アイキャッチ画像
ライフスタイル

更新2020.08.24

中古車の「ASK」という価格表示に込められた意味とは?

ライター画像

松村 透

世の中には「中古車ウオッチジャンキー」と呼ばれる方が確実に存在するようです。



たとえば、クルマ好き同士のオフ会や飲み会などで「都内の◇◇◇にある、***(クルマ屋の名前)のフェラーリ512TRが…」「あ、それ知ってる!このあいだ売れたよね」などという会話がすんなりと成立していたら、かなり危険です(笑)。

忙しいときや何かの納期に追われているときに限って、お気に入りのクルマ屋さんのストックリストを「巡回してしまう」のです。それはかつて、テスト期間中に机の周りを片付けはじめてしまうような「現実逃避」と同じ行為といえそうです。

買えもしない物件に一喜一憂し、soldoutの文字を見つけては一人で勝手に落ち込んでいるという、大のオトナとは思えない、あるまじき行為を繰り返す日々です(笑)。

最近、案外この会話が成立するケースが多いことが分かってきました(あくまで筆者の周囲に限った話しなので、単なる困ったオトナたちの集まりなだけ…かもしれません)。

それはさておき。買う、買わないは別として、中古車サイトの検索や雑誌広告を見ていると、ときどき目にする「ASK」という表示。

これにはどういう意味があるのでしょうか?以下にまとめてみました。

問い合わせを増やす狙い


価格を明示すれば、狙っている方に対してピンポイントでアピールすることができます。反面「自分には関係ない(買えない)や」と問い合わせの動機付けをストップさせる要因ともなります。あえて価格を明示しないことで、興味を惹かせるという狙いがあるのは事実です。また、その逆のパターンとして「本気で欲しいなら問い合わせてこい!」といった強気な場合も。
外車王バナー外車王バナー旧車王バナー旧車王バナー

希少価値があるので、時価に近い場合


たとえば世界限定○○台、日本**台のように、中古車相場というものが存在せず、文字通り「時価」の物件が少なからず存在します。この種のクルマは市場に出る前、つまり業者や仲間同士などの水面下で取り引きされる場合も多いのですが、何らかの理由で表舞台に姿を現すこともあります。ある意味では「言い値」の世界。こういうケースでも使われたりすることもありそうですね。

価格応談の場合


かつてのバブル期によくあった価格表示です。ここ最近、見かける機会が増えてきたように思います。相場が流動的であることや、関係者への配慮を含めた意味合いもありそうです。いずれにしても、ASKと表示されているクルマは「市場から注目されている」もしくは「かなり人気がある」車種と見て間違いありません。

時代の移り変わりとともに意味合いも変化する「ASK」の表示。このキーワードは、その時代が求めている人気車種の象徴といえる表記かもしれません。

いつか、勇気も持って「ASKって、おいくらなんですか?」と問い合わせてみたいものです。「****万円です」「あっそう。じゃ、よろしく」。夢のまた夢ですね。おそらく…。

[ライター/江上透]

外車王SOKENは輸入車買取20年以上の外車王が運営しています

外車王SOKENは輸入車買取20年以上の外車王が運営しています
輸入車に特化して20年以上のノウハウがあり、輸入車の年間査定申込数20,000件以上と実績も豊富で、多くの輸入車オーナーに選ばれています!最短当日、無料で専門スタッフが出張査定にお伺いします。ご契約後の買取額の減額や不当なキャンセル料を請求する二重査定は一切ありません。