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ドイツピックス

更新2017.04.12

旧東ドイツの象徴からクラシックカーへ。今もなお愛される「トラバント」

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NAO

トラビ(Trabi)の愛称を持つ旧東ドイツの大衆車「トラバント」。最後のモデルが生産されてから25年。一時、東ドイツの物資不足が原因でボディが粗悪になり「走る段ボール」と西側から揶揄されることもありましたが、それでも東の人々にとってトラビは贅沢品であり、納車まで10~15年待ちなのは当たり前の時代でした。

90年代は約66万台あったトラバントですが、2016年現在は約3万3千台にまで減少。排ガス規制の問題で、通常は走ることが許されない規格となっているので、走行可能であるのは歴史文化財としての特別走行許可証(Hナンバー)を取得している車両のみとなります。



この登録台数は、VWビートル(約5万台)に次いで国内で2番目に多いHナンバー登録車数ですが、その内約9000台が生産拠点であったザクセン州にて登録されています。続いてベルリンを含むブランデンブルク州、チューリンゲン州とやはり数が多いのは東ドイツ地域。ですが西ドイツにももちろんトラビファンはいるもので、比較的保有台数が多いノルドライン・ヴェストファーレン州やバイエルン州にはそれぞれ1000台ほどのトラバントが今も存在しています。

現在はトラバントに乗って観光を楽しめるツアーもあり、旧東ドイツ国民の足であったトラビは、段々とドイツに「残すべき」存在に変わってきています。「Alte Liebe rostet nicht. (古くからの愛は錆びない。)」と言われるほど、トラビはいつまでもドイツ国民に愛され続けるクルマなのです。

出典・参考元:http://www.sz-online.de/sachsen/geliebte-rennpappe-3511858.html

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