ドイツ発、製造30年以上で税金等優遇される「Hナンバー」は旧いクルマを国が支援する制度

最終更新日: 公開日:2016-01-28 | Posted in ライフスタイル by

●左ハンドル(モデル等により、例外もあり)
●記録簿等の履歴が明確である
●限りなくオリジナルコンディションをキープ
●スペアキーや取扱説明書などの付属品の欠品がパーツない
●もちろん、コンディションが良好であること(限りなく塗装面の劣化やボディに傷がない状態)

日本の中古車市場で、この条件を満たす個体が出てきたら、多くのモデルで争奪戦が繰り広げられるはずです。市場に出る前に水面下で「いいのがあるよ」と、関係者間で取り引きされてしまうこともありそうです。

上記のようなモデルこそが海外に流れていってしまっています。「いまは何があっても手放さない」と固く心に誓っているオーナーさんでも、年を重ねていつかはクルマに乗らなくなる機会が訪れるはずです。現に「祖父や父が乗っていたけど、自分は興味がないから」と、貴重なワンオーナー車をあっさりと売却してしまうこともあります(こればかりはそのご家庭の事情もあるでしょうし、無下に「売っちゃダメ」とはいえませんが…)。

巧みな情報操作で「古いクルマに乗る→環境に良くない→風評被害に?」

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自動車を購入する際に燃費性能に応じて支払うことになるという税制を適用し、古いクルマたちを排除していく必要があるかどうか?それは常々疑問に思うことです。いつも立ち寄るコンビニのすぐ近くに、クルマのスクラップ工場があります。何重に積み重ねられているスクラップ待ちのクルマたちは、つい10年くらいまえに発売されたモデルばかり。このクルマたちにも、ピカピカの新車で、納車を待ちわびているオーナーとの対面…のような場面があったはず。そのすぐ隣にはレストアを得意とする工場があり、4,50年前のクルマたちが何年も掛けてレストアされ、新車のようなコンディションを取り戻しています。この光景を見ていて、何ともいたたまれない気持ちになります。

一般社団法人 日本自動車工業会の統計によると、日本の全就業人口が6,351万人。それに対して自動車関連業に従事しているには550万人、8.7%になります。その家族なども含めると「自動車関連業でメシを食ってる」人はそれなりの割合となってきます。

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出典:http://www.jama.or.jp/

しかし、自動車の分野が日本の基幹産業であることは承知の上で、ドイツのHナンバーのように、そろそろ過去に世に送り出された日本車や輸入車に、そろそろ「文化的価値」としてのお墨付きを与えても良いのではと、この仕事に関わるようになってから気づかされました。

これまで何人もの「自分は一時預かり人ですから。次の世代に引き継ぐことが自分の使命です」と断言する方にもお会いしてきました。こういったオーナーさんに共通しているのが「もはや偶然とは思えない」、いま所有されている愛車との出逢いです。この体験がきっかけとなり、オーナーインタビューをさせていただく際は「クルマが人(オーナー)を選ぶ」という視点でお話しを伺っています。

名車Z32を後世に残すことが私達の使命。そういい切るショップを取材

「普段はCDやiPodなどを使って音楽を聴くひとでも、週末の夜にはレコードならではの音色を楽しむ」ように、「普段はハイブリッドカー、週末の朝、数時間は趣味車のクラシックカー」。そんなカーライフを楽しんでいる方もいらっしゃるはず。造られてから何十年と経過しても、これだけ便利な世の中になっても廃れない。それには何らかの理由があると思うのです。

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この記事の筆者:江上 透

CL副編集長。輸入車関連のセールスプロモーション、ウェブサイト、紙媒体、ラジオ番組の企画/制作/運営...