40年以上もモデルチェンジなしで製造され続けるオフロード車、Lada Niva(ラーダ・ニーヴァ)

公開日:Posted in ドイツ現地レポ by

姿かたちを変えずに長く販売されているクルマといったら、みなさんは何を思い浮かべますか?中身を大幅に変えつつも、一貫したデザインコンセプトとRRレイアウトを守り続けるポルシェ911。50年近い歴史の中で3回しかモデルチェンジせずに、現在もラダーフレームやリジッドアクスル・サスペンションを採用し続けるスズキ・ジムニー。1979年の発表以降、エンジンやインテリアには大幅な変更が加えられつつも、基本コンポーネントの設計はそのまま受け継ぐオフロード界の盟主、メルセデス・ベンツGクラス。1936年に登場してから一度もフルモデルチェンジされずに、現在でも車体の一部に木材を使用するなど伝統的な工法を頑なに守るモーガン4/4。

筆者がパッと思いつくのはそうしたクルマたちでしたが、「そうだ、このクルマも相当なロングセラーだったな!」と思い出させてくれるクルマに先日遭遇しました。それが、今回ご紹介するLada Niva(以下、ラーダ・ニーヴァ)という、ロシア製のクルマです。

40年間にも渡って生産されるロングセラーモデル、ラーダ・ニーヴァ

Lada Niva(ラーダ・ニーヴァ)
▲ニーヴァとは、ロシア語で「耕作地」を意味します

ラーダは、ロシア最大の自動車メーカー・アフトヴァースのブランドで、もともとは国外向けでしたが、現在ではロシア国内でも販売されています。2014年にはアフトヴァースの経営権をルノー・日産が取得していて、ルノーや日産ブランドのクルマをロシアで製造。カルロス・ゴーン氏が2016年に会長として就任しています。

ニーヴァはラーダきってのロングセラー・モデルです。製造が始まったのは1977年(1976年とする資料もあります)。当時関係の深かったフィアット製の部品をエンジンの各部に使いつつも、ボディや駆動系はラーダで設計されました。車体はモノコック構造、フルタイム四輪駆動で、副変速機やセンターデフロックも装備、前輪のブレーキにサーボ付ディスクブレーキを採用。当時のソ連のクルマとしては非常に先進的な構造で、後のSUVに多大な影響を与えたとされています。

Lada Niva(ラーダ・ニーヴァ)
▲オーストリアのウィーンに本拠地があり、製造をドイツで行うブランド「DOTZ」のホイールに換装されていました

当初のエンジンは1.6Lの直列4気筒SOHCで、キャブレター仕様でした。最高出力は70馬力台と控えめでしたが、シンプルで安価、頑丈で走破性の高いニーヴァは、好意的に市場に受け入れられていきます。現在も基本的な構造は変更なく生産が続けられているものの、時代に応じてエンジンは進化を遂げ、現在は1.7Lのインジェクション、5速マニュアルトランスミッション・モデルがラインナップ。最高出力は83馬力と相変わらず控えめなのはご愛嬌ですが、ドイツ仕様はなんと最新の排出基準EURO 6をクリア!40年以上を経て、まだまだ作り続けようとする強い意思を感じます。

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この記事の筆者:守屋 健

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