アイキャッチ画像
ライフスタイル

更新2017.07.15

旧車好き的観点で「点けっぱなしヘッドライト」にひとこと物申す

ライター画像

ryoshr

「点ける?消す?ルール?マナー?」

今回はヘッドライトの話。赤信号停止で先頭だと消すかとか、そういう話。

どうやらルール(法律)では明示的に定義されていないようなので、個人の主観で左右される「マナー」をベースに議論されていて、たいへんややこしくなっている印象があるこの話題。そこで、旧車好き的観点でこの問題を考えてみた。

先に結論から書いておくと、「点けたままにするか、消すかは個人の判断に任せればいいけど、安全の観点から消した方がいいタイミングはあるよね」ということ。

昭和のドライバーはヘッドライトを消すのがデフォルト?




昔々、クルマのバッテリーは6Vの時代もあった。その頃のライトは暗いぞー、という話は置いておいて、12Vになったのは1960年台(あ、それでも50年前か・笑)かな、車種によってバラツキはあるだろうけど。バッテリーが12Vになってから間もないころでも、アイドリング時にライトを点けると明らかにエンジンの回転数が下がることは普通のことだった。明らかに発電量よりも消費量が上回っているのが実感できた。そうすると自然に、交差点で停止した時はライトは消すようになる。「次に信号が青になって発進する時にヘマしてエンストしてしまった時、ライトを点けっぱなしにしてたことが理由でバッテリーが弱ってしまい、セルが回らなかったらどうしよう」みたいなことを想像してたドライバーが多かったのではないかと。

また、ライトのバルブ(電球)も消耗品で、点灯していた延べ時間が一定時間を経過すると、当たり前のように切れて点かなくなった。だから、点灯している時間は短くしたいという気持ちもあったのかもしれない。いずれにせよ、昭和のドライバーは消したがりということになる。

外車王バナー外車王バナー旧車王バナー旧車王バナー

では、平成のドライバーはというと…?




転じて平成ドライバーは消さない。なぜならば、ライトを点けようが消そうが回転数を始め、クルマの挙動に一切の影響がないからだ。メーターの照明がちょっと暗くなったり、エンジンの回転数が変わったりもしない。だいたい、ライトよりも消費電力の大きいクーラー(エアコン)を動かしても何の問題もないような大容量のバッテリーと能力の高い発電機がついているからだ。最近ではエンジンがなくて電気とモーターで走るクルマもあるらしいし(笑)。しかも最近のライトは明るい上に消費電力もかなり抑えられているHIDみたいな技術もあり、ライトを点けることはクルマにとって何の負荷でもなくなった。

夜間に無灯火で走行しているクルマが増えた?




バルブも延べ点灯時間よりも、on/offの回数が多い方が劣化が早いという感覚もあり、余計に消さなくなった。周囲を照らし、歩行者の安全に寄与するという考えもありそうだ。せっかく点け放題でもOKな時代になったにも関わらず、薄暮の中でもライトを点けないで走るクルマとすれ違うことがある。メーター内の照明がライトのon/offに無関係にいつも明るいので、周囲が暗くなってもメーターがよく見えて、「メーターが見えている=ライトを点けなくてもいい」的な感覚で、暗くなってからもライトを点け忘れているのかもしれない。都心では街明かりもだいぶ明るいので、自車のライトが点いていなくてもなんとか走れてしまうからなのか。

外車王バナー外車王バナー旧車王バナー旧車王バナー

「点けっぱなし」が安全に反することがある。それは…




マナーは時代で変化する。昭和の消したいドライバーも平成の点けっぱなしオーライのドライバーも路上で交差するのだから、お互いを尊敬しつつ理解してあげればいいと思う。

ただし、だ。点けっぱなしが安全に反することがあることも理解して欲しいと願うわけだ。例えば、上り坂の頂上に交差点がある場合、先頭のクルマのライトが点けっぱなしだと、交差する道路を走るクルマも眩しいし、点けっぱなしで停まっているクルマのいる道路へ右左折で入ってくるクルマのドライバーは交差点の先が見えない状態になってしまう。当然、信号が青になって走り始める時、対向車のドライバーも大変眩しい思いをする。信号停止の二台目以降は前車が影になって眩しいことはないが、せめて上り坂で停車した先頭のクルマだけはライトを消して欲しいと願っている。

新しい、ピカっと眩しい、高い位置いあるライトがたとえハイビームではないにしても、対向車のドライバーを攻撃していることは気がついて欲しいということだ。想像力を持って運転して欲しい、と。

点けるべき、とか、消すべきといった視点ではなく、自分も周囲も安全に走行するためには、今自分がどうすべきかをみんなが考えれば、より円滑で安全な交通になるのではないか、と切に思う次第。運転は愛、ですよね。

[ライター/ryoshr]

外車王SOKENは輸入車買取20年以上の外車王が運営しています

外車王SOKENは輸入車買取20年以上の外車王が運営しています
輸入車に特化して20年以上のノウハウがあり、輸入車の年間査定申込数20,000件以上と実績も豊富で、多くの輸入車オーナーに選ばれています!最短当日、無料で専門スタッフが出張査定にお伺いします。ご契約後の買取額の減額や不当なキャンセル料を請求する二重査定は一切ありません。