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ドイツ現地レポ

更新2023.11.22

今回はロンドンから「ロンドンタクシー」の話題@ドイツ現地レポ

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中込 健太郎

先日名古屋に行った際、ちょっと外国の方とお話する機会がありました。トヨタ博物館でご一緒したポーランドから来たというカップルでした。とてもクルマも好きなようで、いろんな話をしましたがその中で言われたのが「どこの街にも走っているタクシーはどうしてみんな古いクラウンなのですか?」ということでした。一瞬「?」と思ったのですが、確かに『CROWN』と書いてあって、普通に売られ、乗用車として走っているCROWNとはかなり様子が違います。なので片言の英語で教えて上げました「あのクラウンは古くなくて、タクシー専用の新しいクルマなのです。」と。だいぶユニークなことのように写ったようです。タクシーは確かに、車種、クオリティ、色など、その国の文化を反映し、その街の顔といえるかもしれませんね。

タクシーと言えばロンドン!ロンドンも、タクシーがその街を代表する顔といってもいいかもしれません。今回のレポートはロンドンから「ロンドンタクシー」の話題が届きました。以前は黒一色でしたが、最近はいろいろなカラーや広告ラッピングもあるようですね。

今回はロンドンから「ロンドンタクシー」の話題@ドイツ現地レポ

イギリスではタクシーはこの専用車種を使うことになっています。最近では一部他の車種を使用した無許可のタクシーなどもあり、空港などではかなり強引に「乗りませんか?」と勧誘されるそうですので注意が必要ですが、基本的にはカーボディーズ社が長年製造してきたこのクルマを使うことになっています。現在は中国資本になり、最終組み立てだけをイギリスでしているのだとか。かつては、日本製のエンジンが搭載されていたことも。そして日本にも輸入されていた時期があり、個人タクシーや、旅館や結婚式場などの送迎に用いられるケースもあるようです。

今回はロンドンから「ロンドンタクシー」の話題@ドイツ現地レポ

そもそも、タクシー専用車両は多くのレギュレーションで決まり事があって、例えば最小回転半径3.8mというのは昔から定められていることなのです。これは標準的なロンドンの路地で切り返しをせずにUターンできることを意味していて、かなり大柄なボディですが、相当にハンドルも切れるセッケイになっているのです。キャビン形状は昔の映画などで見るように山高帽をかぶったままでも乗降ができるように、今でもかなりたっぷり室内高がとられています。最近のものではハンディキャップの人の利用も考慮して、かなりフロアが広く平らになっていたり、握りの色などが識別しやすい色になっていたり、みんなに優しい乗り物になっています。実際現地特派員も傘を持ったままの乗降、かなりしやすかった、とのことでした。かえては行けないものと、進化させるべきものの共存。クルマの進化していく上での真理がここにあるかのようなクルマは今日もロンドンっ子の足として大活躍していることでしょう。

[ライター/CL編集部・中込健太郎 カメラ/ドイツ駐在員]

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