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ドイツ現地レポ

更新2023.11.22

四半世紀を超える「E30型」BMW 3シリーズのカブリオレ

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中込 健太郎

春ですね。四季のある日本でも「オープンカーはこういう日の為にあるのだ」と思わせるような、穏やかでうららかで心地いい日、一年で数日という日があるのはこの時期ですね。ドイツレポートで、少し古いBMWのカブリオレのレポートが届きました。

四半世紀を超える「E30型」BMW3シリーズのカブリオレ@ドイツ現地レポ

E30型、4世代前の3シリーズのカブリオレです。ときはバブル景気の前、日本が自然に、右肩上がりで世の中が発展していたころ、六本木のカローラなどと揶揄されたのはこのモデルでしたね。当時のカローラ程度のサイズのボディに、今よりも台数が多かったかもしれませんが、クラウンの量販グレードが2000cc程度だった頃にすでに大きいものでは2500ccのエンジンを採用していました。2ブロックくらいはなれていても、そうの野太い直列6気筒エンジンの存在はわかるほど迫力があって、ぱっと見のアピアランスには、BMWっぽさはあったものの、決して強烈な押し出しがある訳でもなかっただけに、振り返るだけでもその独特のキャラクターはしかしユニークだったのだなあと改めて感心させられたりするものです。

送られてきたレポートのクルマも325i。前述の直列6気筒2500ccエンジンを搭載したモデル。渋いですね、なかなか雰囲気のいい紳士が乗っていますね。このクルマに実に合っていますよね。クラシックではないが、年季の入ったこのくらいの年式のクルマを、シレっと普段から乗っている。そういうのがまず素敵ですよね。そういう価値観は国が変わっても、洋の東西問わず、きっと地味に普遍的なものなのかもしれません。

四半世紀を超える「E30型」BMW3シリーズのカブリオレ@ドイツ現地レポ

現在では3シリーズではなく、クーペ/カブリオレは4シリーズに分割、先代では3シリーズでしたがクーペカブリオレタイプ、幌ではありませんでした。しかし、一貫して4シーターのフルオープンモデルを3シリーズベースで世に送り出してきていますね。そしてそのいずれも、クルマの喜びと、使い勝手を高い次元で大いに欲張っているモデルに仕上がっていると言えるでしょう。このE30型の途中までは実は、フルオープンではありませんでした。途中まで、サイドウィンドウの窓枠まで、2ドアのもを用いたルーフトップから後ろが全開になるという変わったタイプのカブリオレが主流でした。これはドイツのコーチビルダー「バウアー社」が生産していました。この写真のクルマは、窓枠の形状からすると、そのタイプではなく、途中から追加設定された、BMWで生産されるようになったフルオープンのカブリオレだと思われます。(途中までのバウアーもモデル末期まで継続生産、併売されていました)

いずれにしても今の3シリーズよりもずっと小さいこのカブリオレ、見過ごせない愛嬌が感じられるから不思議ですね。これからオープンカーの季節です。お持ちの方はぜひ、屋根を下ろして、とっておきのドライブを楽しんでくださいね。

[ライター/CL編集部・中込健太郎 カメラ/ドイツ駐在員]

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