タミヤRCカーは今年で40周年!度肝を抜く最新作を走行レポ&憧れの歴代RCカー10台を紹介

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成熟した市場に革新的なアイデアで勝負

今回発売された「TA07 PRO シャーシキット」は、タミヤのRCカーとしてはミドルクラスに位置する製品。基本的には大量生産可能な内容として価格を抑えながら、リアデフ、ベルトドライブ、サスペンションなどには競技で培ったハイエンドモデルの部品を積極的に採用。幅広いユーザー層が楽しめる内容となっています。

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▲7月2日に発売された、1/10電動RC 4WDレーシングカーの「TA07 PRO シャーシキット」(価格:税別28,800円)。ユニークな機構を多数取り入れたこともあり、従来のツーリングカー製品とは一線を画すフレーム構造が特徴的。

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▲走行体験会に使われたボディは、別売の「1/10RC ライキリGT スペアボディセット」(価格:税別4,000円)。ミニ四駆でおなじみのznug design・根津孝太氏が電動RCカー用にデザインしたボディです。

フレームのデザインについては、これまで20年ほどにわたって採用されてきたバスタブ形と呼ばれる箱形の樹脂性フレームに代えて、側面が大きく開いたフレームを新たに採用しています。この狙いは、ハイエンドモデルのようにピッチング方向には堅く、ロール方向にはしなやかという特性を持たせるため。実はハイエンドモデルでは、ロール方向には簡単にしなるようにして、シャシーのしなりにより路面追従性を高めているとのこと。これはレース参戦により得られたノウハウで、ダンパーでは吸収し切れない大きな路面ギャップをシャシーで吸収することにより、タイヤが路面をとらえていく感覚を逃さないようにしているのだといいます。

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▲新製品説明会に出席した株式会社タミヤ 企画開発部一課の鈴木清和氏。TA07 PROの開発で一番難しかったことは、成熟し切っている市場に高い戦闘力と新しい機能を兼ね備えた製品を投入することだったといいます。

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▲TA07 PROの開発を担当した株式会社タミヤ 企画開発部一課の青木孝憲氏。もともと趣味ではじめたRCカーレースで優勝したのが縁で、タミヤに入社したという経歴の持ち主。前述の鈴木清和氏とともにタミヤファクトリーチームのドライバーとしても活躍。レースで得られたさまざまなノウハウを製品づくりに活かしています。

もうひとつの特長はシンメトリカルデザイン。近年のモデルでは、片側にバッテリー、もう片側に受信機とモーターを搭載するなど、車体の左右で搭載するものがまったく違うつくりになっています。そんな車体に対して左右のコーナーで同じコーナリング特性を与えるのは、開発ポイントとして非常に難しいものだといいます。TA07 PROではバッテリーや受信機の配置方法を入念に検討することにより、操縦性のクセがなくなるように配置しているといいます。

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▲シャシーの剛性を上げているフレーム上部のトラス部品は着脱可能。装着すると安定感が高くなり、取り外すとロールが大きくなってコーナーの奥でクリッピングが取れるような感覚になるらしい。

タネ明かしの結果は?

そして先ほど走行体験で走らせた、モーター搭載位置が異なる3台のRCカーのタネ明かしが行われました。その結果と特徴は下記の通りです。
●ホワイトボディ:前方寄りにモーターを搭載。安定感の高いハンドリングが特長。
●シルバーボディ:前後の中間にモーターを搭載。比較的軽快にコーナリングすることができる。
●ブラックボディ:後方寄りにモーターを搭載。ピッチングによる荷重移動が多くなるため蹴り出しが一番強い。

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▲前後のタイヤを1本のベルトで駆動しているため、モーター搭載位置を変更してもベルト交換は不要。写真ではモーターが中間位置に搭載されています。

3台の操縦性の違いは、実はモーターの高速回転によって発生するジャイロ効果に起因することが大きいのだとか。ジャイロ効果とは、横置きにしたモーターの回転軸が前後方向に動くため、ロールに対するスタビライズ効果が発生すること。
モーターを前方寄りに搭載すると、車体の中央寄りでジャイロ効果が発揮されるため、高速コーナーを安定してクリアできるメリットがあるそうです。一方、モーターを後方寄りに搭載した場合は、車体の後方寄りでジャイロ効果が発揮されるため、ピッチングの荷重移動が多くなるのが特徴。結果的に姿勢が直りやすく、より早く加速状態に入れるとのこと。開発担当の青木氏自ら「腕に自信のある人やRCカーマニアの人は後方寄りの搭載位置を選ぶのではないでしょうか」と言っていたこともあり、競技をするならこのレイアウトがオススメとのことでした。

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▲モーター搭載位置は26mm間隔で3種類選択可能。4本のネジを外せばモーター位置を簡単に変更できます。ただし、受信機などのメカ類は両面テープで固定しているため、メカの搭載位置も変更する必要があるのだとか。ドライバーと両面テープがあれば5分から10分程度で変更できるといいいます。

旧作からヒントを得た最新作

このように3種類のモーター搭載位置を選択できる設計とした理由について、開発担当の青木氏はタミヤが1996年に発売した「TA03」に影響を受けたことを明かしました。「TA03」はモーター搭載位置がフロントオーバーハングとリアに変更できるモジュール設計が特長で、いまだに根強いファンがいます。青木氏はタミヤ入社前に「TA03」を購入し、モーター搭載位置の変更によるハンドリングの違いに面白さを感じたといいます。過去のRCカーが今回のTA07 PROの開発に大きな影響を与えたという意味においても、25年におよぶタミヤRCツーリングカーの歴史の深さを感じずにはいられません。

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▲「TA07 PRO シャーシキット」は、プロポセット、バッテリーセット、モーター、タイヤ、ボディは別売となるため、走行までに必要なアイテムの合計金額の目安は約5万円ほど。ボディセットは約35種類(2016年6月現在)のボディが搭載可能で選択肢は豊富。自分の好きなボディを載せてみたいですね。「1/10RC フェラーリ 599XX スペアボディ」(価格:税別3,800円)

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この記事の筆者:北沢 剛司

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