非力だけど運転が楽しく、そしてなにより安価!ドイツ生まれのユニークなライトウェイトスポーツ、スマート・ロードスター・クーペ

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しかし、スマート・ロードスター・クーペはドイツ生まれでありながら、イギリス産ライトウェイトスポーツカーのコンセプトをきちんと受け継いでいました。そう、安価で、非力だけれどもハンドリングに優れ、運転が楽しいスポーツカーに仕上がっていたのです。ドイツ国内にも、曲がりくねった道を心ゆくまで楽しみたいと願った開発者がいたに違いありません。

リアに搭載されたエンジンのおかげでトラクションも良く、ハンドリングは軽快でシャープ。また、現代のクルマらしく、ABS、EPS、エアバッグ、エアコンも装備していて、トランク容量も前後で合計248リッターを確保。また、クーペと言いつつも、屋根は左右に分割して取り外し可能な「タルガトップ」となっているも特徴です。

運転の楽しさは、エンジンの馬力に比例しない

スマート・ロードスターとロードスター・クーペは、商業的には成功せず失敗に終わった、とされています。実際に販売されたのは2003年から2005年の間のみで、総生産台数は43,000台ほど。でもこの数字、本当に失敗と言えるのでしょうか?

例えば、オペル・スピードスターは2001年から2005年にかけて生産されましたが、その数は7,207台で、スマート・ロードスターとロードスター・クーペの約6分の1に過ぎません。短期間でこれだけ売れた理由のひとつとして、やはり安価だったということが挙げられるでしょう。オペル・スピードスターの3万2500〜3万6500ユーロ(約430〜490万円)という車両価格に対し、スマート・ロードスターのベースモデルが1万4990ユーロ(約200万円)と、半額以下のプライスタグが掲げられていたのです。

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この記事の筆者:守屋 健

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