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週刊中年フライデー

更新2016.04.08

ピューマって知ってる?空冷VWエンジンの隠れキャラ的なクルマたち

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山本 圭亮

当時は、スーパーカーの物まね?でも今見るとこんなにカッコいいクルマはないかも知れません!

ども!カレントライフのファンの皆様こんにちは!今回の「週刊中年フライデー26号」は昭和の逸品「空冷VWエンジンの隠れキャラ的なクルマ」です。今週も山本編集長と天然系バイト星野がお送りいたします!

ここは、某県の「週刊中年フライデー」編集部。「安楽亭派」の編集長と「牛角派」の星野くんのデコボココンビが編集会議中であります。ちょっとのぞいて見ましょう!

yamamoto山本「星野君!今回は『空冷VWエンジンの隠れキャラ』だ!」

hoshino星野「・・・・・・・。」

yamamoto山本「ほ、星野君!?どうした?その足は?」

hoshino星野「折れました。」

yamamoto山本「な、何で折ったのだ?大丈夫なのか?」

hoshino星野「エイプリルフールで脅かそうと画策していたら本当に怪我しただけですから(笑)」

yamamoto山本「・・・・。(どんな画策なのでしょう?怖い)そうか、暫く休んだらどうだ?

hoshino星野「はい。そうします!今日も早引きしてパスポート取りに行ってきます!」

yamamoto山本「・・・・・・。だ、大丈夫そうだね・・・・。」

・・・・編集部の相変わらずの茶番劇はほっとき、説明しよう!

ディーノ・レプリカではありません!『ピューマ』ですから!!


週刊少年フライデー26号01

多分、昔の方なら「ピューマ」、今の方なら「プーマ」と呼ぶと思います。VW製1600CC(発売当初はDKW製の1500CC)のエンジンをリアに搭載する「フォルクスワーゲン・ド・ブラジル」が1967年に販売していたグラスファイバーボディのスポーツカーです。写真は70年代前半の「GTE」と思われますが、日本に輸入されていたスーパーカーブームの時代には「ディーノ」のレプリカ感ばかりがイメージ先行し「914」が「VWポルシェ」と言われたように、この「ピューマ」も「VWフェラーリ」等と陰口を叩かれていた事もありました。しかし、「ピューマ」は、レプリカではなく当時チェッカーモータースで正規輸入されていたのです。

現在、日本に何台残っているかはわかりませんが、この時期より後の並行輸入の物が多いのではなかったかと思われます。VW製エンジンなのでメンテナンスは意外と良いのかも知れませんが、外装部品は入手困難なのではないでしょうか?残念ながら私は、走っている姿を見たことがないのですが、四年ほど前に千葉県柏市の中古屋さんで、偶然にシルバーメタリックの「ピューマ」を見つけました。これは、買うしかないと思いお金を都合して、3か月後に友人と訪れるとクルマがありません。しかし、大量のタイヤが置いてあります。おかしいな?と思い事務所に行き尋ねると以前のクルマ屋さんは、潰れてしまい連絡先もわからないとの事でした。「ピューマ」との千載一隅のチャンスを逃したのです。皆さんにとっても幻のクルマ(縁のない)ってありませんか?あのシルバーの「ピューマ」の行き先を知りたいです(笑)

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未来のクルマは『プリウス』ではなくて『スターリン』になると思っていました!


週刊少年フライデー26号02

スタイリングもインパクトありすぎでしたが、名前から強烈な「スターリン」。アメリカの「C・C・C(カリフォルニア・コーポネント・カーズ)」で販売していた、VW製1400CCのエンジンを搭載したFRPボディのキットカーです。(中にはポルシェ914のエンジンを積んだものも・・・)このクルマの最大の特徴は、カウンタックの「ガルウイング」もビックリ!?垂直開閉式ドアーで、これは初期型では機械式でモーターにより開け閉めをしていましたが、あまりにもバッテリーに負荷がかかる為、油圧式に変更されたとの事。(バッテリーが上がると外に出られないという声が・・・)このあたりが「スターリング・ノヴァ」との区別がよくわからないのですが、敢えて私の記憶に残っている「スターリン」として話を進めさせていただきたいです。車高は、わずか1m。映画、「キャノンボール2」ではお色気コンビがレースの途中で乗っていたクルマといったほうが分かりやすいかも知れませんね。

