クラシックカーオーナーの方々と接してみて分かる、ごくごくシンプルなこと

最終更新日: 公開日:2016-05-18 | Posted in ライフスタイル by

先日、クラシックカーの領域に入っているモデルのオーナーさんたちを取材させていただく機会がありました。

日本車、輸入車なんて区別すること自体がもはや野暮だと思える取材でした。そこで気づいたことを備忘録的にまとめます。

自らの手を汚している

何らかの形で、できる限り「自分でできることは自分でやる」というスタンスのオーナーさんばかりでした。出先でのトラブル対応への備えはもちろんのこと、日々のメンテナンスや、果てはレストア作業にいたるまで‥。自らの手を汚し、資料を入手し、そのクルマの構造や特性を理解することで、はじめて「クルマそのもののコンディションを把握できる」という考えの方が多い印象でした。

周辺の騒ぎなど、気にしない

ここ数年で、急に価値が上昇したクラシックカーも少なくありません。信号待ちの最中に突然「いいクルマですね。売ってくれませんか?」と声を掛けられ、驚いたこともあるそうです。なかには、いま持っているクルマを売れば、買ったときの何倍もの値段で買い手がつくよ、といった内容の連絡をくれる友人・知人もいるとか…。そもそも売る気などさらさらないし、手放したらいまのコンディションと同じ個体を手に入れることはほぼ不可能だと理解しているので、やんわりとお断りをしているそうです。

一刻も早く価格の高騰が落ち着いて、また以前のように静かに趣味を楽しみたいという意見が多かったのも印象的でした。

そのクルマのことを真剣に考えている

クルマを大切にしている方であれば、個人差はあれど真剣に考えることは間違いないでしょう。しかし、その「覚悟」の度合いが格段に違うという印象を持ちました。もしかしたら、家族よりも優先度が高いのでは???と思える方も少なくありませんでした。雨の日は乗らない。道路工事しているところは迂回する(または引き返す)。錆びるので洗車はしない…等々。接し方は人それぞれですが、生半可な気持ちで手を出すと、すぐに手放すことにもなるかもしれません(後述しますが筆者がまさにそうでした)。

そのクルマに乗る仲間たちのことも真剣に考えている

驚いたのはここです。自分さえよければいい、という考えではないのです。同じ車種に乗る仲間が困っていたら、自分の情報源やネットワーク、果てはストックしているパーツを適正価格で譲るなど、協力を惜しまないというスタンスの方が多いことも印象的でした。仮に世界的な名車を手に入れても、孤独のカーライフを好む方でない限りは、楽しみを共有できる仲間がいた方が、喜びも悲しみも共有できる楽しみがあります。

オリジナルにこだわっている

やはり、オーナーよりも長く原型を留めるにはオリジナルがベストなのでしょうか。ビス1本からオリジナルにこだわる方、エンジンや足回り、タイヤなど、現代の技術や部品をうまく取り入れ、コンディション維持とオリジナル度合いのバランスを保ちながら所有している方。どちらかというと、輸入車より日本車の方が当時のオリジナル度を維持するハードルが高いようで、どこまで当時モノにこだわるか(こだわることができるか?)、試行錯誤を繰り返しているそうです。

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この記事の筆者:江上 透

CL副編集長。輸入車関連のセールスプロモーション、ウェブサイト、紙媒体、ラジオ番組の企画/制作/運営...