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更新2018.11.13

各自動車メーカーの客層には、ある程度の規則性があった。各種イベントに参加して気づいたこと

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JUN MASUDA

唐突だが、ボクは自動車が大好きだ。それは隠しようのない事実である。

だから、ボクは自動車関係のイベントがあれば、イソイソと出かけてゆくことになる。そして、ありがたいことに、最近では様々なイベントに呼んでいただけるようになった。

そして、そうこうするうちに、ボクはあることに気づく。メーカーごとに、その顧客の性質が明確に分かれているのではないか、ということだ。

各自動車メーカーの客層には、ある程度の規則性があった。各種イベントに参加して気づいたこと

今や自動車はファッションアイテムだ!



自動車は、今は生活必需品ではなく、嗜好品だと言える。

そして輸入車になれば、もしくはプレミアムカーメーカーになればなるほど、その傾向は強くなるのではないだろうか。

誤解を恐れずに言えば、もはやそういったクルマたちはファッションアイテムだと言い換えることもでき、お気に入りの服や靴、バッグを選ぶようにクルマを選ぶ人びとが増えたのではないだろうか。

そうなると、特定の自動車メーカーには、それに見合った嗜好をもった顧客がつくことは想像に難くない。

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メーカーごとの「客層」を考察してみる



そこで、ボクが独断と偏見によって考えた、自動車メーカーごとの客層を下記に述べてみた。※あくまでもその自動車メーカーの展示会などイベントに参加した経験上のものであり、何らかの統計に基づくものではない、ということは理解しておいてほしい。

■アウディ
「シックでオシャレな人びとが多い」

サラリーマンが多いようで、平日のイベントだとスーツを着た人が大半である。ブラックやグレーといったカラーの衣類や小物を選ぶことが多く、腕時計もオメガやIWCといったブランドの、シンプルな三針タイプを好むケースが多いようだ。

比較的「常識人」といった印象がある。フェアには「一人」で来るケースが多いようだ。

各自動車メーカーの客層には、ある程度の規則性があった。各種イベントに参加して気づいたこと

■フェラーリ
「イタリアンカジュアル好きが多い」

タイトなジーンズにスニーカー、Tシャツといったラフな服装が多いように思える。腕時計はフェラーリとパートナーシップ契約を結んでいるウブロの着用率が高い。ゴールドやダイヤモンド入りといった、宝飾時計を身につけている人がいるのもフェラーリの顧客ならではといえるだろう。

フェラーリは急速に顧客が変わりつつあり、以前はもっとシックな装いの紳士が多かったように思うが、顧客の若返りとともにその「客層」も変わってきているようだ。

フェラーリはモータースポーツをバックボーンに持つ由緒正しいブランドであるものの、ある意味では「成功者の象徴」でもあり、最近では仮想通貨で富を得た若者が選ぶことが多いとも聞く。そう考えると、もっともファッション的な捉えられ方をされているのが今のフェラーリなのかもしれない。

■ランボルギーニ
「全般的に派手な人が多い(ようだ)」

そして体格が立派な人が多いのも特徴だといえる。ファッションブランドで言えば、ディースクエアード、クリスチャン・ルブタン、ハイドロゲンあたりの着用率が高い。

腕時計についてはフランクミュラー、リシャール・ミルといったブランドのトノー型、つまり「円形」ではない(普通ではない)形状を好むケースが多く、通常の人とは異なる嗜好を持つように思える。

その人となりだと、勢いがないと買えないクルマでもあるためか、豪快な性格の人が多いようだ。とにかく型にはまらない、という印象があるが、その一方で家族思いの人で一家揃ってイベントに来る人も多い。

ランボルギーニ創業者、フェルッチョ・ランボルギーニは豪快かつ家族や仲間に対しての思いやりあふれる親分肌の人物だったというが、それも関係しているのかもしれない。

各自動車メーカーの客層には、ある程度の規則性があった。各種イベントに参加して気づいたこと

■マセラティ
「知る限りでは、もっともその客層がファッショナブル」

まるでファッション誌から抜け出してきたような人びとが多い。しかしこれ見よがしにブランド物を持つわけではなく、しかしひと目で「何か違う」と感じさせるものを身につけている。

ランボルギーニの顧客で「襟」がついた服を着ている人は少ないが、マセラティの顧客はTシャツではなくポロシャツといった具合に、襟のある衣類を好むように感じる。

もちろん襟のあるジャケット着用率が高く、なかなか着こなせないチェスターコートを着ている人がいるなど、流行にも敏感だ。間違ってもナイロンのダウンなどは着ておらず、バルマンやサンローランといった、まず常人が手を出さないブランドを着用していることも少なくない。比較的年齢が若く、カップルでイベントに来ていることが多いが、美男美女の組み合わせであることが多いようだ。

