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更新2015.12.25

【コンプリート版】日本・海外のおすすめミニカーメーカーを紹介

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北沢 剛司

ひとくちにミニカーといっても、その種類はさまざまです。値段はトミカのように486円で買えるものから10万円を超える高級品までピンキリですし、縮尺も鉄道模型のNゲージに準じた1/160スケールから1/8スケールまで豊富に揃います。そんなミニカーには国やメーカーごとに個性があり、たとえ同じクルマをミニカー化しても、同じカタチの製品には決してなりません。そのため、「このメーカーなら買う」という特定のメーカーや製品シリーズを支持するファンは少なくありません。

top●同じクルマでもメーカーによって表現方法はさまざま。自分好みのメーカーやシリーズを見つけることがミニカー趣味の第一歩になる。左:スパーク 1/43 Mercedes-Benz SLS Martini No.33(品番 SP054)中:ミニチャンプス 1/43 Mercedes-Benz SLS Coupe Black Series 2013 Gold(品番 437 033022)右:スパーク 1/43 Mercedes-Benz SLS AMG E-Drive 2012(品番 S1067)

なかには、将来値上がりするようなアイテムを狙ってミニカーコレクションをしている方もいるかも知れません。かくいう私も、以前「ミニカーマガジン」という月刊誌にて「コレクター必見!お宝ミニカーと出会うには」というテーマで連載記事を書いていました。将来値上がりするようなミニカーを探すのはマニアでも難しいもので、百発百中はあり得ません。そして値上がり銘柄ばかりを気にしていると、ミニカーコレクション自体が味気ないものになってしまいます。そこで、自分好みのアイテムで人気も高く、入手するのにちょっと努力が必要なアイテムを探すのが、ミニカーコレクションを楽しむ秘訣ではないでしょうか。

今回は、お宝ミニカー探しに役立つ基本情報として、千円台から1万円台で買える世界の主なミニカーメーカーの製品と特徴をご紹介。自分好みのメーカーやアイテムを見つけて、ミニカーライフを楽しみましょう!

ミニチャンプス(ドイツ)


1512_mini_minichamps左:ミニチャンプス 1/43 Bentley Continental SC 1996 Dark blue(品番 436 139990)右:ミニチャンプス 1/43 Bugatti EB110 Racing 1991 Red Exclusive for Kyosho(品番 433 102113)

まずはハイクオリティな製品づくりで定評のあるドイツのミニカーメーカーから。トップバッターは、現代のミニカーのスタンダードを築き上げた「ミニチャンプス」です。
ミニチャンプスは、設計はドイツ、生産は労働賃金の安い中国で行うことにより、量産ミニカーのクオリティを一気に引き上げた業界の立役者。現在も世界のトップメーカーで、これまで市販車とレース車両の両方でさまざまなアイテムを製品化。人気商品の場合は入荷がショートして予約で完売したり、あるいは予約したのに買えないケースも多々ありました。そんな人気商品の場合、ネットオークションでは定価の倍以上の価格で流通するなど、お宝ミニカーの代表格でもありました。
しかし、現在は中国生産のコスト上昇により価格が大幅に上昇しています。例えばF1ミニカーは、以前なら五千円以下で買えたのに10年あまりで価格が3倍以上になってしまい、現在は1万5千円以上。気軽に買えなくなってしまったのが残念です。ただ、クオリティの高さは業界随一。高価格もある程度納得せざるを得ない内容です。

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シュコー(ドイツ)


1512_mini_schuco左:シュコー 1/43 Opel Manta B400 "Aaltonen"(品番 05542)右:シュコー 1/43 Opel Manta B400 weiss(品番 45 055 4700)

ドイツの老舗ミニカーメーカーが「シュコー」です。「ピッコロ」という、鉄道模型のHOゲージに準じた小さくて可愛いダイキャスト製ミニカーの製造で長い歴史を築いているほか、ドイツの製品らしく高品質でカッチリとしたミニカーづくりを得意としています。長年にわたって自動車メーカーの特注品を製作していることも、シュコーの品質の高さを証明しています。

ホワイトボックス(ドイツ)


1512_mini_whitebox左:ホワイトボックス 1/43 Lamborghini Countach 25° Anniversario Competizione 1994 (品番 WB515) 右:ホワイトボックス 1/43 Lamborghini Countach Evoluzione 1987 (品番 WB512)

