出展車輌台数906台は過去最大!平成最後の開催となった東京オートサロン2019

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新しい年が明け、重い腰をあげて仕事始めを迎え、早くも最初の3連休に突入…。そんな週末に開催されるイベントといえば「東京オートサロン」。業界関係者にとっては、新年を迎えての賀詞交換会的な位置づけでもあり、クルマ好きにとっては新年1発目のマスト・プログラムとして。会期こそ3日間と短いものの、もはや東京モーターショーを凌ぐ熱気と盛り上がりが感じられる一大イベントです。

かつて、東京オートサロンはチューニングカー主体のイベントだった

出展車輌台数906台!平成最後の開催となった東京オートサロン2019

▲1993年の東京オートサロン(その1)。26年後となる2019年の東京オートサロンにもスカイラインGT-R(R32)がいまでも出展されているとは…

筆者がはじめて東京オートサロンに足を運んだのは1992年、平成4年のことでした。当時の会場は晴海。東京駅から都バスに乗り、会場へと向かいます。いまでもはっきりと覚えているのは、会場が近づくにつれ、バスと並走するクルマがチューニングカーへと変わっていく光景です。発売されたばかりのアンフィニRX-7を見掛けたときは、一斉にバスの車内がざわつきました(笑)。それもそのはず。前年の12月に発売されたばかりの新型車だったからです。

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▲1993年の東京オートサロン(その2)。このときの主役は国産スポーツカーだった

1990年代前半の東京オートサロン主役は間違いなく「国産チューニングカー」でした。やはり、スカイラインGT-R(R32型)の存在が大きかったように思います。この時代に生まれたクルマ好きの方たちの多くから「R32GT-Rの現役時代を知っているなんて羨ましい」と本気でいわれます。いまか25年後の未来の若者たちから「A90型スープラのデビュー当時のことを知っていて羨ましい!」といわれるのでしょうか。
*1993年の東京オートサロンの画像を発掘いたしました。改めて振り返ってみても熱い時代でしたね…。

流れが変わってきたのは1990年代後半あたりから

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▲著者が当時手に入れたオフィシャルガイドブック。一番古いものは1992年でした

毎年のように東京オートサロン会場に足を運んでいると、展示されているクルマの傾向が変化していることに嫌が応にも気づかされます。その傾向を感じ取ったのは、1990年代後半のVIPカーブームあたり。ヴェイルサイドがコンバットモデルを拡充させると同時に、トヨタ セルシオや日産プレジデント、インフィニティQ45あたりのカスタムが流行りはじめたのもこの時代です。

当時のオフィシャルガイドブックを読み返してみると、R33型スカイラインGT-Rがデビューした1995年の東京オートサロンと比較して、1997年になるとVIPカーやミニバン系の出展が増えつつあることが分かります。事実、1997年版には「ミニバン系がドレスアップの主流となるか?」という特集が組まれているほどです(コンテストにRV部門が新設されたのもこの年でした)。

気がつけばメーカーやインポーターまでもが出展する時代に…

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▲ここだけの風景を観ると、誰もが東京モーターショー会場だと錯覚してしまうかもしれません

時は流れて2019年。「東京オートサロン=幕張メッセ」という図式がすっかり定着し、気がつけば自動車メーカーや輸入車インポーターが相次いで出店。さらに2018年からは貴重なクルマやレーシングカーのオークション”BH AUCTION”が開催されるようになりました。

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▲トヨタのプレスカンファレンスのひとこま。「工業製品で愛を付けて呼ぶのは車だけ」。グッとくるものがありましたよ

この”BH AUCTION”の会場の空気は独特です。撮影のため出品車輌が展示されているエリアに立ち入りましたが、おいそれとクルマに触れられる雰囲気ではありません(入札予定者の方であれば、運転席に乗り込んだりエンジンルームを覗き込んだりできるようです)。と同時に、少し前まで中古車店で見掛けたようなクルマたちが一気に遠い存在になってしまった感もあり、何とも複雑な気持ちになります。

外国人の来場者数が飛躍的に増えた

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▲海外からわざわざ来日しているだけあって、興味あるクルマへの熱量がパンパではありません

これは東京モーターショーにもいえることですが、東京オートサロンは輪を掛けて外国人メディアおよび来場者が増えたように思います。日本独自の文化を海外のクルマ好きが注目していることは確かなようです。