各自動車メーカーの客層には、ある程度の規則性があった。各種イベントに参加して気づいたこと

■ポルシェ
「なかなか顧客の若返りが進んでいない印象のポルシェ」

よって比較的年齢層が高く、上品でシックな衣類を好む人が多い。

グレーやブラック、ブラウンといったカラーが好まれ、先進よりも保守を好む傾向があるのかもしれない(ポルシェ自身がある意味では保守的だ)。ブリオーニやロロピアーナのような、異常に高価だが「知っている人以外にはわからない」ツウなブランドを選ぶ人も多い。ジーンズ着用率は低く、プレスの聞いたウールパンツなどが好まれるようだ。

腕時計はIWC、ロレックスなど伝統があり、やはり保守的なブランドが好まれているように思える。

ただし、ポルシェは伝統を守るブランドであると同時に、ときに過激かつ「未来に行き過ぎた」な行動に出ることがある。オーバーフェンダーを取り付けたクルマや、まるで「本棚のような」リアウイングを持つクルマを発売したり、一方で電気自動車に注力する、といった事例がそれに該当する。それと同じように、その顧客においても一定の割合で「ファッションモンスター」が登場することがあるようだ。

そして意外だが、イベントに「愛人同伴」で訪れることが多いのもポルシェの顧客の特徴だ。「愛人」と「お金持ち」との組み合わせはもはやステレオタイプだとも考えているが、そういったところもきっと保守的なのだろう。

■ロールスロイス
「これほど客層が二分されるブランドも少ない」

顧客において、一方では従来からの老紳士、そして一方ではラッパー風の若者がいるという両極端なブランドだ。トムブラウンのジャージでディーラーの特等席に座っている若者も珍しくはないようだ。

ロールスロイスの顧客の平均年齢はどんどん若くなっているというが、実際にディーラーやイベントに行くとそれを肌で感じる機会も少なくない。

ディーラー側もそういった「新しい客層」に慣れているのか、ジャージで入ってもまったく違和感がなく、邪険に扱われることがないという、なんとも面白い現象が発生しているのが現在の状況だ(ボクは基本的にいつもジャージだ)。

各自動車メーカーの客層には、ある程度の規則性があった。各種イベントに参加して気づいたこと

●メルセデス・ベンツ
「メルセデス・ベンツの客層は保守的」

いいかえれば「普通」だとも考えているが、極めて常識的で、模範的な生活を送っている人びとのようにも思える。

ボクのような社会不適格者から見ると別世界の人のようにも感じられ、そのせいかメルセデス・ベンツのディーラーに行くと激しい違和感と疎外感を覚えることになるのだ。ボクは比較的メルセデス・ベンツを高く評価しているが、未だに購入する機会がないのは、その客層と相容れないせいかもしれない。

ただし「Gクラス」の客層だけはまったく別モノのようで、こちらは若々しくエネルギッシュな人びとが多く、フェラーリの客層とよく似ているようにも思う。

■BMW
「ここ数年でずいぶん客層が変化したようだ」

ただ、BMWの場合は客層が若返ったのではなく、むしろ「高年齢化」したように思う。

BMWがもっとコンパクトでスポーティーなクルマを発売していた頃、BMWの客層はもっとクルマ好きの若者が多かったと認識しているし、ボクもその中のひとりだった。現在の顧客はメルセデス・ベンツと同じく、やはり年齢層が高く模範的な人が多いと感じられ、イベントでは自分自身を「浮いた」存在のように感じることになる。

こういった状況を体験すると、BMWはもっと安価で、走りを楽しめるクルマを作るべきなんじゃないかと思うことがある。

■ベントレー
「ベントレーの客層はボクにとって『謎』だ」

メルセデス・ベンツとも、ロールスロイスとも異なり、なんとも定義が難しい。いったいどういった人びとがベントレーを購入しているのだろう。

各自動車メーカーの客層には、ある程度の規則性があった。各種イベントに参加して気づいたこと

■レクサス
「レクサスの顧客は比較的カテゴライズしやすいイメージ」

メルセデス・ベンツの顧客を少し若くしたような感じで、非常に常識的だ。ボクにとって彼らは上級国民の象徴のようにも思えるが、やはりボクはレクサスにも、レクサスの客層にも馴染めそうにない(ただしレクサスのクルマは高く評価している)。

以上が各自動車メーカー/ブランドの顧客に対する、ボクが抱くイメージではあるが、自身が抱いているイメージとのギャップはあっただろうか?

繰り返しになるものの、あくまでもこれはボクの主観だ。どのブランド、そしてその顧客を貶める意図はまったくない。その点はご理解いただければと思う。

ただ、こうやって列記してみると、改めて「そのブランドのクルマが好きであっても、どうしてもその客層と馴染めない」場合があることにも気付かされる。そして、「個性の強いブランドには、個性の強い顧客がつく」ことも、どうやら間違いなさそうだ。

[ライター・撮影/JUN MASUDA]

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