イタリアのランボルギーニ本社に併設されたミュージアム&工場見学ツアーは、オーナーでなくともぜひ訪れてみたい

最終更新日: 公開日:2017-10-10 | Posted in ライフスタイル by

イタリアにある「ランボルギーニ・ミュージアム」へ行ってきた。
ボクはランボルギーニ・ガヤルドLP560-4、そしてウラカンと乗り継いでいるが、今にいたるまでランボルギーニの工場や、ミュージアムを訪れたことはなかった。

理由は簡単だ。猫である。
我が家には猫が3匹いるが、この猫たちを置いて家を長期間あけることはできない。
しかし今回、信頼できる「キャットシッター」が見つかったことで、安心して猫たちを残してイタリアへ旅立つことができるようになったのだ。

ランボルギーニ・ミュージアム
▲イキナリだが、これがランボルギーニ本社のある、イタリア・ボローニャの空港だ。意外と小さい

そもそもランボルギーニ・ミュージアムとは?

ランボルギーニ・ミュージアムとは、ランボルギーニ本社に併設された2階建ての博物館で、ランボルギーニがこれまでに発売してきたクルマやコンセプトカー、レーシングカーなどが展示してある。
料金は大人15ユーロだ。※記事をしている時点での為替レートだと、約2,000円となる。

そしてランボルギーニは、同じ敷地内にて「工場見学ツアー」も提供している。
これは、ウラカンやアヴェンタドールの製造ラインをガイド付きで見ることができる、内容の濃いものだ。ただし、料金は大人75ユーロと安くはない(ただし、75ユーロを払えば工場見学ついでにミュージアムにも追加費用無しで入場できる)。

ミュージアムは予約なしでも入場可能だが、工場訪問は予約(日にちのほか、時間指定)が必要だ。
予約はランボルギーニのサイトからでも可能だが、ボクは自分の車両を購入した、ランボルギーニ正規ディーラー、「ランボルギーニ大阪」経由にて予約を取ってもらった。

料金は変動の可能性もあり、営業時間や休館日とあわせてランボルギーニのオフィシャルサイト(https://www.lamborghini.com/)にて最新情報を確認して欲しい。

ランボルギーニ・ミュージアムはどうやって訪問するのか?

さて、訪問する日時は決まったが、問題は「どうやってランボルギーニ本社まで行くか」を考えねばならない。
ランボルギーニ本社はイタリア「ボローニャ」にある。直接旅客機にてボローニャに入る方法や、ほかのイタリアの都市まで飛んでから列車でボローニャに入る方法がメジャーだ。
この「ボローニャまで行く方法」は、居住地や旅程によって変わってくるため、ここでは割愛する。

そこで「ボローニャからランボルギーニ本社まで」ゆく方法について述べることにするが、ひとつは「バス」、もうひとつは「タクシー」、ほかには「レンタカー」、そして「現地ツアー申し込み」という手段が考えられる。

順に考えてゆくが、「バス」は日本のようにスケジュール通りに運行するわけではなく、いまひとつ到着時間が読めないようだ。もし予定時刻にまで到着できなければ工場を見学することはできないし、早く到着しすぎても旅先での貴重な時間を時間を浪費してしまう。
また、タクシーは有力な選択肢ではあるが、料金が(いくら請求されるのか)不安だ。
レンタカーも交通事情がわからないだけに時間をコントロールすることが困難で、かつ時間帯によって進入禁止できない地域があるというボローニャの複雑な環境を理解していなければ危険だともいえる。

ランボルギーニ・ミュージアム
▲ボローニャ中心地はこんな感じだ。基本的にクルマの乗り入れはできず、住人や運送業者など、限られた車両のみが通行できる

残るは「現地ツアー」ということになるが、結論から言うとボクはこれを選んだ。
なぜかというと、ほかにフェラーリ博物館(ムゼオ・フェラーリ)を訪問したかったからだ。

参考までに、ボローニャとその近郊にはランボルギーニのほか、フェラーリ、マセラティ、ドゥカティ、パガーニ、とそうそうたるメーカーが存在する。
加えて「美食の都」としてもボローニャは知られ、そのためにチーズやワイン、生ハム工場ツアーも現地では数多く組まれている。

そういった中でメジャーなのが「自動車メーカーをめぐるツアー」だ。
フェラーリ、ランボルギーニはそのメインであり、このツアーを開催する現地旅行代理店は多い。
彼らは専門にこのツアーを営んでおり、つまり諸般の事情には詳しいわけだ。

インターネットで「ボローニャ フェラーリ 見学」などのキーワードで検索すれば数多くの情報が出てくるし、旅行関係のサイトにも多くのツアーが掲載されているので、色々と調べてみると良いだろう。
中には日本語ガイドがつくものもある。

ボクはホテルの部屋を予約する際に、関連するツアーがないか聞いてみた。
ホテルの答えはもちろん「ある」というもので、金額を確認すると、日本から代理店を経由して申し込むよりずいぶん安い。ボクは迷わずそのツアーを申し込んだ。
ただし「ツアー」とはいっても、他の観光客と相乗りをするわけではない。「クルマ1台を借り切る」、要はチャーターだと考えればいい。

いざボローニャへ

そしてボクはボローニャへ降り立った。
空港は(小さいとは聞いていたけれど)思っていたよりずいぶん簡素だった。

ランボルギーニ・ミュージアム
▲これがボローニャ空港内部だ。スーツケースにフェラーリのステッカーを貼った人も見られた

ただし入国審査は意外と厳しい。滞在日数や滞在先を聞かれるが、3日しか滞在する時間が取れず、入国審査官は「そんなに短い期間で何をするんだ」と鋭い眼差しをボクに向けて聞いてくる。
そこでボクはこういった。