東京オートサロンをメインイベントに来日し、”DAIKOKU(大黒PA)”や”TATSUMI(辰巳PA)”や、東京都内、リニューアルオープンした”A PIT オ-トバックス東雲(旧スーパーオートバックス東雲)”をめぐる熱心な外国人のクルマ好きの方がいた模様。確かに、このあたりを押さえておくことで「いまの日本のクルマ文化の一端」が垣間見えそうです。

出展車輌台数906台!いまや1日でじっくり見るのは不可能なレベルに

出展車輌台数906台!平成最後の開催となった東京オートサロン2019

▲会期初日の午前9時台に撮影した様子。空いているうちにどれだけ撮れ高を確保できるかが勝負なんです

オフィシャルサイトの情報によると、今回の東京オートサロンの出展者数は426社(前回実績442社/前回比96.4%)、出展車輌台数906台(前回実績880台/前回比103.0%)という規模に。3日間の来場者数は330,666人(前回比103.6%)となり、過去最多の動員を記録したそうです。つまり、1日ですべてのクルマやブースを観るのはかなり困難な規模になってきました。

取材していても、ただ漫然とまわっているとあっという間に時間が過ぎていきます。今後、この規模が継続またはさらに拡大すると仮定して、可能な限り1台でも多くの出展車両を見たい場合は思い切って2日間に分けてみるのもありかもしれません。会場に行ったことがある方であれば想像できるかと思いますが、じっくり見るのは困難です。来年がオートサロンデビューという方は、ぜひそのあたりを踏まえてみてください。

東京オートサロン名物?コンパニオンを撮るのは至難のワザ

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▲これはボツカット。この後ろにも何10人という人がいます

個人的には、東京オートサロン会場の混雑の要因のひとつではないかと思っています。筆者が東京オートサロンに行くようになった1990年代前半、人だかりができているなと思って近寄ってみると、その先には某有名チューナーの方や現役レーシングドライバーがいたものですが…。

東京オートサロンが多様化しはじめた(個人的には1990年代半ばくらい?)あたりから、コンパニオンの衣装が過激な方向へとシフトしていったような印象があります。それにつれて、いわゆる「カメラ小僧」の方が増えはじめ、肝心の出品車輌が観られないという場面が増えていきました。これは、今回も例外ではありません。とにかく何とかすき間を見つけてコンパニオンを撮影します。ちょっと気になったのは、社会科見学で会場を訪れていた小学生たちにはコンパニオンの衣装はちょっと過激過ぎないか、さすがに心配になってしまいました(笑)。

電車は移動がオススメ

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▲筆者は電車移動で幕張メッセに行きました。かつてはどんなに無理してでもクルマで移動したものですが…(いつの間にか億劫に)

東京オートサロンといえば、湾岸習志野ICで3キロの渋滞に巻き込まれ、帰りも大渋滞になるのを百も承知で自慢の愛車に乗って行く方も多いはず。事実「実は駐車してあるクルマを眺めるのが一番面白い」という声もあるほど。これは筆者が東京オートサロンに行くようになったころと変わっていません(当時より多様化している分、さらに面白いかもしれません)。

自動車関連業の仕事に従事させていただいている身としては邪道なのかもしれませんが、筆者は電車移動です。かつてはクルマで行っていた時期もありましたが、時間が読める、うまくすれば座って移動できる(つまり寝られる)ことが大きな要因です。友人知人同士で行ったとしても、帰りに飲み屋さんで「反省会」が開けます。アラフォー世代以上の方、ぜひご検討ください。

休憩ポイントはここ

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▲疲れたときは幕張イベントホールで休憩がオススメです。他の場所よりも空いていますよ!

一般公開日には12万人を超える人が幕張メッセに集まります。とにかく、腰を下ろして休憩するスペースがありません。場所はあるんですが、人が多すぎて休憩スペースが圧倒的に足りないのです。そこでオススメなのが「イベントホール」です。入口をくぐり、左右にあるソファをうまく活用してみてください。他の場所よりはいくらか空いているはずです。

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▲メディアセンターもイス取りゲーム状態なのは同じ。朝イチ(午前9時)ゲートインは必須です

余談ですが、メディア関係者にはプレスルームが開放されます。優遇されていてるなー思われるかもしれません。しかしメディアルームも「イス取りゲーム」であることは何ら変わりありません。座る場所がないと、床に座ってあぐらをかき、その体勢で原稿書きを強いられます…。

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この記事の筆者:江上 透

CL副編集長。輸入車関連のセールスプロモーション、ウェブサイト、紙媒体、ラジオ番組の企画/制作/運営...