アイキャッチ画像
ドイツ現地レポ

更新2023.11.22

メルセデスベンツ「シタン」は、大人びた印象の面構えを持つベンツなカングー

ライター画像

中込 健太郎

カレントライフは比較的登場する回数が多い媒体かもしれません。日本では正規ディーラーでは買えないメルセデスベンツ「シタン」。ドイツからシタンのレポートが届きました。

10672301_822491037858058_1843169514583294033_n-1

シタンは主にヨーロッパなど、特定地域でのみの販売を想定した車種でルノーカングーをベースに作られたモデルです。ベースというか、ほぼ中身はカングー。製造もルノーのモブージュ工場、カングーの専用工場で生産されます。メルセデスベンツはあまり他社で作ったものの供給を受けて自社ブランドで販売するというようなことをしないメーカーだと思います。

例えば他社の手の入ったエンジンを載せていたケースはありました。190E 2.3-16/2.5-16はメルセデスベンツのエンジンをベースに、コスワースが開発したエンジンを載せていましたし、初代VクラスのV280は、ベースとなった商用車Vitoに当時自社でも持っていたエンジンでは4気筒しか搭載できず、止むを得ずフォルクスワーゲンのFF用のコンパクトなV6エンジン、当時はVR6として広くさまざまなモデルに搭載していたものですが、そういうものを載せていたことはありました。

しかし、クルマそのものをというのはあまり例がないことではないでしょうか。もちろん資本や、業務等の提携関係も影響しているでしょうし、時代は変わった、という面はあるのでしょうが、これはかなりメルセデスベンツの歴史の中では画期的な出来事だと言えるかもしれません。

もっとも、新規で開発するほどでもない、という温度感もあったかもしれませんし、それでもスリーポインテッドスターを掲げて恥ずかしくないものをルノーが作っている、という事実の表れなのかもしれません。何れにしても。この事実は、実はルノーカングーを選択肢に入れた方の評価としても是非参考にして欲しい事実だと思ったりしています。

11407209_822491057858056_6516971895736814402_n

そして、個人輸入して日本で乗りたいクルマの一台でもあるのです。フランス車はフランス車です。フランス製のクルマという意味で。秋の車山にも乗り込みたいものですよね、フレンチブルーミーティング。去年もいましたが、先代のモデルを、かなり忠実にやはりこのモデル同様に先代のみ日産にOEM供給していた「日産キュビスター」仕様にしていた車がいたので、そういうクルマと並べたいですね。

また最近ではその勢い、とどまるところを知らないといった様相の「カングージャンボリー」に「カングーじゃないんですが」と言って参加するのもいいかもしれません。カングーのディーゼルモデルや日本に導入されていないボディサイズのクルマを中心に並行輸入で楽しまれている方も少なからずいるようですが、そんな方にはこのシタン、ちょっと見過ごせない存在ではないでしょうか。

送られてきた写真のクルマは、日本で販売されているカングーとほぼ同じサイズのボディでリアの窓ガラスがないタイプ。左右のスライドドアもない仕様ですから、かなりベーシックなモデルだと言えるでしょう。バネオというAクラスベースの小型のワゴンがありましたが、実質的にはその後継車。日本でこの車に乗るのは「こじらせ」以外の何物でもない、という説もなくはありませんが。少し、大人びた印象の面構え。こんなメルセデスベンツなカングー、皆さんはどう思われますか?

外車王SOKENは輸入車買取20年以上の外車王が運営しています

外車王SOKENは輸入車買取20年以上の外車王が運営しています
輸入車に特化して20年以上のノウハウがあり、輸入車の年間査定申込数20,000件以上と実績も豊富で、多くの輸入車オーナーに選ばれています!最短当日、無料で専門スタッフが出張査定にお伺いします。ご契約後の買取額の減額や不当なキャンセル料を請求する二重査定は一切ありません。