「フェラーリを訪問するのだ」、と。

ちゃんと「フェッラーリ」と発音し、「ラ」はちょっと舌を巻き気味に発音した。
ランボルギーニ・オーナーであればここは「ランボルギーニへ行くのだ」と言うべきだとは思ったが、「フェラーリ」のほうが入国審査官に響くと考えたからだ(すまん、ランボルギーニ)。

案の定、入国審査官は急に親しみを込めた表情に変わり、「そうならそうと早くいえばいいじゃないか」とアッサリ入国を認めてくれた。

ランボルギーニ・ミュージアム
▲空港内にはランボルギーニの展示スペースが常設されている。イエローのウラカン、そして一見ブラックにも見える美しいパープルのアヴェンタドールが展示してあった。Tシャツやバッグなどのグッズも展示されている

ホテルにチェックインし、翌朝になると迎えがやってきた。
ボクがロビーに降りると、すでにジャンカルロというナイスガイが待機している。
軽く挨拶を済ませ、彼がツアー用に供しているメルセデス・ベンツVクラスへと乗り込んだ。

ボローニャ市街地を抜け、高速道路へ。
意外と道路を走っているクルマは地味だ。
モデルにせよ、ボディカラーにせよ、イタリアらしい明るさがあまり感じられないな、というのが正直な印象になる。

ランボルギーニ・ミュージアム
▲移動中の車窓から。走っているクルマはアルファロメオやBMWが多いようだ

ボクがツアーを申込んだのは、前述のほかにも理由がある。
現地の人、つまりドライバーにフェラーリやランボルギーニの印象、そして正確な「発音」を聞いてみたかったからだ。
ほかにも滞在をより楽しいものとするため、お勧めのスポットやレストラン、料理の名前を聞いてみたかった。

ジャンカルロによるとこうだ。
フェラーリはイタリアの至宝といえる。イタリア人でフェラーリを知らない人はなく、誰もが誇りに思っている。
一方でランボルギーニはというと、「知名度は高くない」としながらも、エクストリームなデザインが有名であり、イタリア人よりも外国のお金持ちが買う、というイメージがあるそうだ。

それにしても、ランボルギーニやフェラーリが本社を構える地としては、スーパーカーを全く見ない。
ぼくはそれについてもジャンカルロに聞いてみた。
「ボローニャの人々はゆったりした生活を好む。お金持ちは多いが、物質面よりも精神面での充足を好み、スーパーカーに乗って、それを見せびらかすようなことはしない」。
なるほど、とボクは思った。

しかしながら、途中で立ち寄ったフェラーリ本社(これは機会をあらためて紹介する)近くになると様相が一変する。

フェラーリの特徴的な「レッド」を使用した建物が急に増え(フェラーリとは関係がない)、フェラーリグッズを販売するショップ(これも直営のフェラーリストアではない)、テーマにしたカフェ、そしてレンタカーショップが増えてくる。
フェラーリのレンタカーは非常に人気だという。多くの観光客が記念にと、同社の本拠地にでフェラーリを運転して帰るのだ、とジャンカルロは教えてくれた。

ランボルギーニ・ミュージアム
▲フェラーリ本社に近づくにつれ、こういった感じのショップが増えてくる

そして途中にはマセラティ本社前も通過した。高架道路からは工場の中庭が見え、中にはスパイフォトでおなじみのカモフラージュ用ラッピングで覆われた車両がズラリと並ぶ。

ランボルギーニ本社へ到着。足を踏み入れる

ランボルギーニ本社は郊外にある。ランボルギーニから公開されているオフィシャルフォトを見てもわかるとおり、本社の周囲は畑に囲まれている。
その畑を左右に見ながらランボルギーニへと向かうのだが、途中にはテスト中と思われる、やはりカモフラージュを施したアヴェンタドールを見かけた。
畑に囲まれた田舎道を、奇っ怪な柄のシートで偽装されたアヴェンタドールが走っているのはなかなかシュールな光景だ。

できればそういったプロトタイプを写真に収めたかったが、存在に気づき、カメラを取り出した時点ですでにテスト車両たちは走り去っていて、結局撮影ができないか、シャッターを押せたとしても、ほとんどが「ピンボケ」だった。
よくスパイフォトグラファーが鮮明な画像を提供しているが、彼らの苦労や腕前については「相当なもの」であることがよくわかる。

そしてボクたちはランボルギーニ本社へ到着した。
ジャンカルロは道路向かいのカフェで休憩しているので、適当に見て戻ってきてくれればいい、といって立ち去った。

ランボルギーニ・ミュージアム
▲これがランボルギーニ本社だ。ガラス越しにヒストリックカーが見える

ランボルギーニ本社はガラス張りの、シンプルだが美しい建物だ。
向かって右がミュージアム、左側がランボルギーニ・ストアとなっている。

ランボルギーニ・ミュージアム
▲いかにもランボルギーニらしい「ゴミ箱」。ゴミ箱のフタを開閉する「取っ手」がランボルギーニの車に採用されるシフトレバーと同じ形状だ

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この記事の筆者:JUN MASUDA

新しいモノ、テクノロジー好き。「クルマ好き」に分類されるはずだが、一般にはそれを隠して生きている...