ドイツ現地レポ
更新2023.11.22
当時の日本価格は4800万円!少し古い「ロールス・ロイス カマルグ」をパリで見て
中込 健太郎
少し前のロールスロイス、今安いですね。一度乗っておくべきはアレじゃないかと思っているのです。手が込んでいると言えば相当に手の込んでいる部類ですし、威風堂々としていると言えばこれ以上のものもない。わざわざ出費して乗るならコストパフォーマンスの高いクルマ!これ以上のクルマはないと思うのです。
新車では3000万円ほどするのに、プリウスも買えないかもしれない金額で買える。部品も案外あるらしく、税金は高いもののタフな少し古いクルマとしては一度触れておいてよいのではないか、そんな風に思っています。なかでもクーペモデルは優雅ですよね。南フランスの海岸の名前を採用することが多い。ヨーロッパの人にとって、南フランスは憧れなのでしょうね。だからこそ、ブリティッシュの象徴のようなロールス・ロイスでも特にクーペはフランスには随分マッチするものです。
(編集部追記:当記事は過去配信した記事の改定版です)
またまたドイツからのレポートの中に、パリへあしを伸ばした際にそこで見かけたらしい、ロールス・ロイス カマルグの写真が一緒に送られてきました。少し古いパリのクルマがそうであるようにイエローバルブ。黄色いヘッドライトはフランスの国内仕様らしい雰囲気になりますよね。(私もシトロエンに乗っていた時にはイエローバルブにしていました)
シルバーシャドウ系をベースにピニンファリーナでボディを手がけられた特別な一台。ロールス・ロイスからピニンファリーナに出された条件は「威厳に満ち、古臭くならないこと」だったと言われています。伸びやかでクリーンなラインは優雅でスマート、この時代のピニンファリーナの粋を集めたといってよいかもしれませんね。
この贅沢なクルマ、1985年当時の日本での価格は4800万円、定価が掲げられたクルマとしては最高額なクルマでした。あと、エポックメイキングな話題としては、初めてMKS単位系、すなわちメートル法で設計されたロールス・ロイスのクルマだそうです。今では当然でしょうが、プロダクションモデルとして海外のメンバーとのプロジェクトを進めなければならないという事情もあったのかもしれません。
75ナンバーですからパリに生息している少し古いロールス・ロイス。ダークブルーのこんなクルマ、なかなか風情がありますよね。フランスとイギリス、世界史においてはどこか水と油のような雰囲気がありますが、パリのカマルグ、その凛とした姿には思わず息をのむような、そんな風格があります。あるいはその「水と油の棲み分け」がすでに様式美になっているのでは。そうでなくてもそう感じさせるのが「パリのカマルグ」。最高のステージに最高のプリマドンナ。そんなところかもしれませんね。
[ライター/CL編集部・中込健太郎 カメラ/ドイツ駐在員]
新車では3000万円ほどするのに、プリウスも買えないかもしれない金額で買える。部品も案外あるらしく、税金は高いもののタフな少し古いクルマとしては一度触れておいてよいのではないか、そんな風に思っています。なかでもクーペモデルは優雅ですよね。南フランスの海岸の名前を採用することが多い。ヨーロッパの人にとって、南フランスは憧れなのでしょうね。だからこそ、ブリティッシュの象徴のようなロールス・ロイスでも特にクーペはフランスには随分マッチするものです。
(編集部追記:当記事は過去配信した記事の改定版です)
またまたドイツからのレポートの中に、パリへあしを伸ばした際にそこで見かけたらしい、ロールス・ロイス カマルグの写真が一緒に送られてきました。少し古いパリのクルマがそうであるようにイエローバルブ。黄色いヘッドライトはフランスの国内仕様らしい雰囲気になりますよね。(私もシトロエンに乗っていた時にはイエローバルブにしていました)
シルバーシャドウ系をベースにピニンファリーナでボディを手がけられた特別な一台。ロールス・ロイスからピニンファリーナに出された条件は「威厳に満ち、古臭くならないこと」だったと言われています。伸びやかでクリーンなラインは優雅でスマート、この時代のピニンファリーナの粋を集めたといってよいかもしれませんね。
この贅沢なクルマ、1985年当時の日本での価格は4800万円、定価が掲げられたクルマとしては最高額なクルマでした。あと、エポックメイキングな話題としては、初めてMKS単位系、すなわちメートル法で設計されたロールス・ロイスのクルマだそうです。今では当然でしょうが、プロダクションモデルとして海外のメンバーとのプロジェクトを進めなければならないという事情もあったのかもしれません。
75ナンバーですからパリに生息している少し古いロールス・ロイス。ダークブルーのこんなクルマ、なかなか風情がありますよね。フランスとイギリス、世界史においてはどこか水と油のような雰囲気がありますが、パリのカマルグ、その凛とした姿には思わず息をのむような、そんな風格があります。あるいはその「水と油の棲み分け」がすでに様式美になっているのでは。そうでなくてもそう感じさせるのが「パリのカマルグ」。最高のステージに最高のプリマドンナ。そんなところかもしれませんね。
[ライター/CL編集部・中込健太郎 カメラ/ドイツ駐在員]