ザ・ペニンシュラ香港にて、ロールスロイス・ファントムEWBをチャーターしてみた。香港の自動車事情とは?

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「ザ・ペニンシュラ香港」は、1928年に香港にて開業したホテルである。
ラグジュアリーなことで知られ、権威ある専門誌からも「香港における最高のホテル」という評価が与えられている。

ザ・ペニンシュラ香港とは

ザ・ペニンシュラ香港 ロールスロイス・ファントムEWB

▲これがザ・ペニンシュラ香港だ。成り行きでこんな高級ホテルに泊まることに

しかし、ボクらクルマ好きにとっては、そういった歴史よりも、「ザ・ペニンシュラ香港が保有している車両」のほうが有名かもしれない。
そう、ザ・ペニンシュラ特別仕様のロールスロイスである。

ザ・ペニンシュラ香港は長きにわたり、ロールスロイスをその宿泊客の送迎にと供してきた。
古くは1934年のロールスロイス・ファントムⅢ(なんと今も現役だ!)にはじまり、現在の布陣は14台のロールスロイス・ファントムEWB(エクステンデッド・ホイール・ベース)を中心とした二十数台のロールスロイスたちが担っている。
それらロールスロイスは、もちろんロールスロイス本社に特注し、専用に製造されたものだ。

ザ・ペニンシュラ香港 ロールスロイス・ファントムEWB

▲これがザ・ペニンシュラ香港仕様のロールスロイス・ファントムEWBだ

なお、宿泊客の買い物用にと2台のミニクーパーSクラブマン(一定グレード以上の部屋でないと貸してくれないそうだ)、トヨタのミニバン(おそらくアルファードだと思う)も数台保有しているが、ザ・ペニンシュラが持っているすべての車両は通称「ペニンシュラ・グリーン」に塗られている。

ザ・ペニンシュラ香港 ロールスロイス・ファントムEWB

▲こちらがそのクラブマン。季節やイベントによってラッピングが変化するが、これはクリスマス仕様となっている

正式名称は「ブリュースターグリーン」と呼ばれるということだが、このカラーはペニンシュラ専用に調合され、いずれの自動車メーカーにとっても、ほかの顧客向け車両に対して用いることは許されないそうだ。

ザ・ペニンシュラ香港 ロールスロイス・ファントムEWB

▲画像の右あたりにザ・ペニンシュラ香港仕様にカスタムされたトヨタのミニバンが見える。内装はタンレザーだ

参考までに、同じ「ザ・ペニンシュラ」であっても、ロールスロイスを必ず用意しているわけではない。
経験上だが、ザ・ペニンシュラ上海はメルセデス・ベンツSクラス、ザ・ペニンシュラ・マニラはBMW 7シリーズを使用しており、その意味でもやはりロールスロイスを採用している「ザ・ペニンシュラ香港」は別格だと言える。

ザ・ペニンシュラ香港 ロールスロイス・ファントムEWB

▲ホテル前には高級車が溢れている

そんな格式高いザ・ペニンシュラ香港であるが、なぜか今回ボクはここに宿泊することになった。
そして、「あの」ロールスロイスに乗ることになったので、その様子をレポートしてみたいと思う。

香港国際空港に到着すると、さっそく出迎えが

イキナリだが、ボクは香港国際空港に到着した。
飛行機を降りると、すぐに航空会社の係員が二名、(ボクの名が記載されたカードを持って)待機している。
ボクが自分の名前を告げると、係員は電動カートを回してくれた。
こういったカートで、これに乗って入国審査場まで移動するらしい。

ザ・ペニンシュラ香港 ロールスロイス・ファントムEWB

▲残念ながら、こちらのカートはロールスロイス製ではない

いつもであれば飛行機を降りてから自分の足で通路を歩き、動く歩道に運ばれ、エスカレーターを降りて、さらにトラムに乗るという長い道のりを行かねばならない。
しかし今回は違う。こうやってボクは電動カートで楽々移動しているのだ。

ザ・ペニンシュラ香港 ロールスロイス・ファントムEWB

▲係員の運転にて入国審査へと向かう

ただ、よくよく考えるとここは空港の中であり、まだ香港へと入国はしていない。
なのに、こうやって早くもザ・ペニンシュラ香港の送迎サービスによる恩恵を受けているということを考えると、ザ・ペニンシュラの持つ力は相当に大きい、ということなのだろう。
空港内の移動サービスは航空会社に委託しているということはなるが、なんといっても飛行機から一歩出た瞬間から特別扱いである。

この後、ボクは無事に香港への入国を済ませるが、そこにはザ・ペニンシュラ香港のスタッフが待っていた。

ザ・ペニンシュラ香港のロールスロイス・ファントムはこんな感じだ

ザ・ペニンシュラ香港 ロールスロイス・ファントムEWB

▲ザ・ペニンシュラ香港のスタッフはビシっとスーツを着ていて、ボクの荷物を受け取ると「リムジンラウンジ」と記載された出口へと案内してくれた。ここは送迎専用に使用する通路のようだ

ザ・ペニンシュラ香港 ロールスロイス・ファントムEWB

▲建物を出ると、目の前に車寄せがある。その車寄せを、ゆっくりと近づいてくる一台のロールスロイス・ファントム

ロールスロイス・ファントムEWBのボディサイズは全長6,090ミリ、全幅1,990ミリ、全高1,655ミリ。ホイールベースに至っては3,820ミリもある。
この「全高1,655ミリ」というのはなんとSUVであるレンジローバー・イヴォークよりも高い。
ボクの印象としては、「(メルセデス・ベンツやBMWなどの)セダンを、縦横高さそのままの比率を保って、120%くらいに拡大した」というものだ。すべてが大きい。

ザ・ペニンシュラ香港 ロールスロイス・ファントムEWB

▲目の前でピタリと停まるロールスロイス・ファントム

ザ・ペニンシュラ香港 ロールスロイス・ファントムEWB

▲さあどうぞ、とドアを開けてくれる

ボクのスーツケースはポルシェとリモワとがコラボした特別製だ。
ポルシェ911やボクスター/ケイマンのフロントトランクにジャストフィットするように作られたもので、2005年にポルシェ911を購入したときからずっと使用している。

ザ・ペニンシュラ香港 ロールスロイス・ファントムEWB

▲運転席はこうだ

ザ・ペニンシュラ香港 ロールスロイス・ファントムEWB

▲冷蔵庫もある

ザ・ペニンシュラ香港 ロールスロイス・ファントムEWB

▲ドア内張りはこうなっている。いたるところに磨き抜かれたクロームの加飾が施されているが、シートレールに至るまで同様の処理がなされているのには驚かされる

ルーフ内張りは「スターライト」オプションが装着されているが、昼間なのでわからない(そもそも昼は点灯させるものではないのだが)。
これは光ファイバーを使用し、天井が「満点の星空のごとく」幻想的にきらめくものだ。
オプション価格は70万円ほどだ、と聞いたことがある。

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この記事の筆者:JUN MASUDA

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