DTM全盛期に思いを馳せずにいられない!流麗なデザインのクーペ、オペル・カリブラ

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2017年7月25日、メルセデス・ベンツは2018年シーズン限りでDTM(ドイツ・ツーリングカー選手権)から撤退すると発表、同時に2019/2020年シーズンからフォーミュラEへの参戦を表明しました。長年DTMにおいて中心的存在だったメルセデス・ベンツの撤退発表は、モータースポーツ界に非常に大きな衝撃を与えました。DTMが2000年にメルセデス・ベンツ、オペル、アウディの3メーカーで再開し、2005年限りでオペルが撤退した後も、2006年から2011年の6年間に渡ってメルセデス・ベンツとアウディのたった2つのメーカーで支えてきただけに、モータースポーツ、ひいては自動車業界の転換期に差し掛かっていると実感せずにいられません。

かつてDTMは、車両開発費のあまりの高騰によって参加メーカーの撤退が相次ぎ、1996年にITC(国際ツーリングカー選手権)と統合後、1996年シーズン限りで選手権が廃止されるという憂き目にあいました。1993年に導入されたFIAのクラス1規定に沿ってハイテク満載のマシンで争われるレースは、ヨーロッパを中心に大変な人気がありましたが、クラス1規定後、わずか4年間で消滅してしまいます。そんな時代のきらめきの残滓をドイツのベルリンで見つけました。オペル・カリブラです。

ドイツの北側や東側ではおなじみのオペル

オペル・カリブラ
▲マグマレッドと名付けられた車体色

日本国内では2006年に新車販売は終了してしまっているため、ますますお目にかかることが少なってきたオペル。ドイツにおいても2017年4月にプジョー・シトロエングループがオペルを買収して話題となりました。ドイツ国内メーカーの中でも比較的安価なオペルは、ドイツの北側や東側ではポピュラーな存在です。筆者の住むベルリンでは、オペルを警察車両に用いているので、サイレンを鳴らしながら駆け回る姿を毎日見かけます。

オペル・カリブラ
▲ドイツのクルマではよく見かけるエンブレム外し

カリブラは1989年にデビュー、日本へは1994年から1997年の間、ヤナセによって正規輸入されていました。諸説ありますが、総生産台数は24万台弱、日本に入ってきた台数はそのうち2千台強と言われています。当時のカタログには「すべては、美しさのために。」というコピーが載っていましたが、そのコピーに恥じない流麗でゆったりとした優美なデザインは今見ても魅力的です。当時筆者には車体が非常に大きく見えたのですが、全長x全幅x全高は4495x1690x1350mmと、今の基準からするとそれほど大柄ではありません。しかし、ラゲッジスペースが確保され、実用性と居住性に優れたスペシャリティクーペと言えるでしょう。

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この記事の筆者:守屋 健

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