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ドイツ現地レポ

更新2016.10.07

ドイツ統一記念日イベントにて披露された電気自動車の「働くクルマ」たち

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NAO

2016年10月3日はドイツが再統一されてから26年目の日となりました。今年は10月1日~3日の3日間にかけ、ドイツ・ドレスデンにて統一記念イベントが開催。メルケル首相やガウク大統領が同士を訪問する中、現在ドイツ国内でのテロの懸念も踏まえ、イベントはかなりの厳戒態勢の中で行われました。

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イベントではドイツ全16州が集まり、各州のブースにて様々なプロモーションが行われましたが、その中でも今年のホストであるドレスデン市を含むザクセン州ブースでは、「イノベーション」をテーマにザクセン州から未来へ繋がる最先端技術をアピール。その中で電気自動車の「働くクルマ」達も紹介されていました。

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▲今年初めに政府より支給された電気自動車のパトカー。メルセデスB250Eタイプ(写真手前)とルノーZOE(写真奥)。

両モデルリチウム電池仕様で100kmあたり約15kwの電気消費量。VWスキャンダルにおいて、VW製パトカーにも不正対象車が含まれていたことから、他メーカー製でザクセン州は約40台支給されています。これらのEV製パトカーは既に業務に導入されており、実際走行で出せる速さはメルセデスは時速150km、ルノーは時速115~170kmのようです。

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▲小型消防車「エリチオ」。ゲルリッツ消防科学会社が開発したものでまだ実用化はされていません。

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▲電気路上清掃車「シティマスター1600」。ドレスデン市と国内最大の工科大学・ドレスデン工科大学との共同開発で造られたモデル。

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▲ザクセン州公用車として使用されるBMWの電気自動車「BMW i3」。

働くクルマの他にも別ブースではVWの電気エンジンシステムなども紹介されており、そこには多くの訪問者が。VWの技術担当者がTiguan GTE Eコンセプトをモデルに電気エンジンの仕組みを実物エンジンを見せながら説明していました。現在ドレスデン市ではVWフェートン製造工場が閉鎖した今、電気自動車部門で製造再開を試みようとプロモーションを積極的に行っています。

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その他にも2017年に市販化予定のアウディ新型A8に搭載される世界初自動運転システムもモデルで紹介されていました。障害物や道幅、境界線を内蔵センサーで感知しながら前後進・廻って走行する様子に注目が集まっていました。

今回の主催都市であったドレスデン市は半導体や工科学分野に非常に強く、政府や各自動車会社との共同開発も頻繁に行っています。今回のイベントで電気自動車ブースはメイン会場近くに設置され、いかに同市とドイツ政府が電気自動車普及アピールに力を入れているかが伺えました。

メルケル首相が訪問した10月3日最終日は反メルケル派の大規模デモが発生し、ザクセン州は「今日までの平和な祝いの場で行われた愚かな人々の無礼と敵意を示す行動を悲しく、そして恥ずかしく思う。」とかなり強い言葉と共に表明するまでとなり、問題なく終わったとは言えない結果となってしまったのは残念です。

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