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ドイツ現地レポ

更新2017.03.16

6才からの英才教育?クルマのカードバトルで未来のオーナーを育成@ドイツ現地レポ

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松村 透

ドイツより、クルマのカードバトルの画像が届きました。

ドイツの子どもたちにとってはポピュラーな遊びだそうで、もちろん実物のクルマがモデルです。排気量やトップスピードなど、スペックの大きい方が勝ちという、至極シンプルなルールです。ドイツ人は、意識的にではないとしても、幼少時代からクルマの英才教育がされているといっても良いかもしれません。

6才からの英才教育?クルマのカードバトルで未来のオーナーを育成@ドイツ現地レポ


日本でも、スーパーやゲームセンターなどで、お子さんたちが「ドラゴンボール」や「妖怪ウォッチ」のカードバトルに夢中になっていますね。それはかつて、ゲームセンターや駄菓子屋でアーケードゲームに興じていた、いまのオトナたちと何ら変わらない光景です。

では、日本人はどのようにしてゲームセンターでクルマゲームに興じているかというと、「湾岸ミッドナイト Maximumtune」や「頭文字D ARCADE STAGE」に代表される、いわゆる「ドライビングゲーム」が人気です。

車種を選び、バトルを重ね、チューンナップをくりかえし・・・。いまのオトナたちが、かつて必死にアルバイトや仕事をしながら実践したことを、ゲーム上で疑似体験できるわけです。なかには親子で楽しんでいる方もいるそうで、共通の話題と体験ができる機会となっているようです。

では、中・高校生のころからこの種のドライビングゲームに興じている方が、なぜバーチャルの世界だけで満足できるのか?ゲームにもクルマにも精通している20代前半の方に聞いてみたところ「ゲームはゲーム。現実は現実として割り切っているのでは?」とのことでした。

確かに、現実の世界で…たとえばトヨタ86の中古を手に入れ、夜な夜な走りまわり、ガソリン代を支払い、さらにチューンナップ代を捻出するとなると、それなりの出費を覚悟しなければなりません。かつてなかった「携帯電話(スマートフォン)」という、油断すると万単位の固定費がかかる生活必需品の存在が、「オトコの60回ローンを組んででも」なんとか手に入れようする気持ちを躊躇させる理由のひとつかもしれません。さらに、以前に比べて、若者がクルマを手に入れるにしても、ローンが通りにくくなっているという話しも耳にします。

そんな時代背景もあり、ゲーム(バーチャル)の世界で手塩に掛けてチューンナップしたクルマを、現実の世界でも何とか手に入れて同じことをやってみたい!とは、簡単にいかないようです。

いまのオトナたちが、お酒の席でスーパーカーブームの話題で盛りあがっているように、いまのお子さんたちが大人になったら、ゲームの話題が飲み会で聞かれる時代が訪れるのでしょうか?

いや、すでにそういう時代が訪れているに違いありません。

ゲームの世界でフルチューンのマシンを仕上げても、チューニングカーのマフラーの音やオイルの匂い、フル加速したときの感覚は、リアルな世界でしか味わえないものです。クルマを手に入れる以前に、そういうリアルな体験ができる機会やきっかけが減っているのかもしれません。

[ライター/CL編集部・江上透 カメラ/ドイツ駐在員]

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