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ドイツピックス

更新2017.04.13

のろのろ運転はもう禁止?2016年よりスイスで交通規制が変更

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NAO

一般的にスイスのドライバーは他の欧州の国に比べて交通規制をよく守っていると言われます。速度超過を取り締まるレーダーが多いのも理由の一つではありますが、道路上で違反駐車している車も少なく比較的快適に運転できる国ではないでしょうか。
しかしその中でも起こってしまう交通事故や様々な問題が指摘され、それを踏まえて見直しされた新たな道路交通法が2016年1月1日から施行されることが決まりました。主に見直しされたのはバック走行の条件と高速追い抜き車線での最低走行速度です。



まずバック走行の規制改正の理由としては、バック走行が原因の死亡事故があまりにも多く発生し深刻化したためです。バック進行時の事故が起こりやすい原因としては、バック時は死角が多いこと、通常より速度も遅めなので注意力散漫になり安全確認を怠りがちになることです。スイス連邦議会は改正後の条件としてバック走行は必要最低限、これ以上続けて前方走行できない時や方向転換ができない時などやむを得ない場合にのみ許可されるとのことです。

もう一つ新たに導入されたのは高速道路(アウトバーン)の追い抜き車線での最低走行速度。今までは最低時速80キロの車種まで追い越し車線を走ることを許可されていましたが、改正後は3車線の一番左すなわち追い越し車線を走れるのは最低時速100キロを走ることができる車種のみに限定されました。この取り決めによって大型トラックや旅行バス、荷台つき車両は追い越し車線を走行可能な車両としては実質対象外になりました。現在スイスの道路交通法では高速道路での最高速度は時速120キロと制限されています。ですがこの新しい規則は決して追い越し車線を必ず時速100キロ以上で走らなければいけないということではなく、高速が混んでいる場合などはこの速度での追い越しは不可能且つ事故に繋がりかねないので、あくまで走行可能車両を限定するための条件だそうです。

この追い抜き車線での最低走行速度の改正に関してはドイツ国内においても新たな議論の一つになっています。ドイツでも今まで追い越し車線の走行可能車両は最低時速60キロを超えるものであるもの、というのが条件でした。ドイツのアウトバーンといえば速度制限がないことで有名ですが、今では事故防止や環境保護のガソリン消費抑制のためおおよその区間で推奨最高速度が表記されており、それぞれ区間によって制限速度は異なりますがドイツはアウトバーンにおける推奨最高速度は時速130キロと定めています。1歩国境を越えれば道路交通法も変わり、制限速度も違うので注意しなければなりません。スイスのように近いうちにドイツのアウトバーン事情も変わってくるかもしれませんね。

出典・参照元:http://www.auto-motor-und-sport.de/

[ライター/NAO]

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