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週刊中年フライデー

更新2017.06.26

「サーキットの狼」のプラモデル解体新書。キャラとクルマの絶妙な関係

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山本 圭亮

「サーキットの狼」が好きで、プラモ好きなら「サーキットの狼 プラモデルシリーズ」を1回は作った事がありませんか?

ども!カレントライフのファンの皆様こんにちは!今回の「週刊中年フライデー第25号」は、マニアの逸品「サーキットの狼 プラモデル」です。今週も山本編集長と天然系バイト星野がお送りいたします!

ここは、某県の「週刊 中年フライデー」編集部。「早瀬左近派」の編集長と「風吹裕矢派」の星野くんのデコボココンビが編集会議中であります。ちょっと覗いて見ましょう!

yamamoto山本「星野君!今回は『サーキットの狼 プラモデル』だ!」

hoshino星野「編集長!いくらアクセス数が多いからって『サーキットの狼』ネタが多くないですか?」

yamamoto山本「・・・(気にしている事をはっきり言うね・・・)そ、そんな事ないぞ!皆からのリクエストが多いのだよ!」

hoshino星野「そーなんですか?てっきりアクセス数詐称で『センテンススプリング』に狙われているのかと?」

yamamoto山本「星野君。あそこは忙しいから私達になんかにかまっている暇はありませんから!」

hoshino星野「私も愛称でもカレントで公募しようかな?『葵』だから『アッキー』とか?」

yamamoto山本「・・・・。やめなさい。色んな所からクレームが来るから!さあ、いいから今週もがんばるぞ!」

・・・・編集部の相変わらずの茶番劇はほっとき、説明しよう!

多角形コーナリング!出来ると信じていましたけど何か?(笑)


週刊少年フライデー25号01

言わずと知れた、スーパーカーのバイブルである「サーキットの狼」。以前「中フラ」ではこの漫画をご紹介をしましたが、そこから生まれ大ヒットとなったプラモデルについてお話したいと思います。1998年~99年に「童友社」から販売されたシリーズをピックアップしてみました。今回の中フラは、ちょっといつもと違う形でお送りしたいと思います。皆さん、「サーキットの狼 プラモデル」はどれだけ覚えていますか?

★ロータス・ヨーロッパ/風吹 裕矢 1/24サイズ 当時の定価1500円
愛車の「ロータス・ヨーロッパ」は、ボンネットの赤いライン上の「星」のマークが特徴で、バトルで勝つと1個ずつ増やして行くマイルールがある。のちに国産ターボを搭載し、星を消しリニューアルする。よって、このプラモデルは初期型と見られる。愛称は「ロータスの狼」。得意技は「多角形コーナリング」「慣性のコーナリング」等がある。ちなみに、風吹の「ロータス・ヨーロッパ」の整備は、実存した当時の正規代理店「アトランティック商事」である。後に「ランチャ・ストラトス」や「ディーノ」も風吹は運転をするが、やはり「ロータス・ヨーロッパ」のイメージが強く人気も高かった。また、風吹の名前は作者の池沢氏が応援をしていた、悲劇のレーサー「故・風戸裕」から名前をとったのは有名な話である。

★ポルシェ・911 カレラRS/早瀬 左近 1/20サイズ 当時の定価3000円
愛車の「ポルシェ・911 カレラRS」は、風吹同様バトルで勝つとボンネットに「星」のマークを1個ずつ増やして行くマイルールを持つ。その他、ポルシェ専門の暴走族「ナチス軍」の総統を務めていた為、ドアに「ハーケンクロイツ」のマークが描かれている。しかし、国際情勢等の配慮でこの後に販売される「早瀬」のポルシェのプラモデルには描かれていない。又、ポルシェの魅力である「リア」からのカットを箱に使ったあたりが、「童友社」の本気度がうかがえる。ちなみに暴走族「ナチス軍」のたまり場であった「スナック喫茶ポルシェ」は実存し、千葉県の柏市にあったと言う都市伝説のような話もある。連載当時、スーパーカーの聖地的な存在だったという。

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名脇役と言えばこの2台!ピーターソンは『トヨタ2000GT』も印象的でしたね!


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★ランボルギーニ・カウンタック LP400/ハマの黒ヒョウ 1/20サイズ 当時の定価3000円
愛車は漆黒の「ランボルギーニ・カウンタック LP400」でヘルメットに「黒ヒョウ」と書かれている。本名は不明だが、横浜の暴走族連合の総元締めと言われている。執拗に「風吹裕矢」に拘り続け、誰よりもカウンタックに拘りを持っている。当時、赤や黄色のイメージが強かったカウンタックのカラーイメージを、「黒」でもカッコイイと思わせた功績は多大である。プラモデルでもこのプラモデル販売以降、「黒」が他のカウンタックのプラモデルのバリエーションに加わる事が増えたようである。勝負の為なら何でもやるが、その孤高さが人気の高さにもつながる事になる。また、名前の不明なサブキャラでここまで商品化されたのも初めてではないだろうか?しかし、本人は「ル・マン・イン・ジャパン」のレース中に壮絶な死を迎える事になる。

★BMW 3.0 CSL/隼人・ピーターソン 1/12サイズ 当時の定価9800円
愛車は、元々は「トヨタ2000GT」であるが、版権の関係か「サーキットの狼」シリーズでのプラモデルの販売はいまだない。(ミニカーはある。)よって、プラモデルでピーターソンを語るにはこの「BMW 3.0 CSL」になる。ピーターソンは2000GT時代に「公道レース」の元チャンピオンとして登場するが、そのテクニックとは裏腹に悪劣非道な行為で時には死亡者も出す事がある。自分の事を「ミー」と言うようにハーフであるが、「日本の車は最高」と言い「2000GT」に乗るように、見かけと違い日本ビイキ(日本車ビイキ?)とも言える。バトルに敗れ顔の左半分に火傷を負ってしまい、より陰湿な妨害行為(ブロック等)を行うようになる。また、再度の事故で生死不明状態となる。名前の由来は、当時「タイレル・フォード・34」を操っていた「6輪の鬼」F1ドライバー「故・ロニー・ピーターソン」からではないかと言う説もある。

スーパーカーと言えばこの2台!『イオタ』&『ミウラ』でしょ!