その後、ジャッキー・チェンの映画「五福星」にもちょっと出てきました。デザインは、カウンタックの「ガンディーニ」という噂もありますが定かではありません。しかし、スーパーカーより格安の為、ちょいちょい素敵な所が見え隠れするのもこの時代のご愛敬です。まず、エンジンルームに風を入れる「サイドエアーダクト」が見られますが、「ダミー」です。穴が開いていません(笑)昔、ボンネットに張り付けるだけで完成した「ダミーエアーダクト」を彷彿させてくれます。そして、リアのテールあたりをよく見てください。どこかで見たことありませんか?そう!あの「サーキットの狼」でご紹介する「ロータス・ヨーロッパ」のテール回りを逆さまに着けていると言う都市伝説まであります。足回りは、アメリカで入手しやすい「コルベット」を流用し、全体的に「ピューマ」のフェラーリ風に対抗し「ランボルギーニ」風を醸し出している感があります。こちらも、過去に愛知県の「ヨーロッパ・スポーツ」の広告でしか見たことがありませんが、日本で稼働している個体はあるのでしょうか?

このリアの形はたまらないです!流石『サンパウロ』


週刊少年フライデー26号03

「フォルクスワーゲン・ド・ブラジル」と言えば、忘れていけないのが「SP(サンパウロ)」。これは、「SP2」になります。1972年から4年間販売されていました。VWのヴァリアントのシャーシを使い、もちろんお馴染みのリアにVW製の特製空冷1700CCのエンジンで、160kmのスピードを出すスポーツカーと言う位置での販売でしたが、当時のライバルには「ピューマ」に「カルマンギア」。軽量化のスポーツカーに本国でも販売の王道車のひとつであったため「サンパウロ」の販売台数はさほど伸びず短命で終わってしまいました。

非常に作りこまれたクルマであり、VWの当時「救世主」と言われた「ルドルフ・ライディング」の支援を受けての開発だけあって、ライト回り等は「タイプⅣ」のものを流用し「価格」を抑え、「燃費」「内外装」等もメディア等に絶賛されただけに残念な結果となってしまいました。生産台数は20000台弱。輸出も1000台あるかないかの希少車ですが、5,6年前に大阪で1台見かけた気がします。現在はどこでがんばってくれているのでしょうか?余談ですが、ブラジル人の友人に聞いたところ「SP2」にはあだ名があったそうです。その名も「BARATA」、意味は・・・・。やめときます(笑)

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これはちょっとしたオマケです(笑)


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あまり情報も少ない謎のクルマ「ホフステッタ」。こちらは空冷ではありませんが、VW製ゴルフ2.0のエンジンを使っているそうです。情報提供はブラジルの私の友人「エジソン」。車が好きでとにかく詳しいのです。この「ホフステッタ」は、プロトタイプであった「ベルトーネ・ガラボ」をベースに「マリオ・リチャード・ホフステッタ」という方がブラジル国内で販売したそうです。

ボディはグラスファイバーで200キロオーバー。エンジンはVWサンタナのエンジンも搭載できて格安に楽しめるキットカー的なものだったのでしょうか?実はこのクルマは「ターボ」も存在していました。それは、ブラジルのチューンメーカー「Comando de valvula」のターボエンジンを搭載していたと言う話です。230kmオーバーも可能だったガルウイングの特徴あるボディは、日本でもメンコやスーパーカーカード(マイナーなもの)で、たまに紹介されていたような気もしますが、クルマ自体が日本では都市伝説的な扱いなので詳しい事がわかりましたら、またご紹介したいと思います。


hoshino星野「編集長!ではブラジルに行ってまいります!」

yamamoto山本「星野君、君は松葉杖ついてなんで海外へ行くのですか?!病休でしょ?」

hoshino星野「ブラジルで療養しながら修行をしようかと・・・・」

yamamoto山本「ダメ!またケガして結局ゴールデンウイーク明けまで帰ってこないのでしょう?て、言うか修行って何?」

hoshino星野「あんなことや、こんなことですよ!編・集・長~」

yamamoto山本「・・・・気を付けていってらっしゃい・・・・・。」

と言うことで、今回の「空冷VWエンジンの隠れキャラ達」いかがでしたか?来週もマニアックなコラムをお届けできればと思っていますので、次回の「週刊中年フライデー」をお楽しみに!金曜日にまたお会いしましょう~!

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