たった1冊のクルマのカタログが、その後の人生を大きく左右することってあると思う

最終更新日: 公開日:2017-05-13 | Posted in ライフ by

たった1冊のクルマのカタログが、その後の人生を大きく左右することってあるように思います。既に愛車は手放してしまったけれど、当時、手に入れたカタログはそのまま保管してある・・・そんな方も多いのではないでしょうか?

恋い焦がれた日産フェアレディZ(Z32)のカタログを手に入れたときの喜びといったら・・・

GT-R NSX フェアレディZ RX-7
▲フェアレディZ(Z32)のカタログの表紙の色といえば「赤」でした(後に変わります)

筆者が高校生のとき、学校の文化祭にOBがブラックメタリックの日産フェアレディZ(Z32)に乗って現れたんです。男子生徒は文化祭そっちのけで大騒ぎ。当時の最新かつ現行モデルのZ32を20代前半の先輩がどのように手に入れたかは分かりませんが、それはもう格好良くて・・・。当時は本当に羨ましかったんです。こちらはクルマを持つどころか、運転免許すら取得できなかったときですから。

まずは実車を間近で観てみたい。当時、筆者は高校生ですから、移動はママチャリです。高校生がママチャリでディーラーに行くのはあまりにハードルが高すぎます。そこで父親に頼み込み、近所の日産ディーラーにクルマで連れて行ってもらい、たっぷりとZ32に触れさせてもらいました。すると帰り際にセールス氏がカタログをくれたんですね。「NISSAN SPORTS Fairlady Z」と書かれた真っ赤なインクで印刷されたカタログ。あのときの記憶は一生忘れません。「俺も二十歳になったらぜったいにZ32を買ってやる!」と固く心に誓った瞬間でした。

GT-R NSX フェアレディZ RX-7
▲オーナーだった方はもちろん、筆者のように憧れていた方も、何度も何度もカタログを読み返したのではないでしょうか?

しかし、新車で軽く400万円オーバー、人気モデルであったため中古車でも高値安定だったZ32、20代そこそこの若者が買うなんて、夢のまた夢だったことを思い知らされます。それでも、飽きもせずに毎日のようにカタログを眺めました。

ホンダNSX(初代)発売日にカタログをもらいに行く。その格好は・・・

GT-R NSX フェアレディZ RX-7
▲「学ラン+ママチャリ」でもゲットできたNSX(初代)のカタログ。手にしただけで、その日の天気や情景ですら思い出せます。いま思うと恥ずかしいやら、ディーラーも方もよく対応してくれたなと思うやら・・・

ホンダNSX(初代)が発売されたときは、実車が観たいあまり、放課後(懐かしい響き!)に「学ラン+ママチャリ」で地元のホンダベルノ店に単身乗り込みました。あいにくNSXはありませんでしたが、縦長の大判カタログをくれたんですね。車両本体価格900万円のスーパーカーを「学ラン+ママチャリ」の高校生が買うなんてことはほぼ100%ありえません。それでもカタログをくれたんですね。あのときの感動は忘れられません。

GT-R NSX フェアレディZ RX-7
▲NSXというクルマのことを少しでも理解するうえで、解説のページはとても重要。何より確かな資料として、 中古車で手に入れた方には重要な役割を果たすことにもなるのですから

いまでもこのカタログは保管しています。何度も何度も読み返したのでボロボロですね。その痛み具合も含めて、忘れかけていた記憶が、一瞬で甦ってきます。まるで、少年時代のアルバムを読み返しているようです。

タブレットでクルマの魅力を伝えられることの「味気なさ」を実感

GT-R NSX フェアレディZ RX-7
▲フェアレディZ(Z32)のカタログの表紙をめくると目に飛び込んでくるコピー。これで心を鷲掴みにされてしまったわけでして・・・

先日、以前から気になっていたある輸入車を観るために、地元のディーラーへ行ってみました。

すぐさま20代半ばと思しきセールス氏が駆け寄ってきて、駐車スペースに誘導してくれます。ここのディーラーではありませんがかつて「オマエみたいなのが何しに来たの?」といったオーラを思い切り感じたメーカーでもあるため、この好待遇にはちょっと不思議な気持ちでした。

「本当に興味があって観に来ただけだから、他のお客さんを優先して対応してください」と何度も念押ししたものの、潜在お客と思ってもらえたのか、はたまたセールストレーニングマニュアルに「試乗を促してみるように」と書いてあるのか、積極的なセールストークを展開してくれます。

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この記事の筆者:江上 透

CL副編集長。輸入車関連のセールスプロモーション、ウェブサイト、紙媒体、ラジオ番組の企画/制作/運営...