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★ランボルギーニ・ミウラ/飛鳥 ミノル 1/24サイズ 当時の定価1500円
愛車は、ランボルギーニの中でも1、2を争う人気の「ランボルギーニ・ミウラ」。飛鳥ミノルは、プロのレーサー。元々は、ピーターソンと同じように「公道レース」のチャンピオンでもあった。高速で走る「ミウラ」を直角に曲げるテクニックを持ち「風吹裕矢」を驚かした。また、「裕矢」の姉「風吹ローザ」とのちに結婚し「裕矢」の義兄となる。「飛鳥ミノル」のモデルは、トヨタのワークスドライバーだった「故・川合 稔」、そして裕矢の姉「ローザ」のモデルは、「オー!モーレツ!」で有名な「小川ローザ」である。二人は、実生活でも本当に結婚をしたが、半年後に川合は事故死に見舞われ、美男美女の「お似合いカップル」は一転「悲劇のカップル」となってしまった。

★ランボルギーニ・イオタ/関根 英次 1/24サイズ 当時の定価1500円
愛車は、幻の名車「ランボルギーニ・イオタ」。当然、試作車である「イオタ」なので、このマシーンは、「ミウラ」ベースのレプリカではないかと考えられる。(それでも、世界に数台)もちろん、ランボルギーニ社で作られたクルマなので、これを「イオタ」と呼ぶ人も多い。ドライバーの「関根」は通称「潮来のオックス」と呼ばれ、「サーキットの狼」プラモデルシリーズの中で唯一、本名があるにも関わらず通称名である「潮来のオックス」でクレジットされている。美男子で色男だが、テクニックも抜群でF2選手権にまで上り詰めるも、事故により再起不能となる。モデルは潮来市在住の当時、「ミウラ」のオーナー関根英輔氏と言われている。現在ある、「サーキットの狼ミュージアム」が潮来駅・潮来インターの近くにあるのも「潮来のオックス」がいたからこそ、偶然ではないのではなかろうか?

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最後はマニアックなキャラも紹介しちゃいます!


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★BMW 3.0 CSL/京極 さくら 1/20サイズ 当時の定価3000円
愛車は、プラモデルではピーターソンと同じ「BMW3.0CSL」となっているが、たしか「CSLターボ」だった記憶がある。元々は「ポルシェ928」に乗っていたが、クラッシュで車を壊してしまった為にBMWに乗り換えることになる。プラモデルではこの後に発売される「フジミ」のシリーズでは「ポルシェ928」での販売があるが、このシリーズでは「BMW」のみである。ピーターソンの「BMW」とはスポイラー、フロントマスク、ドアミラーとサイドマフラー等が、若干違いが見受けられる。京都の女暴走族「紅孔雀」の総統でもある。「田原 ミカ」こと「フェラーリの女豹」と並び男性ファンを二分するキャラクターであった。

★フィアレディZ432R/ 魅死魔 国友 1/24サイズ 当時の定価1500円
愛車は、このラインナップで唯一国産車である「フィアレディZ 432R」。イラストを見ると、日の丸の国旗をリアにつけているので初期モデルと見られる。「首都高戦闘隊 神風」のリーダー。他のキャラクターより目立たない存在ではあるが、各レースでコンスタントに上位に食い込む腕も持つ。モデルは作家「故・三島由紀夫」と当時、池沢氏のアシスタントで後に「100億の男」や「幸せの時間」でも有名な、漫画家「国友 やすゆき」の複合キャラである。

以上、今回は編集長山本の頭の中に眠っている記憶を、流行りのペディア風に解説してみました。いかがでしたか?「山ペディア」(笑) 多少の記憶違いがあったらご勘弁くださいね。

「サーキットの狼」はこうして紐解いていくと、筆者である池沢氏の繊細なキャラづくりとマシーンのチョイスが絶妙であり、若くして亡くなった伝説のレーサーと、当時のリアルな人物を織り交ぜての物語の展開が大人気の秘密であり、スーパーカーブームの火付け役としての役割を果たしたのではないでしょうか?

プラモデルも「ニットー」「童友社」「フジミ」等、何度も再販され世代を超えたヒットとなったのは、決して不思議な事ではないと改めて思うのであります。

hoshino星野「編集長!私はキャッチコピーが欲しいです!」

yamamoto山本「星野君、君は免許を持ってないのだから、まずはそこからではないのか?!」

hoshino星野「何にしようかな?『青森のイタコ』とか『ハマのセーラームーン』とかどうですかね?」

yamamoto山本「・・・・(出身地も何も全く関係ないし)はいはい。わかりました。今度考えようね(苦笑)」

hoshino星野「ありがとうございます。編集長みたいなキャッチコピー欲しいです!」

yamamoto山本「・・・・俺、そんなもんあったか?」

hoshino星野「はい!『松戸デラックス』(笑)」

yamamoto山本「・・・・・・。」

と言うことで、今回の「サーキットの狼 プラモデル」いかがでしたか?来週もマニアックなコラムをお届けできればと思っていますので、次回の「週刊中年フライデー」をお楽しみに!金曜日にまたお会いしましょう~!

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