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週刊中年フライデー

更新2016.04.02

クルマの広告は名作(迷作)キャッチコピーの宝庫!ただの広告とは思えない

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山本 圭亮

今回、特集のクルマには共通点がありますよ!

ども!カレントライフのファンの皆様こんにちは!今回の「週刊中年フライデー16号」は昭和の逸品「クルマ広告」です。でもただの「広告」ではありません。「中フラ」がお送りするものは一味違いますよ!今週も山本編集長と天然系バイト星野がお送りいたします!

ここは、某県の「週刊中年フライデー」編集部。音楽ネタの記事を書きたくてウズウズしている編集長と、音楽フェスに行きたくてウズウズしているアルバイト星野のデコボココンビが編集会議中であります。ちょっと覗いて見ましょう!

プリント山本「星野君!ディープパープル来日だ!でも何故リッチー様が来ないんだ!」

hoshino星野「編集長!モーズだっていいギタリストですよ!アキラさんにまた怒られますよ!」

プリント山本「ジョン・ロードも死んでしまったし、ボウイやフライも・・・あー青春の日々が・・・・(泣)」

hoshino星野「それより心配なのはゲスですよ!あー、いこか様~!」

・・・・今回は全く本題に触れそうもないので茶番劇はほっとき、説明しよう!

昭和を引っ張っていったクルマ達は、決してすべてが名車として扱われない事が多いと思います。特に今回ご紹介するクルマ達はある意味輸入車(?)として活躍し日本でも人気になり、そして一時代を築いたクルマ達であります。色んな工夫をしてユーザーの方々はこのクルマ達を楽しんだのではないでしょうか?そんなクルマ達を当時の広告から見てみましょう。

俺のクルマはアメ車と言い張った人いませんでした?


週刊少年フライデー16号01

「俺、フォード乗っているんだ!」「スゲー!今度乗せて!」と言う会話をした事ありませんか?私の周りではよくありました(笑)すると「レーザー」がやってきて「なんだよ、ファミリアじゃないか!」となる訳です。しかし、大量に乗られていたファミリアを嫌うオーナーには、意外と(失礼)人気のあった1台でもありました。(ファミリアオーナーはマツダのアメリカ仕様の323のガーニッシュを入れいてる人も多かったですね。)「フォード」は日本と深い関係にあって1925年にもうすでに「日本フォード」があり「T型フォード」のノックダウン生産をやっていました。

しかし戦争等で一度撤退。そして、1979年にマツダと提携となるのです。そして1981年に「オートラマ」を設立するのですが、「レーザー」は2000年には生産中止に。2002年には「日本フォード」は「輸入車」のみの販売となります。ところが、先日フォードの完全撤退がニュースとなり長い間続いていた日本との関係は終焉を迎えます。「テルスター」や「スペクトロン」、「フェステバ」等の名車を日本に送り出していたのですが、残念な限りです。さて広告なのですが、ディーラーもわかっています(笑)売りは、「熱い誘惑、フォードエンブレム」です。やはり、「ファミリア」との差別化をしたいユーザー狙いだったのですね!(笑)

外車王バナー外車王バナー旧車王バナー旧車王バナー

エンブレムをいすゞからオペルに変える人が続出しました(笑)


週刊少年フライデー16号02

「フォード」の10年前、2006年に日本から完全撤退したのが「オペル」でした。その中でも光輝いたのは、実は日本で発売されなかった「オペル・カデット」、すなわち、「いすゞ・ジェミニ」であったのです。GMは「世界共同開発プロジェクト(Tカー)」を計画し、この2台はそれぞれ「ドイツ(当時は西ドイツ)のカデット」「いすゞのジェミニ」として発売されていました。当然、当時このタイプのカデットは日本では販売されておらず(輸入元、東邦モータースは76年から83年までオペルの輸入を中断していた。)「幻のオペル」であったのです。

そこでオペル好きのユーザーはジェミニを買い、わざわざフロント中央のエンブレムを交換する人が多かったようです。今ではありえない話かもしれませんね。しかし、「ジェミニ」も勿論いいクルマでした。このクルマがあったからこそ、後の「アクロバットジェミニ」(CMが凄かった)の人気に繋がるのです。ベレットの継承車としていすゞを支える1台でした。さて広告を見てみましょう。売りは「世界で愛されているGMのグローバルカー。日本ではISUZUジェミニ。」とまるで説明文のようなコピーでした(笑)もうちょっとがんばって欲しかったですね。(笑)

ヒルマンも立派な輸入車だったと思います!


週刊少年フライデー16号03

最後はちょっと古いクルマです。「ヒルマンミンクス」と言えば、上記の2代目ミンクスがメジャーだと思います。1953年から「ノックダウン生産」でいすゞから販売されていたこのクルマですが、英国の「ルーツ」社から送られてきた部品を日本で組み立て販売していたので「輸入車」のくくりでもいいのではないでしょか?「ルーツ」は「ヒルマン」「サンビーム」「タルボ」等を収めたディーラーで、クライスラーが経営権を得て77年に経営破綻するまで、英国内では老舗の自動車会社でした。2代目ミンクスは、販売価格99万8000円と高価なクルマではあったのですが富裕層に人気がありましたね。

その背景にはデザイナーが「レイモンド・ローウィ」で「ラッキーストライク」「ピース」等のタバコのデザインや「ルック」チョコレート、そして「エアフォースワン」「DC―8」「コンコルド」等の内外装のデザインを手掛けた人であった為、あのエレガントなデザインに人々は惹かれたのでしょう。不思議な因縁で「ヒルマン」→「ベレット」→「ジェミニ」→「アスカ」→「ピアッツア」と受け継がれていくことになり「いすゞ」と「輸入車」の太いパイプの始まりが「ヒルマンミンクス」だったのかも知れませんね。広告は、いかにも日本らしいコピーです。「風格の誇り スピードの威力」ひょっとしたら英語を直訳しただけなのでしょうか?(笑)もっとデザインにも触れてほしかったですね。

今回の三台は「国産」でありながら「輸入車」との狭間に翻弄されたクルマ達でした。この後も日産で「サンタナ」やトヨタで「キャバリエ」等も販売されるのです、このような販売の仕方がいかに日本では難しいかが、伺える結果となってしまったような気もします。

hoshino星野「編集長!私はサバンナの二代目「RX-7」が好きです!」

プリント山本「星野君?あのクルマは純粋な国産だぞ?」

hoshino星野「え?あれはポルシェの924の日本バージョンじゃないんですか?」

プリント山本「星野君!やめなさい!いろんな方面からクレームが来るから!」

hoshino星野「では、パルサーのエクサの方が・・・・」

プリント山本「それも国産なんだが・・・・・・」

hoshino星野「え?あれは「X1-9」の日本バージョンでは?」

プリント山本「お願いだから勘弁して~(泣)」

と言うことで、今回の「クルマの広告」いかがでしたか?来週も素敵な逸品をご紹介できればと思っていますので、次回も「週刊中年フライデー」をお楽しみに!金曜日にまたお会いしましょう~!

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