ミニカーを改造して販売すると訴えられる!? ミニカー改造はどこまで許されるのか

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ミニカーを改造して販売すると訴えられる!? ミニカー改造はどこまで許されるのか

この問題点は、実車の世界に置き換えると理解しやすくなります。例えばポルシェやフェラーリなどをドレスアップしたり、より高性能化しているチューナーの車両には、必ずそのチューナー独自のエンブレムが装着されています。なぜなら、それらの車両はポルシェやフェラーリが正式に認可したものではなく、エンブレムをそのまま付けて販売すると訴えられるため。それはミニカーの世界も同じで、不正改造した製品を元のブランド名のまま販売するのは法律的に問題があるのです。

トミカの改造は子どもを危険にさらすリスクも

トミカを発売するタカラトミーの場合は、ホームページ上で「トミカ 二次加工品に関するご注意とお願い」というページを設け、二次加工品の製造・販売行為に対する違法性について触れるとともに、必要な法的措置を講じていくと主張しています。トミカの二次加工品には高度な加工を施したものがあるため、パッケージに「トミカ」のロゴがないことを除けば、特注トミカと勘違いしそうなものも数多く存在します。

ミニカーを改造して販売すると訴えられる!? ミニカー改造はどこまで許されるのか

▲二次加工品のベースとして業者が量販店で新製品を大量買いし、品薄になってしまうことも

さらにトミカの場合は、ミニチャンプスなどのコレクター向け製品とは異なる問題も発生します。それは、改造により子どもへの被害につながるという一面です。コレクター向けミニカーの多くは対象年齢14才以上であるのに対し、トミカの対象年齢は3才以上。実際にはそれ以下の子どもたちが触れる機会も多いため、子どもが安心して遊べるよう突起物がないボディ形状にしたり、剥げにくい塗装などが施されています。そのため、トミカの塗装を剥離して再塗装を行うと、ちょっとした不注意で簡単に剥げてしまうことがあります。また、再塗装のためボディとシャシーを止めるカシメを外すと必要な強度が得られなくなり、けがをする危険性もあります。

ミニカーを改造して販売すると訴えられる!? ミニカー改造はどこまで許されるのか

もちろん、決して安価はない二次加工品トミカを子どもに与えることはほぼないでしょう。しかし、小さい子どもがいる家庭の場合、大人が隠しておいたトミカを子どもがうっかり手にとって遊んでしまうことが考えられます。筆者も以前、自分の部屋に保管していた黒箱トミカの「ニッサン セドリック ワゴン 日本道路公団」のパッケージを息子に破られ、卒倒しそうになりました。このような事例もあるため、二次加工品トミカが原因で子どもの安全が損なわれるリスクは皆無とはいえないのです。

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この記事の筆者:北沢 剛司

’70年代のいわゆる「スーパーカーブーム」の洗礼を受け、以来、クルマの世界にどっぷり浸かって大人にな...