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更新2018.04.24

年収と購入するクルマの価格とのバランスは?世間で言う「買うクルマの価格は年収の半分」説を検証する

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JUN MASUDA

今日はよくいただく質問、「年収」について考えてみよう。

「どれくらいの年収があればスーパーカーを買えるのか?」というものだ。

はじめに言っておくと、これについて明確な答えはない。
だが、参考となる指標はある。
だから、今日はその指標について考えてみたいと思う。

年収と購入するクルマの価格とのバランスは?世間で言う「買うクルマの価格は年収の半分」説を検証する

まずは年収について考えよう



まずは年収だ。
ぼくがいつも考えることだが、年収が倍になれば、使えるお金が倍になるわけではない。「それ以上になる」のだ。

たとえば、年収が400万円から800万円になったと仮定しよう。
400万円年収が増えたのだから、使えるお金は倍になるのだろうか。

もし一年の生活に必要なお金が300万円だとする。
そうすると、年収400万円の場合は100万円を使えることになる(この金額だとイマドキの軽自動車も厳しい)。

しかし、年収が400万円増え、倍の800万円になったらどうだろう。
1年間300万円で生活する限りは、(年収400万円時代の)100万円に加えて増加分の400万円も使えることになる。
つまりは100万円から500万円も、つまり5倍のお金を使えるようになったということだ
(トヨタ・アルファードのハイブリッドモデルが買える)。

年収が増えたとしても生活レベルを変えなければ、必要最低限の金額より「上」のお金はぜんぶ余剰金だと考えていい。
この理論だと、年収が1000万円になれば、700万円も使えるということになる(ポルシェ718ケイマンが買える)。

年収と購入するクルマの価格とのバランスは?世間で言う「買うクルマの価格は年収の半分」説を検証する

年収が2000万円になっても300万円の生活を維持した場合、1年で1700万円の「余裕」が出るから、フェラーリやランボルギーニも(1年半くらい貯めれば)現金でポンと購入できるという計算だ。

つまり収入が一定のラインを超えると急激に可処分所得が増えるということになるため、一概に「購入するクルマの価格は年収の半分が妥当」とは言えないことがわかるだろう。
上の例を見てみると、年収400万円における「年収の半分」は200万円だが、貯金がない場合、ローンを組まねば200万円のクルマは買えない。

しかし年収が1000万円の人だと、1年あれば500万円のクルマを簡単に買うことができるうえ、200万円もお金が余るという計算だ(その費用をカスタムに回してもいい)。

もちろん、年収以外にも様々な要素はある。
これら計算は「机上の空論」であり、日本は累進課税を採用しているので、所得が上がれば、税金もより多く支払わねばならないということは考慮する必要がある。

そして、自宅に住んでいる人と賃貸住宅に住んでいる人、住宅ローンを抱えている人とそうでない人でも可処分所得は大きく変わる。
自宅に駐車場があるかないか、でもやはり可処分所得には相違が生じるだろう。

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結局いくらあればスーパーカーを買えるのか



スーパーカーは高価だ。
そして維持費もかかる。

単純な計算をしてみると、3000万円のフェラーリを購入しよう考え、3年ローンを組んだとしよう。
残価設定ローンの場合、フェラーリの3年後の残価は75%だから、3000万円の75%、つまり2250万円はここでは考えなくてもいい。
残る750万円だけを支払えばいいわけだ。

この750万円を3年で割ると1年あたり250万円となり、これを12ヶ月で割ると20万8333円となる。
つまり、理論上だと頭金ゼロでも、毎月20万8333円を払えればフェラーリを買えるということだ。

仮に頭金が500万円あれば、残り250万円を3年かけて払えばいいということになるから、6万9444円を毎月払えばいい(500万円あれば、毎月7万円程度でフェラーリが手に入るのだ!)。

あとは維持費だが、保険や税金が年間20万円ほどかかる(保険は人によっても異なる)。
これを月割にすると1万6666円となるが、これにガソリン代などを足す必要がある(フェラーリは7年間の基本的なメンテナンスが無料だ)。

頭金500万円という金額について、年収700万円もあれば貯めるのは難しくない。
そして、年収700万円もあれば毎月のローン(6万9444円)と保険や税金、ガソリン代はなんとかなるだろう。

ただ、上で述べたように年収よりも重要なのは「可処分所得」だ。
年収700万円でも、家賃が必要なのとそうでないのとでは大きく可処分所得が変わってくるし、結婚しているかそうでないか、子供がいるかどうかでも大きく違う。

ここまで述べた計算は金利や税金、購入時の諸費用を含んでいないから正確には再計算が必要だが、おおまかな金額のイメージはおおよそ掴んでいただけたのではないかと思う。

年収と購入するクルマの価格とのバランスは?世間で言う「買うクルマの価格は年収の半分」説を検証する

そしてボクが考えるのは、「節約」してもお金は貯まらないし、節約してなんとかなる範囲の金額だとスーパーカーの維持は難しい、ということだ。
日本は清貧を美徳とする文化ゆえ、お金を貯めるとなると「節約」が優先される傾向にある。
だが、ボクが思うのは「節約して500万円を貯める」のではなく、「今から500万円をプラスして稼げる方法」について考えを巡らせるほうが生産的だということだ。

そうやって考えたことはムダにはならないし、場合によっては500万円どころか1000万円、2000万円だって稼げるようになるかもしれない。

だから、「いくらあればスーパーカーを買えるのか」と悩むよりは、今すぐ「1円でも多く」稼ぐことを考えたほうがいいだろう。
そのほうが自分の成長にも繋がるし、人生も楽しくなるに違いない。

[ライター・撮影/JUN MASUDA]

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