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週刊中年フライデー

更新2016.04.22

フェラーリ400/208GT4/モンディアルなど…まさに羊の皮を被った跳馬たち

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山本 圭亮

ども!カレントライフのファンの皆様こんにちは!今回の「週刊中年フライデー28号」はマニアの逸品「4人乗りフェラーリ」です。今週も山本編集長と天然系バイト星野がお送りいたします!

ここは、某県の「週刊中年フライデー」編集部。「キカイダー派」の編集長と「バロム1派」の星野くんのデコボココンビが編集会議中であります。ちょっと覗いて見ましょう!

yamamoto山本「星野君!今回は『4人乗りフェラーリ』だ!」

hoshino星野「知っています!名監督ですよね!」

yamamoto山本「それは、『フェリーニ』だよね?映画監督の話ではありません!」

hoshino星野「ああ!最近はやりのタオルですよね?」

yamamoto山本「そうそう!肌触りが良くて!ってそれは『フェイラー』ですから!」

hoshino星野「チャンチャン(笑)」

yamamoto山本「吉本新喜劇になって来ていますから!」

・・・・編集部の相変わらずの茶番劇はほっとき、説明しよう!

フェラーリと言えばスーパーカーの代名詞ですよね?でも、ファミリーで乗れるフェラーリ、人とは違うフェラーリ、ちょっと地味目のフェラーリもいいのではないでしょうか?人気がなくたって俺たちは4人乗り!と言う皆さん!ひょっとしたら究極のフェラーリ乗りなのかも知れませんよね!そんな、マニアックなフェラーリを見ていきましょう。

フェラーリ400は、お医者様が乗るフェラーリ!まさに羊の皮を被った跳馬


週刊少年フライデー28号01

フェラーリ400は1976年に発表された『4人乗りフェラーリ』の代表作とも言えます。日本ではATのみ販売され、見た目も『フェラーリ=赤』ではなく地味目のボディーカラーがなんとも言えずマッチしています。エンジンはV12の4.832ccのエンジンを搭載していますが、先代の「365GT4・2+2」はデイトナのエンジン。

「412」に関しては512BBと共通する部分が沢山ある中で「400」は、あえてインジェクションを使い(412i)馬力を下げ、乗り心地の良さを優先するなどフェラーリらしからぬ所が、またマニアの心をくすぐるのではないでしょうか?しかし、デザインは「ピニンファリーナ」。不格好に見えるかも知れない外見にも「フェラーリ魂」はちゃんと宿っています。フェラーリに乗りたいけど派手なフェラーリはちょっと?と言う方にピッタリな1台ではないでしょうか?

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私が唯一運転したフェラーリは208GT4!でもクラッチが本当に重かった


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208GT4は、1976年に「フェラーリ」と呼ばれる前は、「ディーノ・208GT4」と言われ1975年から販売されていました。このクルマのイイところは何から何まで邪道なところなのです(笑)4人乗りの所はもちろんですがエンジンは、フェラーリのお家芸と言えるV12ではなくなんと「V8」。排気量も、大排気量のイメージからかけ離れた2000cc。そして、デザインはピニンファリーナではなくベルトーネの「ガンディーニ」が担当。どこか「フィアット」の匂いを感じるのは私だけでしょうか?

残念なことにこのクルマはイタリア国内のみの販売だった為、日本には平行輸入のクルマのみでしたが知り合いのクルマ屋さんの社長さんが「208」をお持ちになっていて、実際に私が運転をさせた頂いた唯一のフェラーリでした。当時「ポルシェ914」に乗っていてクラッチの重さには慣れたいたつもりだったのですが、208の異様なクラッチの重さにビビり、5分位しか運転出来なかった事を覚えています。しかし、フェラーリの中でも3本の指に入るほど好きなクルマでした。

4人乗りオープンのモンディアル。フェラーリでこのコンセプトが販売可能だとは…


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4人乗りフェラーリを語るには、忘れてはいけないのが「モンディアル」。デザインは見てわかる通り「ピニンファリーナ」。50周年記念モデルのひとつでもありました。その中でもあえて1983年からカブリオレをラインナップに加えた事に変革期のフェラーリを感じます。このモンディアルにはテーマがしっかりあります。名前からわかるように「モンディアル=世界」、以前にF1でワールドチャンピオンを獲得した時につけられた車名です。

1979年は、フェラーリは「シェクター&ヴィルヌーヴ」の黄金コンビでF1のワールドチャンピオンを1,2位&コンストラクターランキングを独占した為、この車名の復活となったのではないでしょうか?そしてもうひとつ、この車種は輸出が主だった為「世界」を連想させる「モンディアル」となったのでしょう。ATの充実、4人乗り、カブリオレと「マイスタイル」を貫いていたフェラーリが、エンドユーザーのニーズに寄って行くと言うまさに変革のフェラーリではないでしょうか?

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そして隠れキャラ的なフェラーリはこちら。私は好きですよ


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1988年に発売された、「ランチア・テーマ8.32」※は何かが違いました。クルマの名前はテーマ、そして、デザイナーの名前はジウジアーロ。ごく普通のランチアはごく普通の設計、ごく普通の販売をしました。でもただひとつ違っていたのは8.32のエンジンはフェラーリだったのです!」(奥様は魔女風に)ちょっと、脱線してしまいましたが、それぐらいぶったまげた訳です。 ※追記:筆者はランチアではなく「ランチャ」と呼びますが、ここではランチアに統一して表記しています

なんとあの狭いフロントに308のクワトロヴァルヴォーレを搭載する暴挙(笑)を行い「欠陥車」等と陰口をたたかれた事もありました。ボンネット内の熱が逃げずゴム類の劣化が激しいとか、前輪にパワーがかかり過ぎるのではないかとか、タイミングベルトが20000kmもたないとか・・・。そして不名誉なキャッチフレーズもつけられてしまいました。中古相場に格安で登場すると、「販売価格はランチア、整備価格はフェラーリ」。まさにその通りでタイベル交換はエンジンを降ろさないと出来ないとの事。やっぱりあなたは立派な「フェラーリ一族」なんですね(笑)しかし、トランンクから飛び出てくる、リアスポイラーを見たら許せちゃうのは私だけでしょうか?「羊の皮を被った跳馬」とはこのクルマのことかも知れませんね。ちなみに定員は5人ですけど何か?(笑)

hoshino星野「編集長!私カレントライフで掛け持ちバイトしようかと?!」

yamamoto山本「星野君、な、何を言っているの?フェラーリの話でしょ?」

hoshino星野「時給はここより高いのかな?ワクワク!」

yamamoto山本「あの~カレントライフ編集部のW編集長からマネジメントが難しいと言っていたぞ!」

hoshino星野「せっかく稼いでフェラーリ買おうかと思ったのに!」

yamamoto山本「はいはい。まずは免許取りましょうね。原付の。」

hoshino星野「は~い。」

と言うことで、今回の「4人乗りフェラーリ」いかがでしたか?来週もマニアックなコラムをお届けできればと思っていますので、次回の「週刊中年フライデー」をお楽しみに!金曜日にまたお会いしましょう~!

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