべてを紹介することはできない。
このほかにも悲運のコンセプトカー「エストーケ」も展示してあった。

ランボルギーニの製造現場へ。チェンテナリオもここで製造されている

ここからは「工場見学」を紹介しよう。ただし、写真撮影はNGなので、画像はない。

まずは入館時に受付で伝えられた時間に、指定場所へと向かう。
指定場所はミュージアムの一角にあり、迷うことはない。

ポツポツとほかの工場見学参加者が集まったところに、金髪の美女が現れる。
名はクリスティーナさんという。彼女がボクたちを案内してくれるようだ。

ひとつのグループは10人程度で、多くは白人だ。話を聞いてみると、イタリアやスイスといったヨーロッパから人たちが大半のようで、ボクのほかには黄色人種はいなかった。

クリスティーナ嬢から簡単な説明があり、イヤホンつき無線機を手渡される。
工場の中は作業時に発生する音が大きく会話を聞き取りにくいため、こういった装置を使用しているそうだ。
説明は英語だが、必要であれば自分で用意した通訳を連れて入ることもできる。
ただし通訳の入場料は「自分持ち」になるため、そこは計算に入れておかねばならないし、あらかじめ通訳のぶんだけ「人数を多く予約」する必要がある。

その後はカメラや携帯電話をロッカーに入れて工場見学の開始だ。
ミュージアムから工場へと通じる扉を開き、工場の敷地内に入ると、テスト用なのか出荷待ちなのかはわからないが、色とりどりのウラカン、アヴェンタドールが中庭のようなところに並んでいた。

その中庭を抜けていよいよ工場内へ。
工場内部は「工場」というにはあまりに明るく、そして清潔だ。ランボルギーニが公開するオフィシャルフォトそのままの風景がそこにある。
工場は大きく分けると「ウラカンのアッセンブリーライン」、「アヴェンタドールのアッセンブリーライン」、「エンジン」、「インテリア」といったところだ。

ボクたちが「おお」とその風景に驚いていると、クリスティーナ嬢はいう。
「あなたたちは今日見学に来てラッキーよ」。
彼女が指差した方向には見慣れない車体がエンジンの組付けを待っていた。
「今日はチェンテナリオを作ってるわ」。

ここでボクたち見学者のテンションは一気にオーバーレブしそうになる。
クリスティーナ嬢は、そのチェンテナリオの製造にかかわる「仕様書」のようなものを見せてくれた。ボクは後の報道で、その個体が中東向のオーナー向けに作られていたと知ることになる。

見学をしている間は終始このような感じで、彼女のホスピタリティは完璧だった。
テクニカルな説明も難なくこなし、「ランボルギーニ社員が結婚するとランボルギーニ車を貸してもらえる」、「社員食堂にはダイエットメニューがある」など、こぼれ話も聞くことができた。

どのラインにおいても、そこで作業する人々の表情は一様に明るい。
おそらく、自分たちが作っているものがどれだけ人々に歓びをあたえ、それを見るもの、触れるものをどんなに幸せにするかを一番よく理解しているからだろう。

ほかにも興味深い風景、話や作業工程は多々あったが、画像を抜きに説明するのは難しい。
機会を作ってぜひランボルギーニの工場を訪問し、自分の目で見て、耳で聞いてそれらを確かめてほしい。

工場見学を終えて戻ってくるのはランボルギーニ・ミュージアムの一角だ。工場を見たあとでは、そこに並ぶモデルたちも以前とはなんとなく違っているように見える。
うまくはいえないが、その製造に携わった人々の顔が浮かんでくるかのようだ。

もういちどすべての展示されているモデルを見た後、ボクはランボルギーニ・ストアへ向う。そこではランボルギーニのエンブレムが大きくプリントされたTシャツを購入した。
このTシャツを見ると、今でも工場で楽しそうに働いていた人びとの顔を思い出すことができる。

ランボルギーニ・ミュージアム
▲これがそのTシャツだ。オンラインのランボルギーニ・ストアにはないカラーで特別感がある

ランボルギーニオーナでなくともそうでなくとも、工場やミュージアムを訪れることはお勧めだ。そのブランドの歴史をより深く知ることができるし、これから歴史をつくろうとする人々の話を聞き、姿を見ることができる。

なにより、その歴史のほんの一部にでも自分が立ち会うことができた、というのはクルマを愛するものにとって大きな歓びとなるはずだ。

[ライター・撮影/JUN MASUDA]

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この記事の筆者:JUN MASUDA

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