おしゃれで希少な限定車「シトロエン2CVドーリー」をベルリンにて発見!

公開日:Posted in ドイツ現地レポ by

気が付けば11月も半ばを過ぎ、2017年も残すところ1ヶ月強となりました。筆者の住むドイツでは、右も左もクリスマスに向けて準備の真っ最中。ベルリンの主要観光地のひとつ、ポツダム広場では早くもクリスマスマーケットが始まりました。街中を行き交う人々も、日に日に増す寒さに首をすぼめながら歩いています。

そんな寒空の下で見かけた、1台のシトロエン2CV。コンディションの良好さに少し心惹かれつつも、何気なく通り過ぎようとした瞬間、「DOLLY」のロゴが目に飛び込んできました。この個体は、2CVの数ある限定車のひとつ、「ドーリー」だったのです。

20世紀を代表する名車のひとつ、シトロエン2CV

CLにもたびたび登場しているシトロエン2CV。20世紀を代表する名車のひとつであることに疑いの余地はありません。20世紀でもっとも影響力があったとされるクルマに与えられた自動車賞「カー・オブ・ザ・センチュリー」では、最終選考の26台の中にノミネートされています。

「カー・オブ・ザ・センチュリー」は世界中の専門家たちの意見をもとに、3年もの期間をかけて候補を絞り込んでいったため、とても興味深いものとなっています。最終選考の26台中、シトロエンは最多の3車種(トラクシオン・アヴァン、2CV、DS)がノミネートされていて、後進のクルマに与えた影響の大きさがうかがえます。

1999年末に発表された最終結果は、1位「フォード・モデルT」2位「ミニ」3位「シトロエンDS」4位「フォルクスワーゲン・タイプ1」5位「ポルシェ911」で、結局2CVは選ばれませんでした。選ばれた多くが大衆車の中、高級車であるシトロエンDSとポルシェ911がランクインしているのは特筆すべきでしょう。ちなみに最終選考に残った26台のうち、残念ながら日本車は1台もノミネートされませんでした。

たとえ「カー・オブ・ザ・センチュリー」のような自動車賞が存在しなくても、シトロエン2CVが長きに渡り、フランスのみならず世界中で愛されている偉大な大衆車であることは間違いないでしょう。1949年の登場時から1990年の生産中止までの42年間、大きなモデルチェンジがないまま387万台以上が生産されました。

シトロエン2CVには多くの派生モデルや限定モデルが存在

長い歴史のうち、多くの派生モデルや限定モデルが存在します。派生モデルをあげていくだけでも、バンタイプの「AU」「AK」「AZU」、ツインエンジンの4WD車「サハラ」、シャシーを流用してFRPボディを載せたクーペ「ビジュー」、「小さなDS」として生まれた「アミ」、後継車として作られるも先に生産を終えてしまう「ディアーヌ」、セダンベースのSUVのはしりとも言える「メアリ」、と枚挙にいとまがありません。シャシーとエンジンの簡素で合理的な設計が、プラットフォームとしての柔軟性すら備えていたのです。

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この記事の筆者:守屋 健

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