「ホワイトボックス」は、ドイツのミニカー専門店 Model Car World が、欧州で流通しているミニカー付きマガジンのアイテムを自社ブランドで販売するもの。そのため製造元はさまざまで、日本では流通していないメーカーの製品が入手できることがあります。「ホワイトボックス」は、数あるミニカー付きマガジンのなかでも特にマニアックな車種を製品化する傾向があるため、写真のカウンタックのようなランボルギーニのレアモデルもラインアップ。マニア心を刺激します。

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ブレキナ(ドイツ)


1512_mini_brekinaブレキナ 1/87 50 Jahre VW-Transporter(品番 90241)

ドイツでは鉄道模型のHOスケールにあたる1/87スケールのミニカーに根強い人気があります。「ブレキナ」はそんなHOスケールミニカーの専門メーカー。素材は小スケールに適したプラスチック製で、ディテールの再現性に優れています。
写真は2000年に販売したVWタイプ2の50周年記念製品で、VWタイプ2の小冊子も付属するコレクターズアイテムです。

コーギー・ヴァンガーズ(イギリス)


1512_mini_corgi左:コーギー・ヴァンガーズ 1/43 Audi Quattro 1981 Swedish Rally Hannu Mikkola and Arne Hertz, 1st Overall(品番 VA12903)右:コーギー・ヴァンガーズ 1/43 Audi Quattro Perlmuttweiss-Metallic, 1987(品番 VA12901B)

イギリスのミニカーは、かつてミニカーの中心的存在でした。なかでも「コーギー」は老舗メーカーで、’60年代に販売されたミニカーは現在の目で見てもアンティークの域を超えた魅力があります。現在は英国車を中心にした製品がメインで、コレクター向けの「コーギー・ヴァンガーズ」ブランドでは、写真のようにドイツ車や日本車なども手がけています。

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オットー(フランス)


1512_mini_otto左:オットー 1/18 Audi Quattro S1 Pikes Peak(品番 OT171)右:オットー 1/18 Peugeot 405 Pikes Peak(品番 OT142)

フランス製のミニカーは、以前はプラスチック素材を使ってシャープな造形を実現した製品などがあり、独自の存在感を発揮していました。現在はかなりグローバル化したものの、フランスらしさ感じさせるメーカーが新たに登場しています。
なかでも「オットー(ottomobile)」は、ボディ素材を小ロット生産に適したレジン(樹脂)製とすることで、大量生産向けのダイキャスト製ミニカーでは製品化できなかったマニアックな車種を次々に製品化しています。

ノレヴ(フランス)


mini_1512_norevノレヴ 1/43 Citroën XM(品番 159125)

フランスの老舗メーカーのひとつ「ノレヴ」は、以前はフランス車を中心にしたラインアップが特徴でした。現在はメルセデスのオフィシャルミニカーを多数手がけるなど、グローバルな展開を行っています。以前のようなフランスらしい個性は薄れたものの、ツボを押さえた手堅いつくりに定評があります。

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ブラーゴ(イタリア)


1512_mini_bburagoブラーゴ 1/43 Ferrari 458 Challenge (品番 B28-31132R)

イタリアのブラーゴは、’80年代から’90年代にかけてフェラーリのミニカーを手頃な価格で大量に販売し、一大ラインアップを築きました。アメリカのマテル社がフェラーリミニカーの製造および販売権に関する独占契約を結んだことでそれらは絶版となりましたが、2015年からマテルに代わってフェラーリミニカーの独占的な権利を取得。今後、高品質なミニカーが登場することを期待したいメーカーです。

ネオ(オランダ)


1512_mini_neoネオ 1/43 Mercedes-Benz V124 Lang(品番 NEO44305)

「ネオ」は、1/43および1/18スケールでレジン製ミニカーを展開するオランダのメーカー。生産の小回りが効くレジン製ミニカーの特徴を活かし、フルサイズのアメリカ車や欧州のマニアックな車種を多数ラインアップ。写真のようなメルセデスのロングモデルも製品化しています。

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ホットウィール(アメリカ)


1512_mini_hotwheelホットウィール Porsche Boxster Spyder(2012 HW PREMIERE)

