夕日に佇むかつての旧西ドイツ・ナンバー1のベストセラー車、オペル・カデットB

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夕方5時。秋も深まり、ドイツもだいぶ日が短くなってきました。筆者の住むベルリンは、ドイツの中でもかなり北に位置しているので、南部と比べるとよりいっそう日が落ちるのが早いな、と感じます。その日が落ちるかどうかの時間帯、ベルリンでは外を出歩く人がにわかに増えます。

仕事帰りの人や、散歩をしている人、犬を散歩させたり、子どもの出迎えをしている人など。ドイツ人は仕事を集中して進め、残業することを嫌うので、天気の良い日などは早々に仕事を切り上げ、夕方には外に出て家族や友人と散歩を楽しむことも多いのです。この日は特に夕日が美しく、筆者も陽気につられて散歩をしていたところ、Hナンバーを掲げた端正なデザインのクーペが目に飛び込んできました。旧西ドイツを代表する大衆車のひとつ、オペル・カデットBです。

オペルのクルマには軍人の序列由来の車名が存在する?

クルマのネーミングには数字のみ、花の名前、地名、動物の名前などいろいろなものがありますが、オペルのいくつかの車種は非常に特徴的な車名が付けられています。カデット(Kadett)はドイツ語で「士官候補生」という意味で、オペルには他にもカピテーン(Kapitän)=「艦長」、アドミラル(Admiral)=「提督」といった、海軍軍人の序列や職位をあらわす名称が付けられたクルマが存在します。カデット、カピテーン、アドミラルの3車種は、ドイツが1930年代の軍事国家然とした時期に登場しており、当時の国情が伺えますね。ちなみに当時、オペルはドイツの自動車会社で最大のシェアを誇っていました。

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この記事の筆者:守屋 健

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