エンブレム以外は不要?ドイツで見かけるグレード不明なクルマたち

最終更新日: 公開日:2017-05-08 | Posted in ドイツ現地レポ by

「羊の皮を被った狼」という表現に思わず反応してしまう方は多いのではないでしょうか。もともとは1964年に誕生したプリンス自動車工業のスカイライン2000GTに対して使われたのが最初、と言われています。後に、外観のイメージからは想像できないほど速い、といったクルマを表現する際の定番フレーズになりました。

現代の「羊の皮を被った狼」というと、BMW M3やM5、AMG C63、アウディRS6アヴァントといったところが代表格になるでしょうか。少し古いクルマに目を向ければ、メルセデス・ベンツ500Eやボルボ850T-5R、ルノー21ターボあたりが思い出されるかもしれません。

クルマに興味のない人から見れば、ただの大人しいデザインのセダンやクーペ、ワゴン。けれどもひとたびエンジンに火を入れれば、本格的なスポーツカー顔負けの走りを見せるこれらのクルマは、クルマ好きにとっていつでも気になる存在です。フェラーリやランボルギーニのように、万人が振り返るようなクルマでなくていい。さりげなく、目立たず、それでいてアクセルを踏み込めば飛ぶように速く、かつ人も荷物も運びたい。ドイツではそういったコンセプトのクルマが特に多いように感じますが、ベルリンの街角でクルマを眺めている時にふと、思ったのです。

「狼ではないクルマも、自らの素性を意図的に隠そうとしていないか……?」

ベルリンの街角で発見!「グレード不明」なクルマたち

改めてドイツの路上を走るクルマたちを観察すると、わかる人はわかる、というレベルを超えて、グレードが全くわからないクルマが多数走っていることに気付きました。それらは決して先ほど例に挙げたような「羊の皮を被った狼」でもなんでもなく、ただ単に「メーカーエンブレム以外のロゴを外された」クルマたちです。


▲「グレード不明」なクルマが最も多かったのはメルセデス・ベンツです。特にベルリンの街中では、車名ロゴやグレード表記が外されたメルセデス・ベンツが簡単に見つかります。


▲二代目SクラスであるW126です。とても状態が良い個体ですが、どのエンジンが搭載されているのか外観からはわかりません……


▲続いてアウディ。2000年以前のモデルではほとんど見かけないのですが、近年のモデルになればなるほど車名・グレード表記を外されたクルマが多い傾向です。


▲BMWも多いです。1990年代半ばのモデルから現行にいたるまで、表記を外されたクルマを多数見かけます。一方で、M3やM5でロゴを外しているクルマは見かけませんでした。やはりあのMエンブレムは外せないのでしょうね!

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この記事の筆者:守屋 健

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