アイキャッチ画像
ドイツ現地レポ

更新2023.11.22

ドイツでは多くの道が路上駐車可能。駐車に対する考え方が根本的に違う

ライター画像

中込 健太郎

クルマを運転するものにとって、駐車場の確保は責務ですね。日本では最近、特に都市部において、駐車違反は厳しく取り締まられます。走行の妨げになるから、ということで、違法駐車のクルマはすぐに監視員やお巡りさんによって駐車禁止の札を貼られ、撤去しない場合はレッカー移動されてしまうこともあります。走行の妨げになるから、というのは一見分かるのですが、一方駐車場は十分に整備されているとはいいがたいでしょう。

そのような状況で、国の基幹産業が自動車産業で、これを衰退させるわけにはいきません。補助金や減税を用意して新車を買いましょう、と呼びかけたところで、本質的に増えることにはつながらないでしょう。そしてそういった政策は、「クルマを国民に買わせる」方向性は示せても「(自動車を基幹産業にする国としてふさわしい)自動車を適切に活用して行く」都市の設計といった観点からは全くずれたものだなあと思わずに入られません。

(編集部追記:当記事は過去配信した記事の改定版です)

ドイツでは路上駐車に対する考え方が根本的に違う

という疑問は常々盛ってきたのですが、ドイツから駐車場に関するレポートが届きました。地下の公共駐車場も整備されていますね。日本は遊休地をコインパーキングに活用するという、民間の取り組みの方が目立っている状況。この一点をとっても、けっして目新しさはないけれど、自動車先進国、さすがだなあ、と思うのです。

ドイツでは路上駐車に対する考え方が根本的に違う

ドイツでは路上駐車に対する考え方が根本的に違う

ドイツでは路上駐車に対する考え方が根本的に違う

しかし、驚くのはここからで、調べてみると路上駐車に対する考え方が根本的に違うということなのです。ドイツでは多くの道が路上駐車可能だそうです。よほど危険な場所であるとか、道路幅が狭くない限り、基本的にはどこでも止められます。都市の中心部でも、有料ではあるものの、駐車可、というか、むしろ積極的に路上に駐車をさせるようにしているところもあるというのです。道路に余裕があるから駐車を認めるばかりでなく。

ドイツでは路上駐車に対する考え方が根本的に違う

ドイツでは路上駐車に対する考え方が根本的に違う

路上にたくさん駐車車両を置き、見通しを悪くすることで、わざわざ走りにくい道路に仕立て、速度をあげにくくするための障害物として位置づけている場合があるというのです。そんな事情もあってか、都市部での駐車料金も1時間1ユーロ程度といいますから、日本のパーキングメーターよりもさらに安いレベルといえるでしょう。

ドイツでは路上駐車に対する考え方が根本的に違う

また、そうはいっても人が集まる場所、のべつまくなし認めては、かえって混乱を招くこともあるでしょう。ですので大都市の中心は、駐車許可証をもった車だけが駐車できるエリアがあったりもするそうです。許可証は、その近所に住んでる人がもらえるみたいです。そういう人たちは道路が車庫。もともとドイツには、制度として、日本の車庫証明はありません。ただし、道路はクルマを置いておくことが主目的ではありません。

ドイツでは路上駐車に対する考え方が根本的に違う

クルマを使う環境の整備をせずに、ともすると、買わせるだけ買わせて、あとは少しでも逸脱した案件を見つけては機械的に取り締まるというようなことをするのではなく、ドイツの事情を見ていると、日本でももっと社会全体にとって有益なルール作り、都市計画を考えて行かなくてはならないように感じます。

[ライター/中込健太郎 カメラ/ドイツ駐在員]

外車王SOKENは輸入車買取20年以上の外車王が運営しています

外車王SOKENは輸入車買取20年以上の外車王が運営しています
輸入車に特化して20年以上のノウハウがあり、輸入車の年間査定申込数20,000件以上と実績も豊富で、多くの輸入車オーナーに選ばれています!最短当日、無料で専門スタッフが出張査定にお伺いします。ご契約後の買取額の減額や不当なキャンセル料を請求する二重査定は一切ありません。