30年以上を経てより輝きを増す!ベルリンで見かけたBMWアルピナ B7ターボ/1

公開日:Posted in ドイツ現地レポ by

みなさん、お盆休みはいかがお過ごしでしたか?ドイツでは、8月になると数週間にも渡る有給休暇を取り、家族でゆったりと過ごす人たちがたくさんいます。(ちなみにドイツでの年次有給休暇日数は30日間が一般的で、有給休暇消化率はほぼ100パーセント、さらに病欠は有給休暇とは別に用意されています!)筆者の住むベルリンには、たくさんの森や河川、湖があり、夏の間だけ自然の中の別荘で過ごす人も多いのですが、そうしたエリアのとあるレストランの前に、このクルマが停まっていました。

アルピナはルーフと同じく、独立した「自動車メーカー」

BMWアルピナ B7ターボ

低められた車高、控えめな前後のスポイラーとストライプ。繊細で力強いデザインの20本スポークのホイール。わずかに主張するエンブレム。ボディやホイールの中まで磨き込まれていて、オーナーの深い愛情を感じさせる1台。休暇中、家族と一緒にアウトバーンを走ってここまで来たのでしょうか。美しいBMWアルピナ B7ターボ/1を前に、筆者は思わず息を呑みました。

アルピナはBMWと強力なパートナーシップを結び、BMWのクルマをベースに少量生産のハイエンドモデルを製造する、独立した「自動車メーカー」です。ポルシェから供給を受けて独自のクルマを生み出すルーフが「自動車メーカー」として認可されているのと同じような関係性ですね。アルピナに勤務するスタッフは220人、年間の生産台数は1200〜1700台(フェラーリの2016年の販売台数が8014台ですから、単純な比較で4分の1以下)という、名声とは裏腹に、とても小規模なメーカーであり、今後も「クオリティを最優先し、無理な増産は行わない」と明言しています。

BMWアルピナ B7ターボ

今回ご紹介するBMWアルピナ B7ターボ/1は、BMW 5シリーズ(E28)をベースに1984年に発表されたスポーツセダンです。製造中止となる1987年までの生産台数はわずか236台。直列6気筒3430ccエンジンにKKK製シングルターボを装着し、当時としては破格の300psを発生。0〜100km/h加速は5.9秒、最高速度260km/h以上という、並み居るスポーツカーが逃げ出す性能を備えながら、人も荷物も運べるスーパーサルーンとして君臨していました。

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この記事の筆者:守屋 健

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