アメリカを代表するミニカーが「ホットウィール」。トミカサイズで価格も手頃。さらにさまざまな車種がラインアップされ、カラーバリエーションも豊富なため、コレクションの魅力に溢れています。

オートアート(香港)


mini_1512_autoartオートアート 1/43 BMW M3 Sport Evolution 1990 Black(品番 50562)

香港の「オートアート」は、アジア資本のなかではいち早くミニチャンプス並みの品質を確立したメーカー。1/18のフルディテールミニカーは、ダイキャスト製ミニカーの究極といえる精密さを誇るほか、1/43でも同等のフルディテールミニカーを発売するなど、精密さへのこだわりは随一です。

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TSM(香港)


mini_1512_tsmTSM 1/43 Rolls-Royce Phantom Ⅴ Canberra 1960 HM The Queen(品番 TSM114314)

「TSM」とはトゥルースケールミニチュアズの略で、近年高品質なレジン製ミニカーを積極的にリリースしている香港のメーカーです。セナがドライブしたマクラーレン・ホンダF1から近年のスーパースポーツ、さらに世界のVIPが愛用したリムジンまで、記憶に残る名車たちを次々に製品化しています。

スパーク(マカオ)


1512_mini_spark左:スパーク 1/43 Porsche 962C no 11 4th LM 1987(品番 S0952)右:スパーク 1/43 RUF CTR Yellow Bird 1987(品番 S0702)

「スパーク」は、レジン製ミニカーの量産化にいち早く着手し、多品種少量生産の流れをつくりだしたマカオのメーカー。毎月リリースする新製品のアイテム数は半端ないレベルで、現在もっとも元気のあるメーカーです。当初からル・マンの出場マシンや関連アイテムの製品化に積極的で、以前はピットのジオラマ製品を発売したり、1/43と1/87スケールでサルト・サーキットのダンロップブリッジを製品化していました。
スパークについては来年改めて特集する予定ですので、お楽しみに。

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イクソ(マカオ)


mini_1512_ixoイクソ 1/43 Mercedes W31 Type G4 Six-Wheeler 1938(品番 MUS031)

マカオの「イクソ」製品は、クオリティと価格のバランスが優れていて、値段も比較的リーズナブル。ミニカー付きマガジン向けに多数の製品を開発していることもあり、それらを大幅にブラッシュアップして発売する場合が多く見られます。

エブロ(日本)


mini_1512_eburoエブロ 1/43 Porsche 935 Mugello 1976(品番 770)

日本の「エブロ」は、SUPER GTのマシンや日本車を中心にラインアップしています。輸入車のアイテムはそれほど多くありませんが、写真のようにポルシェ935もラインアップしています。

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トミカリミテッドヴィンテージNEO(日本)


1512_mini_tomytec左:トミカリミテッドヴィンテージNEO 1/64 Audi 80 2.0E Europe(品番 LV-N81b)右:トミカリミテッドヴィンテージNEO 1/64 Mercedes-Benz 190E(品番 LV-N77a)

鉄道模型の「トミックス」を手がけるトミーテックが展開する「トミカリミテッドヴィンテージNEO」は、’80〜’90年代の懐かしいモデルを積極的に展開。実車の雰囲気をそのまま凝縮したような抜群のクオリティが特徴です。

京商(日本)


1512_mini_kyosho左:京商 1/64 Ferrari F355 GTS(Ferrari Minicar Collection 9 NEO)中:京商 1/64 Porsche 911 RS 993(Porsche Minicar Collection Ⅳ)右:京商 1/64 Lamborghini Miura P400(Lamborghini Minicar Collection Ⅴ)

日本を代表するミニカーメーカーが京商です。大スケールから小スケールまで幅広いラインアップを誇り、そのどれもが高品質。自動車メーカーのオフィシャルミニカーにも多数採用されています。なかでも、サークルKサンクス系列で販売される京商製の1/64ミニカーコレクションは、手頃な値段で高品質なミニカーが手に入ることから、毎回人気のシリーズとなっています。

今回取り上げたメーカーは、特にいち押しの代表的なブランドばかりですが、これ以外にも個性的な製品づくりを行っているメーカーが多数あります。ぜひいろいろなメーカーの製品を見て、自分に合ったお宝の一台を探してみてください。

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