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更新2015.10.19

メルセデスが次期Eクラスを公式リーク?[Cafe Taxi]で見た次期Eクラスの姿とは

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北沢 剛司

去る9月17日から27日にかけて開催された第66回 IAA 2015 フランクフルト・モーターショーでは、会場内にある10棟以上のホールで数多くのニューモデルが発表されました。しかし、会場外でも面白い施設と車両展示が行われていました。なかでもメルセデス・ベンツが会場横の屋外エリアに期間限定でオープンさせた[Cafe Taxi]は特に印象的でした。

この[Cafe Taxi]は、タクシーモデルの展示スペースにカフェ施設を併設したもの。メルセデス謹製の最新タクシーを眺めながらゆったりコーヒーを楽しむなんて、日本の「メルセデス ベンツ コネクション」や羽田空港の「Mercedes me Tokyo HANEDA」では絶対に不可能な体験です。

タクシーの後方に見えるのが[Cafe Taxi]


メルセデスが次期Eクラスを公式リーク?[Cafe Taxi]で見た次期Eクラスの姿とは
メルセデス商用車のVitoをベースにしたタクシーの後方に見えるのが[Cafe Taxi]。テラス席も用意されています。

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7台のメルセデス・タクシーが勢揃いする様は実に壮観


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手前のVクラスをはじめ、実に7台のメルセデス・タクシーが勢揃いする様は実に壮観です。タクシーモデルの並びがあまりにも見事なので、最初は同社がイベント用にタクシーをチャーターして関係者を送迎するサービスかと思ったほどです。
以前のメルセデス・ベンツ ブースではタクシーやパトカー、ファイアチーフカーなどが乗用車と同じフロアに展示され、それらの説明を受けたり、専用カタログを入手することができました。メルセデス・ベンツのはたらく自動車にも興味を持っていた私にとっては大変興味深いイベントでしたが、近年はそれらの展示がなくなり寂しい思いをしていました。それだけに今回のタクシーモデルの展示には思わず舞い上がってしまいました。

日本に導入されていないエレガンス顔のEクラス・ステーションワゴン


メルセデスが次期Eクラスを公式リーク?[Cafe Taxi]で見た次期Eクラスの姿とは
数ある展示車両のなかでも、個人的には日本に導入されていないエレガンス顔のEクラス・ステーションワゴンがとても新鮮でした。左に並ぶアバンギャルド顔のEクラス・セダンと比べても、ドイツのタクシーにはエレガンス顔のほうがしっくりくるように感じるのは私だけでしょうか。
ちなみにE 220 BlueTEC ステーションワゴンのタクシーモデルの価格は、ドイツの付加価値税19%込みで39.984ユーロ(約536万円)です。

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コンパクトなBクラスのタクシー


メルセデスが次期Eクラスを公式リーク?[Cafe Taxi]で見た次期Eクラスの姿とは
これはもっともコンパクトなBクラスのタクシー。街中で走っているメルセデスのタクシーはCクラスとEクラスが多く、今回Bクラスのタクシーを見つけることはできませんでした。

メルセデス・ベンツ シタン(Citan)のタクシー


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こちらはルノー・カングーと兄弟関係にあるメルセデス・ベンツ シタン(Citan)のタクシー。シタン自体が日本未導入なのに、さらにタクシー仕様というレアぶりに興奮してしまいました。

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商用車のVitoをベースにした車両


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今回展示されていた2種類のワンボックスタクシーのうち、こちらは商用車のVitoをベースにした車両。乗用車ベースのVクラス・タクシーと見比べると、細かい部分が簡素化されているのが分かります。
実はメルセデス・ベンツのタクシーモデルは、Bクラスと、CクラスおよびEクラスのセダン/ステーションワゴンのみが限定モデルとして用意され、それ以外の車種についてはオプションのタクシー用アクセサリーを装備してタクシー仕様車に仕立てるようになっていました。
そのため、タクシー仕様車の価格リストにはSクラス用のアクセサリーも掲載されています。対応車種にはメルセデス・マイバッハSクラスも含まれているため、その気になれば、Mercedes-Maybach S 600のタクシーを製作することも可能です。

店内はこんな様子で落ち着いた雰囲気


メルセデスが次期Eクラスを公式リーク?[Cafe Taxi]で見た次期Eクラスの姿とは
肝心の店内はこんな様子。外の様子を眺めながら落ち着いた雰囲気でくつろぐことができます。もちろん飲み物だけでなく、小腹が空いたゲストのためにクロワッサンも用意されていました。

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カフェの壁面を使っての歴史紹介


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カフェの壁面を使って、1896年から120年あまりにわたるメルセデス・ベンツ タクシーの歴史を紹介していました。

別の壁面には歴代タクシーモデルの写真とミニカー


メルセデスが次期Eクラスを公式リーク?[Cafe Taxi]で見た次期Eクラスの姿とは
別の壁面には歴代タクシーモデルの写真と1/87ミニカーがディスプレイされていました。タクシーに使われるボディカラーの「ライトアイボリー」(カラーコード:623)は、以前はカタログモデルにも設定されていました。私も若い頃にライトアイボリーのW126型300 SEに乗っていたので、懐かしさがこみ上げます。
最近はタクシー使用後の払い下げがしやすいように、普通のボディカラーの乗用車にベージュのフィルムを貼ったタクシーが増えてきました。でも、私は逆にライトアイボリーに塗られたタクシーの払い下げ品をそのまま日本で乗りたいと考えてしまいます。ライトアイボリーは今やタクシーモデルにのみ設定されるボディカラーのため、ある意味レアものでしょう。

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本棚に並ぶタクシー関連書籍


メルセデスが次期Eクラスを公式リーク?[Cafe Taxi]で見た次期Eクラスの姿とは
本棚にはタクシー関連書籍が置かれていて、自由に閲覧できるようになっていました。後で調べて分かったのですが、実はこの[Cafe Taxi]は、主に会期中に訪れたタクシードライバーやタクシー事業者をもてなすための施設だったようです。

次期Eクラスを公式リーク?


メルセデスが次期Eクラスを公式リーク?[Cafe Taxi]で見た次期Eクラスの姿とは
そして、壁面に描かれた歴史を何気なく追っていると、[2016]として "Markteinführung der neuen E-Klasse W213." の文字が。なんと「W213型ニューEクラスが市場投入」と書いてあるじゃないですか!新型Eクラスが来年登場することは公然の秘密とはいえ、イメージイラストまで描いてしまうとは。「これって新手の公式リークか?」と思わず突っ込みたくなる驚きの展開にしばし呆然。
イラストをよく見ると現行のW212のようにも見えるので、これはあくまでも「写真はイメージです」という程度のものかも知れません。とはいえ、思わぬところでネタバレしてしまったことは間違いないでしょう。ある意味、今回の取材で最大のサプライズでした。

メルセデスが次期Eクラスを公式リーク?[Cafe Taxi]で見た次期Eクラスの姿とは

メルセデス・ベンツ タクシーの誕生から120周年となる記念すべき年にデビューするW213型の新型Eクラス。タクシーとしてドイツの街中を走る姿が見られるのも間近かも知れませんね。

[ライター・カメラ/北沢剛司]

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