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ドイツ現地レポ

更新2023.11.22

若い女性こそ似合う?メルセデス・ベンツ380SL/R107には線の細いスマートさがある

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中込 健太郎

先ごろ日本でも新しいSLが発表されました。今回は久しぶり、44年ぶりにSクラスクーペにもカブリオレが登場。さらにSLKは名前の根拠であるコンパクトの綴りがkからcに変わり「SLC」に。SLCと言ったらR107の頃にストレッチしたクーペがあって、それのことを思い出すのは私だけでしょうか。国内では唯一のマニュアルトランスミッションが選べたモデルがしれっとカタログから落とされた模様で、個人的にはそれが寂しいのが一番強い印象ですが。

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ドイツからそんなSLのレポートが届きました。それこそR107です。これも最近ではずいぶん見なくなりましたね。線の細いスマートさがあって素敵なクルマです。若い女性でしょうか。ドライバー。380と言いますから前期モデルでしょうか。そしてこのクルマの外観。大きなバンパーが付いていますね。これおそらくアメリカ仕様です。なんかアメリカ仕様のメルセデス、ヨーロッパで見ると日本で見るアメリカ仕様以上に違和感を覚えるから不思議です。

メルセデスベンツのアメリカ仕様、独特の雰囲気があって好きです。大好きなS124。ミディアムクラスのワゴンなんかも、明るい色でポリッシュのかけられたアルミホイール付きのベージュのMBテックス内装の個体なんかあったら、オリジナルにも増して欲しいかもしれません。アメリカはその特異なマーケット、保安基準などがあり、ある種自動車デザインをスポイルした元凶のような言われ方をする場合もありますが、それでも高級車が発展したこと、高級車が進化した原動力の一部だったのもまた間違いないことだと言えるでしょう。そう考えると、この不恰好な5マイルバンパー付きのSLも、亜種は亜種ながら間違いなくSLのストーリー、系譜の中で忘れてはならない一つのボディスタイルなのでしょうね。

日本でもそうですが、こういうちょっとこじらせた仕様の古いものに惹かれ、果敢に身につけるのは案外若者だったりするもの。もしかすると、ドイツでも年配の原理主義クルマ好きからは「あれは邪道」とされるこういうものを、むしろ「だから買った」とかいって選んだりしたのかもしれませんね。

スタイルの変化、バラエティーもそのクルマが持つヒストリーの一つ。こういう仕様もやはり軽視せずに、後世にネタとして残していきたいもの。そんな風に思うのはちょっと変でしょうか。仕向地違い、皆さんはどこか好きな仕向地仕様はありますか?

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